夕日が遠い西の崖に沈む頃、東の断崖は真っ赤に染め上がり、
その上空にかぶさる紫に煙る空は徐々に暗い青に押し上げられ、
星がちらつき始めるのを待つ間に風景は夜へと変わる。
荒野とも言えるナミビアの風景は、殺風景でありながらも
時間を変える事で様々な表情を旅人に見せてくれる。
ナミビアで有名な観光地の一つである、
『フィッシュリバーキャニオン』と言う
渓谷を見るために進路を西へとった。

国道を外れダートを走り、ケートマンズフープから50kmの
所にある『Seeheim』と言う集落に一泊する予定だったのだが、
早く着き過ぎた事と、とても良い風が吹いていた事もあり、
そのまま風に吹かれるように更に前へと進んだ。

風向きは毎日の様に変わり、時間帯によっても全く逆に変わる。
良い風が吹いている時はその流れに乗るのが得策だ。
とは言ったものの、その後の道が以外にきびしく、
走りやすいダートではあったが目的地まで距離が長く、
町も商店も何もないので走り来る以外の選択肢はない。
結局その日は150km程走り、日没と同時にキャンプに着いた。


『Canon Road House』と言うホテルのキャンプサイトは素晴らしく、
シャワーもトイレも清潔でキャンプ場も広くしっかり整備されている。
敷地には古いアメ車がオブジェとしてあちこちに飾られ、
60年代のルート66をイメージされたインテリアは抜群だ。
この日はテントでゆっくりと休んで翌日に備えた。



夜になると気温は急激に下がり、僕の持っている寝袋では寒すぎる。
他の上着も重ね着してなんとか寒さを凌ぐが何度も目が覚める。
その他にも国立公園内と言う事もあり動物も多く、
テントの回りを動物がうろつく足音が聞こえる。
ほとんどの場合はガゼルなどの草食動物なのだが、
危険な奴が来たらどうしようか?と不安にもなる。
そんな少々スリリングな夜もナミビアキャンプの醍醐味だろう。
翌朝少し遅めに起きて、コーヒーを飲み一服した所で、
目的地でもあるフィッシュリバーキャニオンへと向かう。
荷物はキャンプに置いて片道30kmのダートを走った。


進むに連れてダートのコンディションは悪くなり、
石の多いデコボコの道が進路を妨害する。
風も強い向かい風で、車が通り過ぎると、
とんでもない量の砂埃に体が包まれるも、
そんな事はおかまい無しにひたすらに進む。
Hobosと言う渓谷の手前にある集落とも呼べない場所で、
入場料の80ND(約800円)を支払いビューポイントへ向かう。
既に何組かの観光客が訪れており、展望台に人が並ぶ。
かなり疲れきった状態で展望台の先端に進むと、
目下には深く複雑に刻まれた渓谷がうねっていた。
ここはグランドキャニオンの次に規模の大きな渓谷であり、
その北端に立ちただぼんやりと渓谷を眺める。
もうその規模が大きいのか小さいのかの判断はつかない。
ここに来た事の満足感と、「おそらく凄い景色なのだろう。」
と、言う妙に客観視した感情が入り交じりしばらく時間を忘れた。


雨のほとんど降らないこの地域に、遥か昔には大きな河が流れ、
風が吹き固い岩山を削り取って行く時間の雄大さを感じようとも、
途方もない事すぎてただ目の前の景色を眺める事しか出来なかった。
ナミビアと言えば『ナミブ砂漠』と相場が決まっているようだが、
是非とも訪れてみると良いだろう。
ハイキングツアーなど数日をかけて渓谷を探索するツアーもあり、
公共交通機関はなくともレンタカーで十分に回れる。
と、言うかナミビアの観光はレンタカーが最も便利だと思う。
(自転車ははっきり言って勧めませんwバイクも良いと思います。)
比較的観光しやすい国であり、治安やインフラ的にも整備され、
今後ますます世界中から旅行者が集まると思われるナミビアは、
まだまだ多くの見所を持っており、旅人の好奇心を刺激する。
僕も次来る時はもっと隅々まで見て回りたいと思っている。
一気に駆け抜けたナミビアもここで終了。
国境の町でこの記事を書き、明日から南アフリカに入る。
ダートの道をひた走り砂埃を吸い過ぎたせいか、
少し喉が痛むのだが、それもナミビアの思い出とし、
明日から始まる南アフリカの旅に備える為に、
今日で4日連続500gのTボーンステーキを喰らうのだった。

その上空にかぶさる紫に煙る空は徐々に暗い青に押し上げられ、
星がちらつき始めるのを待つ間に風景は夜へと変わる。
荒野とも言えるナミビアの風景は、殺風景でありながらも
時間を変える事で様々な表情を旅人に見せてくれる。
ナミビアで有名な観光地の一つである、
『フィッシュリバーキャニオン』と言う
渓谷を見るために進路を西へとった。

国道を外れダートを走り、ケートマンズフープから50kmの
所にある『Seeheim』と言う集落に一泊する予定だったのだが、
早く着き過ぎた事と、とても良い風が吹いていた事もあり、
そのまま風に吹かれるように更に前へと進んだ。

風向きは毎日の様に変わり、時間帯によっても全く逆に変わる。
良い風が吹いている時はその流れに乗るのが得策だ。
とは言ったものの、その後の道が以外にきびしく、
走りやすいダートではあったが目的地まで距離が長く、
町も商店も何もないので走り来る以外の選択肢はない。
結局その日は150km程走り、日没と同時にキャンプに着いた。


『Canon Road House』と言うホテルのキャンプサイトは素晴らしく、
シャワーもトイレも清潔でキャンプ場も広くしっかり整備されている。
敷地には古いアメ車がオブジェとしてあちこちに飾られ、
60年代のルート66をイメージされたインテリアは抜群だ。
この日はテントでゆっくりと休んで翌日に備えた。



夜になると気温は急激に下がり、僕の持っている寝袋では寒すぎる。
他の上着も重ね着してなんとか寒さを凌ぐが何度も目が覚める。
その他にも国立公園内と言う事もあり動物も多く、
テントの回りを動物がうろつく足音が聞こえる。
ほとんどの場合はガゼルなどの草食動物なのだが、
危険な奴が来たらどうしようか?と不安にもなる。
そんな少々スリリングな夜もナミビアキャンプの醍醐味だろう。
翌朝少し遅めに起きて、コーヒーを飲み一服した所で、
目的地でもあるフィッシュリバーキャニオンへと向かう。
荷物はキャンプに置いて片道30kmのダートを走った。


進むに連れてダートのコンディションは悪くなり、
石の多いデコボコの道が進路を妨害する。
風も強い向かい風で、車が通り過ぎると、
とんでもない量の砂埃に体が包まれるも、
そんな事はおかまい無しにひたすらに進む。
Hobosと言う渓谷の手前にある集落とも呼べない場所で、
入場料の80ND(約800円)を支払いビューポイントへ向かう。
既に何組かの観光客が訪れており、展望台に人が並ぶ。
かなり疲れきった状態で展望台の先端に進むと、
目下には深く複雑に刻まれた渓谷がうねっていた。
ここはグランドキャニオンの次に規模の大きな渓谷であり、
その北端に立ちただぼんやりと渓谷を眺める。
もうその規模が大きいのか小さいのかの判断はつかない。
ここに来た事の満足感と、「おそらく凄い景色なのだろう。」
と、言う妙に客観視した感情が入り交じりしばらく時間を忘れた。


雨のほとんど降らないこの地域に、遥か昔には大きな河が流れ、
風が吹き固い岩山を削り取って行く時間の雄大さを感じようとも、
途方もない事すぎてただ目の前の景色を眺める事しか出来なかった。
ナミビアと言えば『ナミブ砂漠』と相場が決まっているようだが、
是非とも訪れてみると良いだろう。
ハイキングツアーなど数日をかけて渓谷を探索するツアーもあり、
公共交通機関はなくともレンタカーで十分に回れる。
と、言うかナミビアの観光はレンタカーが最も便利だと思う。
(自転車ははっきり言って勧めませんwバイクも良いと思います。)
比較的観光しやすい国であり、治安やインフラ的にも整備され、
今後ますます世界中から旅行者が集まると思われるナミビアは、
まだまだ多くの見所を持っており、旅人の好奇心を刺激する。
僕も次来る時はもっと隅々まで見て回りたいと思っている。
一気に駆け抜けたナミビアもここで終了。
国境の町でこの記事を書き、明日から南アフリカに入る。
ダートの道をひた走り砂埃を吸い過ぎたせいか、
少し喉が痛むのだが、それもナミビアの思い出とし、
明日から始まる南アフリカの旅に備える為に、
今日で4日連続500gのTボーンステーキを喰らうのだった。

































