混ぜたら出来る魔法の粉で真夏の出産前、里帰りしていた私は、何度も混ぜて焼くだけの簡単なお菓子をたくさん焼きました。よく作ったのは、子供が遊んでいたり、お昼寝の隙に焼けるホットケーキミックスを使ったおやつです。混ぜる物を変えて、あるいは焼く形をバームクーヘンにしてみたり、色々と出来るもので楽しいです。それから、果物も何度も煮ました。プラムのコンポート、青リンゴに、バナナ、グレープフルーツ。バームクーヘンは、優しい味で、子供もパクパク食べてくれて嬉しかったな。ピーナッツバターや、ジェノベーゼも何度か作りました。また、出産してしばらくは難しいですが、また少しゆとりが出来たら子供たちのおやつをたくさん作ってあげたいな。
ちくちく縫うスタイのしあわせ8月16日に第二子女の子を出産いたしました。妊娠期間はつわりの後も、毎晩こむら返りがあったり、逆子がなかなか治らずお灸をしたりと、不安も多い日々でしたが、無事に出産する事が出来て、本当に家族をはじめ周りの人への感謝ばかりです。女の子の服、見るの好きだったから楽しみが増えました。大きくなったら一緒にお菓子を作ったり出来たら嬉しいな。
6年前と同じ場所の別の時間先日、家族で今年閉館予定の原美術館へお出かけしました。私のお気に入りの美術館のひとつで、独身の時には何度も足を運びました。他に関東地方でのお気に入りの美術館は、東京都現代美術館、それから千葉にある川村記念美術館などです。企画展がたまたま6年前にも目にした現代美術家のソフィ・カルさんでした。よちよち歩きが出来るようになってきた息子が、一生懸命に館内を歩きまわる中、何とか展示も見れました。美術館での好きなひとりきりの外の世界としっかりと離れられる時間は、今はもうありませんが、代わりに抱き上げる柔らかくて温かなしあわせを知りました。ずっと作りたかった家族へのたくさん作るごはん、今年からはさらに増えていくのが楽しみです。
いつも同じ日曜日の朝本年もどうぞ宜しくお願いいたします。お正月も過ぎて、いつもどおりの日々が始まり1週間、ほっとする日曜日の朝でした。私は、結婚してから日曜日の朝いつも同じような朝ごはんを作り続けています。焼いたお魚(主に塩鮭)、炊きたてのごはんにお味噌汁、お漬け物に納豆、海苔。毎回飽きずに同じごはん。平日の朝は時間に追われて、パンや目玉焼き、コーヒーや紅茶で済ますことが多いので、休日の朝は和食でゆっくりみんなで食事をするのがとても楽しみです。お正月の三ヶ日はお雑煮や、簡単に作ったおせちで済ませていました。いつもいつも日曜日は同じごはん。それなのに、一週間頑張ったね、また新しい一週間頑張って過ごそうという気持ちにさせてくれるのは、日本人のソウルフードだからでしょうか。子供の頃から、私の家では日曜日は白いごはんとお味噌汁、焼いたお魚ゆっくり頂く平日とは違う時間。暮らしの中で、そんな句読点のような時を持つのはとても大切な気がしています。
まあるく繋ぐドライフラワー初夏からずっと我が家の玄関に咲き続けている千日紅。少しづつ、伸びすぎたものを間引いては部屋に飾り、少し元気がなくなったものから壁に吊るしてドライフラワーにしていきました。だんだんと溜まって、たくさんになったので、少しずつワイヤーでつないでリースにしました。一度に作ったのではならない、色の差が、とても好きです。去年は、頂いたブーケから作ったドライフラワーでリースやお正月飾りを作り楽しんだので、今年はその隣に仲間入り。生き生きと咲いている時も美しいけれど、ドライフラワーになった時も愛おしいものです。
ことこと煮込む湯気の向こう今年の冬は暖冬のようですが、朝晩の冷え込みにしっかりと冬を感じられるようになりました。最近は、少し昼間家にいられる時間に煮込み料理を作ることが増えています。時間が美味しくしてくれる料理は、育児の合間の強い味方。バスク風チキンも、前日に仕込んでおいて、良く味が馴染んだところを頂いたら美味しかったです。もちろん、ほぐして少し味を薄くしたものを子供も一緒に食べてくれました。最近は指先を使う遊びに熱中していて、壁にマスキングテープやシールをたくさん貼ってあげると、とても一生懸命にはがします。夕方、食事の支度の度によく泣くので、お野菜を持たせると少しだけ遊ぶので時間がかせげます。昼間の格闘を終えて、夜ふいに買って来てくれるお疲れ様のケーキがとても嬉しい時間。また明日から頑張る気持ちの充電になりました。
タイカレーから取り分け離乳食いつも作るタイカレーは、決まってグリーンカレーでした。先日は初めてイエローカレーにしました。ココナッツミルクやカレーのスパイスを入れず、炒めたお野菜とひき肉、ひよこ豆だけで少し分けて、ことこと煮込んでやわらかにしたものは、息子の離乳食に。とても気に入ってたくさん食べてくれました。ちょっぴりのひき肉をひよこ豆で補ったからか、しっかり食べ応えは出せました。最近では、辛い、しょっぱい、油っぽいを避けて、大人のメニューから取り分け離乳食に出来るので、食事作りがとても助かります。これから、どんどん食べれるようになるのが楽しみです。
引き継ぐ黒豆おととい、仕事以外では初めて黒豆を煮ました。毎年母が年末になるとたっぷり仕込んでくれて、お正月に頂くのが楽しみですが、少しずつ私も練習したいと思い丹波の黒豆を用意して煮ることに。前日に煮汁を煮立てて、お豆を入れ、一晩つけてから翌日煮ること4時間くらい。途中、一度休ませてから、子供を散歩に連れ出して、戻ってからもう一度。煮ている間、部屋いっぱいに広がる黒豆の香りに、なんだか嬉しくなりました。元々、祖母がとっても上手に煮てくれた黒豆。そのあとは母が引き継いで、私も去年母親になったからと上手く煮れるようになりたいと思いはじめました。今回は少し甘みが違ったな、また次回はもっとふっくら柔らかい甘みに仕上げたいなと反省しながらも、まだまだ練習するべき事があるのは良いことです。とはいえ、おせちの昆布巻きは、また母の作ったのが食べたいなと思う夜でした。
いつも同じ場所に咲く花先日、一泊だけ実家に帰りました。いつもこの季節になると、10年以上前から私の地元では駅前にいっぱいのコスモスが植えられます。あぁ、またここに秋が来たんだな、昔学生の頃も朝このコスモスを見ながら駅の改札へ向かったなと懐かしく思い出します。以前実家からたくさんの柿が送られて来ていたので、紅玉りんごとたっぷりと煮て、ビンに詰めてひとつ母へ持っていきました。翌朝は、母のすすめるライ麦パンとお肉屋さんの自家製ハムでサンドイッチを頂きました。いつも、庭の柿の木からくる木漏れ日が朝は綺麗でとっても好きです。玄関のプランターのところに、面白いどんぐりの絵が差し込んであったので母に聞くと、ある日さしてあってきっと通りかかりの誰かが入れたんじゃないかな、可愛いからそのままにしておいたのと言ったので、なんだか可笑しかったな。玄関の花は、多年草が多く、大事にすると毎年咲くのよ。と母私もずっと大事にして育つ植物を育てたいと思いました。
まぼろしカヌレとコッペパン散歩昨日はよく晴れた休日なので、みんなで散歩へ出かけました。いつも売り切れしまっていたカヌレ屋さんへ間に合いそうなので、初めて並んでみました。並んでいる間、他の赤ちゃん連れの家族とお話ししたり、とてもゆったりいい時間を過ごせて嬉しかったな。お店の人が丁寧に包んだ三角の袋。並んでいる間のジャックタチのポスター。見るものがきらきら良い景色に見えるのは、嬉しい気持ちがあるからです。近所の公園で落ち葉のお化粧した道を進んだベンチで頂くと余計に美味しく感じるから不思議です。カヌレは、カリッとした外側と、もっちりした中身のギャップが好きです。この日は、いつも売り切れているコッペパン屋さんも空いていてなんだかついてる気持ちになりました。自分たちが売りたいものを丁寧に売る。なかなか難しい事をやっているお店に出会うと、こんなものだろうと妥協して過ごしたり、出来る事しかやらない事がとてももったいなく思える時があります。