小さな土地に建てる家 -都市圏での住宅計画の苦悩- | REMIX Architectbuilder's BLOG

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長野県松本市にあるリミックスより設計・施工・不動産に関する情報を発信していきます。

こんにちは。

おはようございますの時間から書き始めていたつもりが横槍が入りつつ書いていたらこんにちはの時間になってしまいました(笑)

 

今日は朝から梅雨まっさかりといった雲いきですが今年の梅雨は雨が少ないですね。

山国長野県は雄大なアルプスをはじめとした山々が蓄えてくれている水のおかげで夏も不自由なく暮らすことができています。

どこかでまとまった雨が来るのだと思いますが空梅雨だと大都市圏では水不足が心配ですね。

災害にならない程度に恵みの雨となるようになればいいですね。

 

っと、思ったら関東甲信地方梅雨明けしちゃいましたね!!

 

 

一昨日、埼玉に住んでいる母方の従兄から連絡があり、

「家を建てようと思っててちょっと図面見てみてくれる?」

とのことで図面を送ってもらいました。

私の思い想いで図面を見せてもらいつつ、

「こんな風にもできるんじゃないかな」

って図面書いて送ってみました。

都市圏では当たり前ですがこちらでは小さ目な土地に制限いっぱいのおうちを計画するのは難しいことを痛感しながら、今従兄と一緒に計画されている工務店さんのアイディアとご苦労が感じられる図面で少しでも私の提案が役にたてばと思います。

(余談ですが県外や市外の知り合いの方からは「こっち(県外や市外)でもできるの?」と聞かれることがありますが、設計なら全国どこでも飛んでいきます。施工はご相談ください。)

 

弊社では不動産業も兼業している仕事柄40坪を下回る土地を扱うこともあります。

我々から見ても一般の方が小さい土地に家を思い描くのはなかなか難しいところがあります。

前回、前々回建てさせていただいた土地も30坪台と現在分譲されている50~70坪の土地と比べるととても小さいですが、間取りの中で無駄を省き、必要なスペースをしっかり確保することで必要最低限ではあるけれどいいお家ができます。

 

そんな小さな土地に建てるお家、前回紹介できなかった5月にお引渡しさせていただいたお家の紹介です。

ちなみに写真左に写ってるお家がその前に建てた弊社の建売住宅(完成前完売)です。

建売住宅を建てていた際、駐車場やごみ箱を置くために使っていた土地(建売建築前に弊社にて購入した売主物件です)に建てさせていただきました。

 

お施主様は建売住宅を見学して気に入っていただいたことから基本プランは建売と同様、自分たちのこだわり部分をアレンジして計画しました。

玄関周りの雰囲気も似ていますがお施主様のこだわりが…

玄関横、間取りで言うと階段下になるスペースを使って小さな外物置に。

近年需要が広がる宅配ボックスを置くスペースにするということでスペースを有効活用。

ビルトインにしなかったのは他にも空いたスペースに置きたいものがあるようであえてオープンスペースに。

 

色も表が光り輝くシルバー系のガルバニウムなのでシックなウォールナットにすることでグッと引き締まります。

 

中の計画にもひと工夫。

どうしても土地の大きさ、駐車スペースを考慮すると大きく家を建てられないため、ご両親やお友達を泊めるときに使うゲストルームが作れない、だけどリビングに泊めて朝起きた時に気を使わせるのも悪いということで

状況に応じて開閉できるように開閉壁をつけました。

キッチン側へは廊下・洗面・LDKを回廊型に計画したことで洗面側からはいれるのでリビングにいる来客者も気を使わないようにと計画しました。

広いスペースではないので圧迫感はありますが普段はこんな感じ

広々スッキリ!

畳の色がいいアクセントになってます。

床は無垢を使うことが多いですが、現在2歳のお子さんがいるので

「成長とともに増えるキズにショックを受けるのがつらい…」

と無垢に比べてキズがつきにくいカラーフローリングを採用。

畳の下とキッチン、洗面脱衣室には冬の強い味方、床暖房をいれて足元からポカポカあたたかいです。

 

ダイニング側もあらかじめ置きたいものを考えて造りつけの棚を設置。

キッチン・背面収納も使い方をショールームで何度もシミュレーションしました。

弊社では特別指定がなければTOCLAS(旧ヤマハリビングテック)のキッチン・ユニットバスを採用。

人造大理石の加工技術は他メーカーより優れているのでキズがつきにくかったり、どうしても小キズが目立ってきたときには全面研磨もできます。

浴槽では厚みが一定なので保温材以外でも人造大理石自身での保温効果にも期待できます。

さだまさしさんも旧ヤマハ時代のキッチンを愛用しているそうです。

 

2階は7.5帖の主寝室+ウォークインクローゼット、5帖の子供室×2とけっして広くはないけれど必要最低限ながら十分な広さを確保。

 

 

日当たりもよく快適です。

 

建物全体で28坪強、床面積では26坪弱と小さ目ですが、コンパクトな分家族の距離が近いお家です。

広い大きなお家もいいですが、小さいお家もまたいいですよ。

 

住宅は「買う」という観点からすると日常品と同じように感じられますが、工場生産ではなく人の手で造り上げるものだからこそ、それぞれいろいろな形があり、個性のある空間ができていると思うので大きさも外観・内観も人それぞれ。

お家を造る際には是非造り手と楽しんでください。

我々は皆さんのお家づくりを応援します。

 

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