イン・ザ・ルーム プロローグ | 黄色い涙〜Storm〜

黄色い涙〜Storm〜

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黄担当で大宮をひどく拗らせてお話書いてます(。-ㅅ-。)
はじめましての方はテーマ→蓮のトリセツの必読を!






※妄想中






プロローグ 智






薄暗い部屋
明かりは笠付きのランプが
手許のテーブル照らしてるだけだ
一人がけソファに座り
ベットに眠る
そいつを眺める

ただ
その場に少しでも長く
とどまるためだけにタバコに火をつけた

深く吸い込み
ゆっくりと吐き出す
紫煙が天井を曇らせた

それを何度か繰り返してるうちに
吸っていたタバコは
終わりをつげ
俺は灰皿に押し付けた

これで今日の俺たちの時間も終わる

俺は財布から
いつものように
5枚抜き出し
テーブルに置いた
その値段は相場よりも高い

俺は最初からこいつにその金額で払っている
ほかのやつが聞けば
バカだろ?
なんて言うだろうが
もう俺には
金額の問題ではない

ドアの前
さっきまで
飽きるほど眺めていた
あの顔がみたくなる

寝顔でもなんでもいい
顔が見たくて振り返りたくなるが
いつまでも同じことの
繰り返しになる
アイツが起きるまで留まってしまう
それはできない

その愛くるしい顔をみたら
また抱きしめてしまいそうになるから

いつもそんな想いを押し殺し
後ろ手に扉をしめて
部屋を出ていく

バタン…

無機質な音が、俺に勘違いするな
そう伝えてくるようで酷く虚しくなる

俺はいつもすぐに
その場から動けず
扉に凭れて

「はぁ…報われねーのに何やってんだか」

そう
毎回、同じことを呟いていた







続く