Face Down 51 | 黄色い涙〜Storm〜

黄色い涙〜Storm〜

出会いに感謝♡
黄担当で大宮をひどく拗らせてお話書いてます(。-ㅅ-。)
はじめましての方はテーマ→蓮のトリセツの必読を!










※妄想中








51 和也





僕は
ゆっくりと
カオリさんに
近づき

小声で

"雨が降りそそぐ 次のドア"

そう言って
カオリさんに
軽く触れて
少し視えたらいい
そう…思っていたのに

カオリさんは
何かを
感じたのか
立ち止まった

まさか
立ち止まられると
思いもしなかったから

ドンっと
僕と大きくぶつかった

香「わっ!?」

その声と同時に
彼女は振り返り

香「えっ?和也くん?」

そう言われて
目があったとき

一瞬視えた
相葉さん…?

僕はそのまま
智がいないのに
一瞬視えた相葉さんが
どうしても
気になって

カオリさんの腕を掴んだ

自分が軽く触れる前に
唱えるフレーズに
プラスして
智の言葉で自己暗示をかけた

"雨が降りそそぐ 次のドア"

僕は智に言われてるように

"闇を受け入れなさい"

僕はそのまま
カオリさんの胸に

和「ごめ…ンなさい…」

そう呟いて
倒れこんだ














side 香織


あ、忘れ物
そう思って
立ち止まって
もと来た道に
戻ろうと思ったら

ドンっと
誰かが
自分にぶつかった

香「わっ!?」

誰っ!?
振り返って
びっくりした

香「え?和也くん?」

声をかけたら
和也くんと目があった
そのまま
強く腕を掴まれたと思ったら
唇が動いて

目が閉じられ
自分の胸に倒れ込んできて

和「ごめ…ンなさい…」

小声が聴こえて

香「え?ちょっ!和也くん??」

重さに耐えられず
そのまま
ゆっくり膝をつくようにして
和也くんを支えて
座りこんだ

ゆさゆさと揺らし
トントンと
叩いても和也くんは
全然起きない

何?
何が起きたの?
え?

あたしは
1週間前
和也に会いたくて
あの食堂で声をかけた

その夜
雅紀くんのBARで
智が
めちゃくちゃ
キレて突っかかってきた

ごめんごめんって
もうあんなことしないから!
そう
謝って言ったけど

香「これでまた電話したら…なんか、言われるんだろうな…」

そう思いながら
スマホを取り出し
智の番号を呼び出した







続く