
ラオス北部の山岳地帯に静かに佇む村『ノンキアウ』へ来たのなら、
余計な思考を巡らせるよりも、目の前の自然に身を委ねるに限る。
ここで何かを急いでも、何かを欲しがっても意味が無い。
圧倒的な存在感を放つ自然の懐に抱かれるつもりで、
ハンモックにでも揺られて時間を過ごすのが良い。
バスの揺れで疲れた体を癒しながら、
延々と続く山のシルエットを眺めた。





再びヨーロッパへと戻る日が決まり、
東南アジア滞在も残す所僅かに迫った。
バンコクに戻り旅支度を始めようにも、
4ヶ月も訛った体は想像以上に重い。
自転車の旅をコレからどうやって継続して行こうか?
まあそれはそれで何とかなるだろう。(多分)
再出発の予定もほぼ確定したので、
また近々ご報告します。
これからも、よろしくお願い致します。
箭内孝行



砂のメコン川を工業機械が駆け回り、
砂煙がオレンジ色の薄い幕を張る。
赤茶けた砂の粒子は体中にまとわりつき、
埃にまみれたまま、埃をかぶった食事をとる。
静かに沈むはずの夕日は、地平線に落ちる事はなく、
濃い煙幕の中に飲み込まれるように消えて行った。



タイvisの期限も切れそうであった為に、
再びラオスへと小旅行に出かける事にした。
ビエンチャンは数年前に一度訪れた事があり、
再び来るにあたってもそれなりの土地勘はある。
馴染みの景色や、メコン川の美しさも記憶に新しい。
以前訪れた時は、メコン川沿いに並ぶカフェでくつろぎ、
世界的にも最も規模の小さな「首都」に相当する街で、
地味ながら静かな情景の中、メコンに沈む夕日を眺めた。
特にやる事もないビエンチャンにおいて、
夕暮れ時はスペシャルな時間である。
しかし現在は河川の工事が始まり、
ビーチを新たに作ろうとしている。
乾期である現在は河の水が激減し、
その間に一気に工事を進めているようだ。
韓国とラオスの共同事業らしく、韓国国旗がたなびく。
完成すれば観光客も現地の人も利用する場所になるだろう。
欧米人観光客が激増しているラオスにおいて、
1年後にはここも有名な観光名所へと変貌し、
大きな経済効果も期待出来のかもしれない。
しかし、覚えていた自然の姿が失われ、
全く想像だにしない景色へと変わる様は、
創造よりも破壊を連想させて止まない。
かつての河底に立ち、そんな様子を眺めると、
叙情的な気持ちに恐怖心が混ざる。
世界的に開発が急激に進む中で、
同じ様な光景は何度も目にした。
良い事なのか悪い事なのか、それはまだ分からない。
失われる自然を目の当たりに心中は複雑だが、
メリットとデメリットの天秤はまだ揺れており、
最終的に答えが出るのには長い時間が必要だ。

黒煙を上げ、砂埃を巻き上げる機械にまぎれて、
何人かのラオス人もメコン川の夕日を眺める。
草が生い茂り、河の水が満ちあふれていた
かつてのビエンチャンを流れるメコン川の姿は、
もう記憶の中でしか存在しないのだろう。
そんな事を思うと、現在の変わりゆく姿もまた、
しっかり記憶しておこうと思うのだった。

↑以前のビエンチャンのメコン川。

↑これからラオス北部へと出かけます。
バンビエン、ルアンパバーンは以前に訪れたので、
長居せずに更に北へ北へと向かいます。
砂煙がオレンジ色の薄い幕を張る。
赤茶けた砂の粒子は体中にまとわりつき、
埃にまみれたまま、埃をかぶった食事をとる。
静かに沈むはずの夕日は、地平線に落ちる事はなく、
濃い煙幕の中に飲み込まれるように消えて行った。



タイvisの期限も切れそうであった為に、
再びラオスへと小旅行に出かける事にした。
ビエンチャンは数年前に一度訪れた事があり、
再び来るにあたってもそれなりの土地勘はある。
馴染みの景色や、メコン川の美しさも記憶に新しい。
以前訪れた時は、メコン川沿いに並ぶカフェでくつろぎ、
世界的にも最も規模の小さな「首都」に相当する街で、
地味ながら静かな情景の中、メコンに沈む夕日を眺めた。
特にやる事もないビエンチャンにおいて、
夕暮れ時はスペシャルな時間である。
しかし現在は河川の工事が始まり、
ビーチを新たに作ろうとしている。
乾期である現在は河の水が激減し、
その間に一気に工事を進めているようだ。
韓国とラオスの共同事業らしく、韓国国旗がたなびく。
完成すれば観光客も現地の人も利用する場所になるだろう。
欧米人観光客が激増しているラオスにおいて、
1年後にはここも有名な観光名所へと変貌し、
大きな経済効果も期待出来のかもしれない。
しかし、覚えていた自然の姿が失われ、
全く想像だにしない景色へと変わる様は、
創造よりも破壊を連想させて止まない。
かつての河底に立ち、そんな様子を眺めると、
叙情的な気持ちに恐怖心が混ざる。
世界的に開発が急激に進む中で、
同じ様な光景は何度も目にした。
良い事なのか悪い事なのか、それはまだ分からない。
失われる自然を目の当たりに心中は複雑だが、
メリットとデメリットの天秤はまだ揺れており、
最終的に答えが出るのには長い時間が必要だ。

黒煙を上げ、砂埃を巻き上げる機械にまぎれて、
何人かのラオス人もメコン川の夕日を眺める。
草が生い茂り、河の水が満ちあふれていた
かつてのビエンチャンを流れるメコン川の姿は、
もう記憶の中でしか存在しないのだろう。
そんな事を思うと、現在の変わりゆく姿もまた、
しっかり記憶しておこうと思うのだった。

↑以前のビエンチャンのメコン川。
↑これからラオス北部へと出かけます。
バンビエン、ルアンパバーンは以前に訪れたので、
長居せずに更に北へ北へと向かいます。
