4日間の思い出 | toi♪toi♪toi

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Flute永野伶実の日記

今週は4日連続の本番でした。

疲れたー。

たった数日と思えないほどたくさんの経験をして充実した時間でした。

ざざっと数日の思い出を。長いです。。


チェンバロの子の実技試験でバッハのソナタ h-mollを演奏してきました。

学校の試験でトラヴェルソを吹くのは初めて。

教授数人を目の前にめちゃくちゃ緊張しましたが、

入念に合わせをして曲の構成もだいぶしっかりしてきた中で試験をむかえられたことはとても良かったです。

フルートソナタと表記されることも多いけど、

フルートとチェンバロのためのソナタです。

2つの楽器が対等に演奏してこそ( `-´)/


友達の室内楽の試験で、バッハのトリオソナタ・ト長調を演奏してきました。

前に同じ二人とトラヴェルソとチェンバロでやったトリオを今度はモダンの楽器で。

古楽器で学んだ音楽をモダンでどう生かすか、というのはとても難しいテーマですが、

今回はやれるところまでできた、というのが率直な感想です。

生かすところ、違う表現をしなければいけないところ、

テクニックの問題。全部を楽しみながら作っていけたのはこの二人の人柄のおかげです。

そんなかいあって、このアンサンブル最高点をいただきました。

写真を縦にしようと試行錯誤していたら、なぜかすごくでかくなってしまった(*_*)



ハンブルクの音大でまたまたバッハのソナタ h-mollを、

今度はモダンフルートとオルガンで演奏してきました。


これはオルガン科の卒業試験だったのですが、

人の卒試で演奏する緊張感、いくつになってもこわい( ゚Д゚)

今回のオルガニストはいつもふにゃっとした可愛い子なのですが、

コンサートが始まった瞬間ぞっとするくらいキリッと別人になって、

なにかが降りてきたようでした。

オルガンとバッハを演奏できるなんてそうないこと。

演奏中、この音楽は1%の邪念も許されない、

心の底から真摯に演奏しないといけない曲だ、と感じました。

私にも何かが・・・!?



そして最後の日は自分の実技試験でした。

レパートリー試験という、4ゼメスター目に行う30分の試験。

ここ最近はうまくいかないこと続きだったのですが、

やっとまともに演奏できたかな、という感じでした。

昨年に続き、なんとかいい成績で終わることができました(・ω・)/

6年前に一度モーツァルトを聴いていただいた先生の前で今日またモーツァルトを吹いて、

その時とは別人みたいだった、またここに来れて本当に良かったね、と

これ以上ないありがたいお言葉をいただけて涙が出ました。


先日オランダであったオーディションでは全くいい演奏が出来ず、

それまで積み重ねてきた音楽ができなくてとても残念な結果に終わってしまいました。

そこからなかなか立ち直れず、でも試験でもその日に吹いたイベールを吹かないといけなくて、

情けない話、先生にも今またイベールを吹くのはしんどい、とこぼしてしまったり。

でも試験ではとにかく自分のために今度こそちゃんといい演奏をしようと。

試験ではようやく納得いく演奏が出来たかな、と思います。

今回は結果としては結びつかなかったけれど、

自分の中でひとつ乗り越えられた、という収穫はあった、ということにしておきます(;´・ω・)


最近は一気にいろいろな出来事があり、

正直一日一日を過ごすことだけで精一杯で、

いろんな人に心配をかけたりしました。

いつになったら成長できるんだろう、むしろ退化してるんじゃないかって思ったり、

自分の弱さが情けなくて自己嫌悪に陥ったり。

しばらく暗ーい顔で学校に行っていたからか、

そんな中、まだドイツに来てそんなに経っていないクラスメイトが、

でも私たちには君の良さが分かる、みたいなことを一生懸命伝えてくれて、

いつもいつも思うことだけど、いい友達をもてて良かったなぁ・・・としみじみ(/_;)


あと一週間すれば夏休みです。

すでに楽しみな予定もいくつか(^^♪

それまではしっかり練習、そして頑張って働きます。