bFGF(塩基性線維芽細胞成長因子)によるしわ・くぼみ治療 その使用濃度について | ルネッサンス美容外科東京院・神戸院 曾我部コウのブログ

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ルネッサンス美容外科医院
二重まぶた手術・鼻整形・豊胸術・FGF
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以前にも紹介しましたが、ルネサンス美容外科医院では、くぼみ目、目の下のくぼみ・くま、鼻唇溝(法令線)、マリオネットライン、頬のくぼみの治療にbFGF(塩基性線維芽細胞成長因子)を使用しています。
bFGF(塩基性線維芽細胞成長因子)は、ヒト由来の当該遺伝子を発現させた組換え体で生成されるタンパク質で、細胞増殖を促進します。
5年ほど前までは部位ごとに様々な種類のヒアルロン酸を使い分けていたものですが、今では当院ではヒアルロン酸を使用する機会はほぼ無くなりました。上記部位の改善には、現時点ではbFGFが最も有効性が高いと判断しています。bFGFによる最大の利点は、自己組織の容積増加による改善であるため、吸収されてしまうヒアルロン酸のように反復して注入する必要が無いということです。そして注入用ヒアルロン酸は生成過程での残留蛋白等により体内に長期滞留することで遅延型アレルギーを起こすこともありますが、bFGFは体内ですぐに分解されてしまうので、その類いの副作用の可能性もありません。bFGFは、細胞表面のbFGFレセプターと結合することにより、組織増殖のシグナルを細胞核に伝達します。つまり一連の組織増殖過程のイグニションキーに相当するもので、bFGF自体がタンパク分解酵素により早期に分解されたとしても、その後の増殖過程は進行していくのです。一度の注入における組織増殖の完了は約10日です。bFGF注入後は約2週間後に再診して頂き、その効果を確認するようにしています。

bFGFによる組織増殖効果は、調整製剤の濃度に依存します。つまり、組織増殖効果を多く期待する部位は濃度を高く、眼窩周囲のように増殖効果が少しで良い場合は濃度を低くします。それから、同じ部位でも年齢によって濃度を変えます。私の経験では、高齢の人は、若年の人と比較して同濃度では増殖効果が少ない傾向にあるので濃度を高める必要があります。

bFGF注入用調整液の基準濃度を1とした場合、部位と濃度は以下の通りです。
ただ、この濃度はあくまでも標準的なプロトコールであり、個々の顧客の治療を進める過程で濃度を増減しています。この数年間、上記のプロトコールに沿って治療を行っていますが、非常に良い結果が出ています。

bFGFによる若返り・しわ・くぼみ治療にご興味がある人は当院のWebを参照ください。