まさか最後にこんなことが
こんにちは
2022年に、ヘーベルハウスで家を建てたRenです。
自己紹介はこちらをどうぞ。
2022年10月末。
施主検査は、引渡・入居の7日前でしたが、大きな問題が2つ、生じました。
率直に言って、あのショックは、一生、忘れられないと思います。
長くなりますが、まとめて書きます。
①飲料水タンクがない
我が家は災害対策を第一に、家を建て替えることにしました。
災害時の水を確保するため、床下に飲料水タンクを入れることにしましたが、入っていませんでした
(これは、オプションですが、ヘーベルハウス標準品です。)
【理由】
CADで、自動連携が外れてしまったため。
飲料水タンクは、外部水栓とキッチン配管の間の床下に入ります。
CAD上で、キッチンと飲料水タンクを、自動連携してたそうです。
最後の最後(本当に最終のCAD)に、キッチンを調整した際、連携が外れてしまい、飲料水タンクが消えてしまったそうですが、気が付かなかったとのことです。
こちらに来ているCADのコピー画面には、飲料水タンク関連のメモが残っています。
でも、「I」のような形の、飲料水タンクが消えてしまっていました。
これに素人が気づくのは無理だと、ヘーベルハウス側も認めていました。
そして、施工へ向けた最終発注前に、施主の依頼が全て反映されているか、社内で確認するステップがあるそうですが、それも疎かになっていたそうです。
② 外構計画が狂う
3月の建築確認申請前から、駐車場の奥に、大型物置を置くことを話していました。
物置自体は施主支給になりますが、固定のため杭打ちなど、設置工事は依頼したいと伝えていました。
それが急に、工事は請け負えない、と言われました。
【理由】
建築確認申請に入っていなかったため。
(ちなみに、建ぺい率や容積率も余っているので、物置自体は問題なく設置できます。)
3月から話していたのに、引渡7日前になって言われるのだけでも、正直、腹立たしかったです。
さらに翌日、駐車場にコンクリートが流されると、物置を置く場所にフタのような物が見えます。
よく見ると、「おすい」と書いてあります。
杭打ちするような物置は、点検口の上に設置できません。
それも一つではなく、いくつもあります。
物置の設置を他へ外注しようと考えましたが、そもそも、置けそうにありません。
ことの顛末
結局、①も②も、どちらも諦めました。
(正直、ヘーベルハウス側と、かなりすったもんだありましたが、割愛します。)
飲料水タンクを入れるためには、床を剥がすとかでは済まず、基礎の鉄筋コンクリートまで切らなければ、入れられないとのことでした。
基礎の鉄筋コンクリートを切って、耐震性など問題ないと言えるのか、そのようなことは通常の工程ではないので、我が家で”実験”するのは、容認できません。
物置は、点検が必要な時は移動できる、小型のストッカーに変更しました。
外構計画が狂った結果、家の中に置かざる得なくなったものもあります。
また、諸々ずらさざる得なくなり、外構に雨水タンクを置く予定でしたが、これもキャンセルしました。
ホームインスペクションに感謝
率直に言って、ホームインスペクションを入れていなかったら、引渡を受けられなかったと思います。
36Lの飲料水タンクは、160cm程度の長さがあります。
- そんな大きなものを入れ忘れていたのに、他は大丈夫だと言えるんですか?
- ビスとか止め忘れてないですか?
- どんな管理をしているんですか?
- 安全性に問題あるんじゃないですか?
…となっていたと思います。
※念のため、工事で入れ忘れたのではなく、そもそもCADにないので、施工業者さんへは伝わっておらず、この言い分は論理的ではありません。
でも、心情的に、そうなると思います。
基礎に始まり竣工まで、9検査、第三者のホームインスペクターが検査し、家に問題はないと確認していたので、引渡を受けることにしました。
エラーやインシデントが起きた時、ホームインスペクションは、ここ(まで)は大丈夫、という砦になってくれます。
本当にお願いして良かった、と思います。
せめて重要工程だけでも、ホームインスペクションを入れることを、強くお勧めします。
注文住宅に「普通」はない
注文住宅は、唯一無二のものです。
建てる前は、そうは言っても家、決めるものが多いだけでは?と思っていました。
全く違います。
どのような土地か、どちらから太陽光が入り、どちらに隣家があり、防災地区か準防災地区か制限なしか、第一種低層住宅専用地域か…。
施主により気にするポイントが異なるので、見えていないものが大量にあり、選択肢の数とその影響は恐ろしい程、あります。
飲料水タンクは、標準品でありながらも、採用する施主さんは、ほとんどいないそうです。
なので、入っていないから確認しよう、という風になる設備ではない、ということです。
駐車場の空きスペースに、物置を置きたい施主(我が家)もいれば、夏に子供のプールを置きたいだけの施主もいるでしょう。
そこに汚水パンや点検口があることが、何か意味があるケースもあれば、全くないケースもあるということです。
すべてが唯一無二なので、「普通だろう」は一切ありません。
施主は、
「これくらい、メーカーが確認して普通だろう」「こういう風に、設置するのが普通だろう」
はナシで、気になることは全て、遠慮せず確認した方が良いです。
実は、飲料水タンクがいつ入るのかは、気になっていました。
ただ、あまり確認するのも、疑っているようで失礼かと思ったんですよね。
早くに指摘していれば、基礎からやり直すこともできたかも知れません。
建てた家に住むのは、営業さんでも、設計士さんでも、工事責任者さんでも、施工業者さんでもなく、自分です。
我が家のインシデントが、未来の施主さんのお役に立てば、幸いです。