以前の記事で気になっていると書いたZenfone9を、1ヶ月くらい前に買いました。
購入したのはRAM 8GB/ROM 256GBモデル。
最小構成の8GB/128GBは安く買えることもありますが、それ以外のモデルはなかなか安くなりません。
そんななか、ひかりTVショッピングで10%dポイント還元+d曜日7%ポイント還元で売っていたので、エイヤッと買ってしまったわけです。
スマホに10万円以上出すなんて、初めてだ……


1ヶ月使ってみての感想を書き出してみます。


・幅は狭いが厚みはある
 幅68.1mmは今どきのスマホとしてはかなりコンパクトな分類です。
 これまで使っていたZenFone6の75mmと比べて小さいのは当然ながら、ZenFone3やBlackberry Key2よりも幅は小さくなっています。
 歴代使ってきたスマホの中でも、Zenfone9より幅が狭いのはHTC JX02HTぐらいですね。

 いっぽうで厚みは9.1mmと、これまで使ってきたZenFoneたちの中では最も厚くなっていて、
 実際手に取ってみても「ちょっと厚いな」と感じます。
 それでも幅が小さいので、持ちにくさは感じません。
 むしろ手に馴染むサイズ感だとは思います。
 



手持ちのZenFone揃い踏み。
本当はもうひとつ、ZenFone 4 Max Proを使っていたこともあったんですが、
スペックに満足できずに売却したので手元に残っていません。




・軽くは感じない
 200g超えのスマホも増えてきた昨今なので、Zenfone9の169gは軽いスマホに分類されます。
 ただしサイズが小さい分凝縮感があるせいか、手に持ってみると「意外と重いな」と感じます。
 9gしか変わらないのに、Blackberry Key2よりずっと重く感じてしまいます。


・ディスプレイは小さい
 Zenfone9のディスプレイは、これまた昨今では小さめの5.9インチ。
 ものすごく小さいわけではないので使っているうちに慣れてくるもんです。
 でもZenfone9の6.4インチから他のスマホに持ち替えたときには、その画面を大きいと感じますね。
 今まで使ってきたZenFone6と比べて小さいのはもちろんのこと、
 Blackberry Key2に持ち替えたときにも画面が大きいと感じてしまうのには驚きました。
 インチ数ではもちろんZenfone9の方が大きいんですが、アスペクト比の関係でKey2の方が幅が広いせいでしょうか。


・パンチホールカメラはだんだん気にならなくなった
 ZenFone6を購入した際の選択理由のひとつが「フリップカメラにより使わないフロントカメラをスマホ前面から追い出せる」ということだったので、
 Zenfone9のパンチホールカメラは買う前から引っかかっていた部分です。
 実際に使ってみると、多少邪魔だと感じることもあるものの、慣れてるうちに気にならなくなるもんですね。


・スペックに不足なし
 Snapdragon 8+ Gen 1にRAM 8GB・ROM UFS 3.1 256GBというスペックは、普段使いにおいて不満など一切ありません。
 高負荷のゲームをやらないので、むしろこのスペックは猫に小判、豚に真珠かも。
 おそらく高解像度の動画を撮るときにしか、このスペックを生かす機会はないんじゃないかなぁ。


・ジンバルカメラすごい
 わざわざこの高価なスマホを購入した最大の理由が、ジンバル内蔵カメラであることです。
 実際に使ってみると階段を登りながら撮っても大きくブレることがなく、これなら登山の動画を撮ることもできそう。
 



 また、その場で回りながら撮れば、簡単にパンニングできるので、
 旅先や見学地でショートムービーを撮るのにも良さそうですね。
 



 今までほとんど撮ってこなかったけど、これからはたくさん動画を撮るようになりそう。
 そういう意味ではZenfone9は128GBモデルでなく、256GBの方がおすすめです。
 microSDカードを使えないので、最初からストレージの大きいモデルを選ぶべき。


・ステレオスピーカーの音がとても良い
 ZenFone6と比べて圧倒的に進化していたのが、ステレオスピーカーの音質です。
 ZenFone6と違って横置き時の左右のバランスがちゃんとしているのは当たり前として、
 筐体をうまく使って響かせているてるのか低音もこのサイズにしては出ているのです。
 音響シミュレーションもうまく利かせていて音の広がりも良く、この小さな筐体からよくこんな音が出るな、と感心するレベル。
 スマホのスピーカーの音質なんてもともと期待していなかったので、本当に驚かされました。
 じっくり聴きたいときはさておき、のんびりBGMを聴くくらいなら、このスピーカーで十分でしょう。
 惜しむらくはディスプレイが小さいため、この音響をゲームや動画などに生かしづらいところでしょうか。


・スマートキーが無い
 ZenFone6には「スマートキー」と呼ばれるハードウェアキーがあって、
 1回押し・2回押し・長押しの3通りに対して、アプリの起動や操作を割り当てることができました。
 自分はこれの1回押しに自動回転のオンオフ、長押しにスクリーンショットの撮影を割り当てていて、とても便利に利用していたのです。
 ところがコンパクトさを追求したZenfone9には、余計なキーなどありません。
 失ってみて初めて、その重要さを感じています。


・microSDカードが入らない
 今回8GB/256GBモデルを購入した理由がこれ。
 上でも書きましたが、動画をたくさん撮るようだとストレージ容量に困ると思います。
 高解像度動画の撮影の足を引っ張らないようにするためとか、コンパクト化のためには仕方なかったのでしょう。

 DAPやBluetoothレシーバーを使う側からすると、どうせスマホ直挿しでイヤホンを使うことは無いので、
 microSDスロットを削るくらいなら3.5mmイヤホンジャックを削ってほしかったところ。
 まあこれはマイノリティの意見でしょうけど。




というのが1ヶ月強使ってみて、感じたことになります。
高価な端末ですから、ながーく使っていきたいものです。
 


 

 

2022年10月22日、山岳部の遠征で大菩薩嶺に登ってきました。
この山に登るのは10年ぶり
2012年に富士山に登ったメンバーと「せっかく登山用品を揃えたんだから、どこか登りにいこう」という話になって登ったのです。
このときはガスに包まれる悪天候だったので、ロッヂ長兵衛から大菩薩峠まで登ったところで敢えなく撤退となり、
山頂も踏まず展望も全く見ることできず仕舞い。
あれから10年、ようやく大菩薩嶺の本気を体感することができました。


 

1日目:立川~塩山~福ちゃん荘

初日は土曜日で、授業が終わってから移動開始したため移動のみ。
立川から特急かいじに乗り塩山で降り、予約しておいた中型タクシーで福ちゃん荘まで移動しただけです。
 



到着した頃には暗くなりかけていたので、大急ぎでテントを設営し、夕飯の準備に取りかかりました。
 






夕飯はクリームスープパスタ。
部員が「パスタを作ってみたい」と言ってきて、ゆで汁が残らないようなレシピを調べるように指示をしたら、
ゆるキャン△でしまりんが作ってたレシピを持ってきました。



これが会心の出来。
今までの山岳部メシの中でもトップクラスのおいしさでした。







この遠征はとにかく天候に恵まれました。
夜には満天の星空。
天の川を見ることができたので、PENTAX K-3 MarkIIIのアストロトレーサーで久しぶりに星空撮影をすることができたのです。
 



天の川と夏の大三角形。
もう少し三角形を右に置くべきだったか。



またO-GPS1を用いずに追尾撮影ができる、アストロトレーサーType3もこのとき初めて実戦で使ってみました。
DA50-200mmF4-5.6を南の空に向けてみたところ、アンドロメダ銀河の写真をげっと。
 



三脚と安い望遠ズームだけでアンドロメダ銀河を写すことができるとは。
これは色々試してみたくなりますね。






 

2日目:福ちゃん荘~大菩薩嶺~大菩薩峠~福ちゃん荘~塩山~東京

2日目も良い天気のまま。
唐松尾根から大菩薩嶺山頂を目指し、その後大菩薩峠から福ちゃん荘へと戻る周回ルートをとりました。

 



唐松尾根は福ちゃん荘から山頂近くの雷岩へと真っすぐ登るルート。
とはいえテント装備を担いでいても、そこまできつい登りではないと感じました。



標高1900mあたりまで登ると、一気に景色が開けてきます。
富士山がどーん!



雷岩。ほぼコースタイム通りで上がってこれました。
眺望の良くきく平らな場所で、多くの人が休憩しています。
富士山は大きく見えるし、奥秩父山塊も南アルプスの山々も見える。
これが大菩薩嶺の本気か!



ちなみに山頂は雷岩から数分歩いたところにありますが、
周囲を木々に囲まれていて景色を楽しむことはできません。
雷岩のところに荷物をデポして、ちょっと山頂標にタッチしてすぐに帰ってしまいました。



その後は親不知ノ頭を越えて、大菩薩峠へと下ります。
この辺りは笹っ原が広がっていて、歩いていて気持ちが良かったです。



大菩薩峠。
雷岩から峠までの間の稜線が、このコースのハイライトですね。



ちなみに10年前に大菩薩峠で撮った写真がこれ。
見ての通り何もかもが真っ白でした。






というわけで、10年ぶりの大菩薩嶺山行は、見事リベンジ成功となりました。
登りやすいわりに絶景を拝める、良い山ですねぇ。
テント泊登山のファーストステップにもよさそう。

 
 
2022年9月26日。
富士見平小屋テント場で朝を迎えました。

 

初めてのソロテント泊

初めてのソロテント泊で気付いたことなど、少し書き出してみます。

●テントについて
・ニーモ タニ2pのフライシートがダブルジッパーなので、テントの外をちょっと覗くのがやりやすくてよかった。

・フライのジッパーに蓄光ギアマーカーナイグローを付けたのは正解。
テント外から見て自分のテントを見つけやすかったし、
テント内からでもジッパーがどこにあるのか一目瞭然で良かった。


●寝具について
このときの夜の気温は10℃ぐらい。
この気温だとSea to SummitのコンフォートライトS.I.マットとCinder Iキルトの組み合わせで、
寒さを感じることなくぐっすり眠ることができた。たぶんマットの効果がでかい。



 

瑞牆山山頂へ

さて2日目はテント場から瑞牆山に登ります。
そしてテント場に戻って荷物を回収したのちに、みずがき山自然公園へと下ります。
そこでお昼ご飯を食べてから瑞牆山荘へと歩いて、バスで帰路につくという行程でした。

 



朝ごはんをマジックパスタで済ませたら、瑞牆山へと登ります。
小屋前で出発の用意をしていたら、富士山ビュースポットの看板を発見。



看板の前に立つと、木々の間から富士山の姿が見られました。
4回目の訪問にして、ここから富士山を見たのは初めてです。
「『富士』見平」という地名なんだから、そりゃ見えるに決まってるんですけども。



富士見平小屋を出発したら、まずは天鳥川源流を目指します。
時間としては20分ほどでしょうか。
この辺りは傾斜もきつくなく、登り始めの体に優しい道です。
手鳥川を渡るとすぐに見えるのが、有名な桃太郎岩。



いつ見てもおっきいなぁ。


で、この桃太郎岩を越えると急に道は険しくなります。



見上げるような坂道になったり



パッと見がけ崩れみたいなところを歩いたり。
どうも2015年に来た時と比べて、道が厳しくなったように思えたのは気のせいでしょうか。
最近の日本は毎年のように大きな被害をもたらす台風が上陸しているので、
そのせいかもしれません。



その後も巨岩・奇岩の間を縫うようにして登っていきます。



ときおり「どうやってよじ登るんだこれ?」って場面に出くわしますが、
そういうときは落ち着いて周りを見てみると、ちゃんと道があります。
なんでも同じですが、冷静さを失ってはいけませんね。



スタートから1時間半ほど登ると、目の前に背の高い岩が現れます。
大ヤスリ岩です。



大ヤスリ岩を見上げる。
クライミングで登る人もいるんだとか。


このあとも岩場や鎖場を30分ほど登っていきます。
木々の間を縫うように進めば、瑞牆山の山頂に到着です。



なぜかこの雰囲気は覚えていて、
「あっ、これはもう山頂だ!」
とピンときました。




 

瑞牆山山頂

瑞牆山の山頂は岩の上。
この日はよく晴れていたので、素晴らしい眺望を見られました。
 



富士山。
いくつもの山に登りその姿を見つけるたびに、この山の偉大さに気付かされます。
誰が見てもそうだと分かる山なんて、この日本に他にはありません。



大ヤスリ岩の奥に南アルプス、中央アルプス、御嶽山。
写真右に見切れているのは八ヶ岳。
その右には北アルプスや北信五岳、浅間山まで全部見えました。



風も無く本当に良い天気で、写真を撮ったり山頂に居た他の登山者の方々と色々と話し込んだりしてしまい、
1時間半以上も山頂で過ごしてしまいました。



こういう景色を見られるから、登山はやめられないんですよね。






 

瑞牆山山頂~富士見平小屋~

当初の予定では不動滝ルートを下り、みずがき山自然公園から富士見平小屋へ戻る周回ルートをとるつもりでした。
しかし1時間半以上山頂に居たせいでスケジュールが狂ってしまったので、
山頂から富士見平小屋に戻り、テントを撤収してからみずがき山自然公園へと下るルートに変更することに。
 



富士見平小屋からみずがき山自然公園へと下るルートは特にキツイところもなく、
踏み跡も明瞭で歩きやすい道でした。



手鳥川にかかる橋を渡れば、みずがき山自然公園はもうすぐです。



到着。
駐車場の奥には、さっきまで登っていた瑞牆山が見えます。
二度登ってみてもなお

「なんでクライミング無しに、あんな岩の上に立てるんだろう?」

って思うんですよね、この山は。




このあとみずがき山自然公園の食堂にて、山菜そばをいただきました。



登山後の疲れた体に、そばつゆが染み渡ります。





お腹を満たしたら、帰りのバスに乗るためにみずがき山荘へと戻ります。
舗装路を3キロ弱歩くだけなんですが、最後の1キロで100mほど登るため、バテてしまいました。
 



みずがき山自然公園から歩いて35分。
なんとか15時20分のバスに間に合いました。




2日目のルートとタイムがこちら。
8時半に山頂に着いたのに、出たのが10時過ぎとはw




このあとはバスで韮崎駅へと戻り、16時53分発のあずさ44号で東京へと戻りました。



瑞牆山は何度登っても良い山です。
登山口から山頂までの往復が5時間程度とそこそこの長さで、それでいて岩場も多く登りごたえがあります。
そして山頂からの眺めは高度感もあり、見晴らしも抜群。

富士見平小屋に前泊して登るにはコースタイムがちと短く、物足りなさを感じます。
とはいえ公共交通機関を利用しての都内からの日帰り登山となると、少しばかりスケジュールがタイト。
新宿7時発のあずさ1号から始発のバスで登り、コースタイム+1時間の間に帰ってこないと終バスに間に合いません。
バスに間に合うように焦って下るの、好きじゃないんですよねぇ。

せっかく山に入るならのんびり過ごしたい。
そういう登山をしたいなら、富士見平小屋でテント前泊して瑞牆山だけ登るというのもアリでしょう。