サウスフィールドの駅から10分歩いた広い公園には、
朝日に照らされ、数え切れない程のテントが張られ、
その傍らには、更に大勢の人々が列を成していた。

晴天が続くロンドンで行われている『The Championships, Wimbledon』
を観る為に、朝5時からチケットを求めて並ぶことにした。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-ウィンブルドン01

セカンドウィークに入り、チケットの入手難易度も値段も上がる中、
前日からテントを張り泊り込む人が増えている。
当日券の枚数には制限があり、特にセンターコートや一番、2番コート
のチケットを買おうと思うのであれば、泊り込みでも厳しい状態だ。

それでもテニス好きな人やイベント好きな人は苦にせず並ぶ。

僕はいちいちテントを持って歩くのは面倒なので、
早朝から並び、20ポンドのグランドチケットを買うことにした。

5時から並んでも、開場するのはまだ先で、列は少しずつ前進するものの、
いったい何時になったらチケット売り場にたどり着くのだろう?
一人で並んでいるので、暇つぶしも出来なく面倒にもなってくる。

結局5時間程並んだ末にチケット売り場に到着。
とりあえず問題なくグランドチケットを購入できた。

昔から憧れだったウィンブルドンを生で観る事が出来る喜びに、
この時期に思い切ってロンドンへ飛んできて良かったと実感する。

溢れる人込みの中、とりあえず対戦表を確認し、見たい試合をチェックし、
並び疲れも溜まっていたので、まずは食べ物を買い休憩。
お目当ての試合は特に決めてなかったのだが、
男子シングルスを重点に観る計画を立てた。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-ウィンブルドン02

見たい試合の開始まではまだ時間があり、フラフラと歩いていると、
試合のないコートで練習しているフェデラーを観る事が出来た。
他のコートでは試合が行われていたものの、フェデラーの練習風景を
観る人の方が圧倒的に多い。

本当に運が良かったと思うのだが、しばらくフェデラーのプレーを
間近でじっくり観る事が出来た。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-ウィンブルドン04

自転車世界横断!!TERU-TERU project-ウィンブルドン03


この日最初に観た試合は「I.Andreev」vs「Tommy Haas」。

既に自由席は埋め尽くされ、立ち見を余儀なくされたのだが、
それでもコートサイドの良く見えるポジションを取ることが出来た。

観客席が遠いセンターコートなどに比べて、グランドコートはコートサイド
ギリギリで観る為、試合の迫力を間近で感じる事が出来る。

特にこの二人に何の思い入れもなかったのだが、
個人的には「I.Andreev」のプレースタイルに好感が持てた。
「Tommy Haas」はドイツの選手なのだが、態度は良くない。

僕も高校時代はテニスに明け暮れて、それなりに結果も出したのだが、
久々に間近で本気のプレーを見ると、体がうずいてしょうがない。
世界のトッププレーヤーの試合を目の前に、あまりにもプレーが凄すぎて、
時間を忘れてコートに縛られるようにその場から動けなかった。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-ウィンブルドン05

その後も、いくつか試合をフラフラと見て周り、
ウィンブルドンのお祭り騒ぎを満喫した。

本線とは別に、ジュニアイベントでは日本人選手も出ていたのだが、
やる気なさそうにプレーする姿が情けなく、途中で観るのをやめた。
結局ストレートでぼろ負けしていたらしい。

流石に朝から並び、炎天下の中立ちっぱなしでいた為に、
腰が痛くなって3試合観た後でウィンブルドンを後にした。

帰り道を再びサウスフィールドの駅に向かって歩いていると、
まだ会場に入れず並んでいる人達の列があった。

渡英の目的の一つでもあった「ウィンブルドン観戦」を無事終え、
疲労感と満足感を同時に味わいながら、
次来る時は、しっかりチケットを予約して購入し、
良い席でじっくり座って観戦しよう!と心に誓ったのだった。


にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
↑Haasはその後も勝ち、準決勝でフェデラーと対戦!
Haasの試合を観た事もあり、是非とも金星をあげて欲しいです。
次はいくつかミュージカルを観に行ってきます。
自転車世界横断!!TERU-TERU project-zagreb01

南北に細長い国土を持つクロアチアを走り、首都ザグレブに着く。

沿岸部ではあまり見られなかったが、内陸に入るに連れて、
かつての独立紛争の傷跡が色濃く残り、ボスニアやセルビアで見た、
無数の銃弾を受け、蜂の巣状態の建物が目に付く。

観光化されていない地域への復興資金は後回しとされ、
世界中から多くの人々が訪れる場所に資金は集中する。

かつて戦争の最前線であった首都周辺の町には、
その痛々しい記憶を忘れない為にか、爆撃された建物や、
戦争で使われた戦車や戦闘機が青空の下に展示されていた。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Croatia01

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Croatia02

自転車世界横断!!TERU-TERU project-箭内孝行010

クロアチアを観光で訪れる人々のほとんどは、
そんな景色や光景を目にする事はないかもしれない。

しかし旧ユーゴスラビアの独立紛争は、決して古い歴史ではなく、
つい最近まで続いた、我々の記憶に新しい出来事なのだ。

そして全てが解決に向かい復興へと邁進する裏側で、
壊されたガレキの処理は未解決のまま、燻る火種も存在する。

撃墜された戦闘機の捲れ上がった機首を目の当たりにすると、
夢か現か、空に向かって無数の砲弾が放たれる光景が目に浮かぶ。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-Croatia05

僕はそんな旧ユーゴスラビアの国々を自転車でゆっくりと回る事で、
普段では決して味わうことができない、急速に成長を遂げようとする
東ヨーロッパの現状を体感し、人々の表情を目にすることが出来た。

首都ザグレブに着き、今後の予定を考えていたのだが、
以前から想いの端に置いていた事を実行することに決めた。

当初の予定ではこのまま中央ヨーロッパを北上し、
そのままヨーロッパを横断するつもりであったのだが、
一旦この辺りで全く別の事をしようと思う。

と言うのも、旅先で知り合ったイギリス人からデザインの依頼があり、
ちょっとしたフライヤーを作成したことがきっかけで、ロンドンで会って
何かクリエイティブな仕事を一緒にしたいと誘いがあった。

かなり興味深い話ではあったので、その後も何度かメールでやり取りし、
お互いの予定を合わせていたのだが、ちょうどタイミングが合った。

その他にもやりたい事がいくつかあり、
・ウィンブルドンを観る。(テニス好きな為)
・マイケルの公演を観る。
・Hair Sprayのミュージカルが観たい。
・治験がどんなものか試したい。(小遣い稼ぎにもなる)
etc...

などなど色々とあったので、このタイミングでロンドンへ飛ぶことにした。

そして今はロンドンにいる。

ウィンブルドンに程近い、『Morden』に宿をとり、ロンドンライフが始まる。

先日マイケルが突然亡くなったのは本当に残念で、
最後にどんなパフォーマンスをするのか?
生で観れなくても、その映像だけでも観たかった。

突然の渡英に、旅が一旦別の旅へと変わろうとしている。

おそらく3ヶ月程度のイギリス滞在になるだろう。

ロンドンの空には晴天は似合わないが、
日に日に暑さは増してゆく。

そして、この夏はロンドンで生活する事になるのだった。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-UK01

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
↑とりあえず一週間入院の治験を受けて退院しました。
少々薬の副作用があり、食欲がありません。。。
明日からロンドンでのクリエイティヴワークが始まります。
青く澄みきった湖に無数の魚が群れを成して揺れている。

うっそうと茂る森の中に現れた湖群は無数の滝でつながり、
森の中を迷うように何度も蛇行しながら、別れてはまた繋がる。

日に照らされ浮かび上がる自然のコントラストは、
「楽園」と言う幻想を瞬時にイメージさせた。

アドリア海沿岸の町を走り抜け、再び内陸へと入り、クロアチアの
ほぼ中央に広がる「プリトヴィツェ湖群国立公園」へと辿り着いた。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-プリトヴィツェ国立湖群公園01

自転車世界横断!!TERU-TERU project-プリトヴィツェ国立湖群公園06

晴天が続くアドリア海沿岸には多くの美しい街が点在し、
世界遺産にも登録されている「スプリット」、「トロギール」、
「シベニク」にも立ち寄りながら海岸線に沿って北上する。

久々に山を越える事には、走る前から疲れを感じてしまうのだが、
『ザダル』と言う街から一気にクロアチアの内陸へと進んだ。

海抜0mからの上り坂はどこまでも長く終わりが見えない。
太陽が照り付け、むせ返る程の暑さの中、結局50km以上続く
坂を上りきり、坂を下った街ではコーラ1Lを一気飲みした。

アドリア海の町に比べるとクロアチア内陸の町は地味で暗い。
内戦の傷跡もあちこちに残り、同じ国で大して距離も離れて
いないのにもかかわらず、まったく別の国のようにも思える。

沿岸部の観光地と内陸の町とにある格差は目に見えてわかり、
一見華やかに復興を遂げた様に見える、クロアチア本来の姿を
垣間見ることが出来た。

その日は110km進み、小さなレストランに併設する安宿で体を休め、
翌日「プリトヴィツェ湖群国立公園」までの60kmを走った。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-シベニク01

自転車世界横断!!TERU-TERU project-ザダル01

世界中から多くの観光客が訪れ、キャンピングカーやバスが並ぶ。
荷物を積んだ自転車に乗った僕達を不思議がり眺める人も多い。

マイナスイオンが溢れているのを肌で感じる位に、
周囲は深い森で覆われ空気には適度な湿度が含まれる。

公園内に流れ落ちる無数の滝を眺めていると、滝のしぶきが
ミストとなり体を全方向から包み、太陽の光を浴びて虹がかかる。

澄んだ水の底には流木が倒れ、魚は光りながらゆっくり泳ぐ。

石灰が溶けた水は青と緑の中間の何とも言えない「アオ」を映す。

無心で写真を撮りながら歩いていたのだが、
あまりにも美しい景色の前ではきりが無い。

「楽園」を思わせる景色は世界中にいくつか存在する。

ここ「プリトヴィツェ湖群国立公園」もその中の一つだろう。

紛れも無く「山紫水明」の地である。

自転車世界横断!!TERU-TERU project-プリトヴィツェ国立湖群公園02

自転車世界横断!!TERU-TERU project-プリトヴィツェ国立湖群公園14

自転車世界横断!!TERU-TERU project-プリトヴィツェ国立湖群公園13

自転車世界横断!!TERU-TERU project-プリトヴィツェ国立湖群公園12

自転車世界横断!!TERU-TERU project-プリトヴィツェ国立湖群公園11

自転車世界横断!!TERU-TERU project-プリトヴィツェ国立湖群公園10

自転車世界横断!!TERU-TERU project-プリトヴィツェ国立湖群公園09

自転車世界横断!!TERU-TERU project-プリトヴィツェ国立湖群公園08

自転車世界横断!!TERU-TERU project-プリトヴィツェ国立湖群公園07

自転車世界横断!!TERU-TERU project-プリトヴィツェ国立湖群公園05

自転車世界横断!!TERU-TERU project-プリトヴィツェ国立湖群公園04

自転車世界横断!!TERU-TERU project-プリトヴィツェ国立湖群公園03


にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
↑明日からしばらく旅を離脱しようと思ってます。
とは言うもののヨーロッパにはいるので旅は旅なのですが。。。
途中省いた街の写真や、近況はまた後日アップします。