ゴールデンウィークも中盤、残りわずかとなりました。

 

 

大分県内もホテル・旅館の駐車場には県外ナンバーの車も多く停まっており、観光客の方が多くお越しいただいていることを実感します。

 

 

さて、この連休を家で過ごされている方も多いかと思います。

 

 

DV加害者から逃れたあとに、怒りや辛さや悲しさ、むなしさ、寂しさ、苦しさなどの感情が増すということが被害を受けた方のなかでしばしばあると思います。



苦しいから辛いからモラハラなどDVをする加害者から逃れたのに、なんだかずっと辛い気持ちが続いている。

 

 

実はこれは正常な反応といわれており、回復の過程では必要なものです。

 

 

相手と離れたのに今もなお、体調がすぐれない、怒りや苦しさ、涙がこみあげてくるなど。

 

 

わかりやすい暴力は叩いたり蹴ったり押し付けられたりなど身体的な暴力ですが、

 

 

DVの被害を受けた方は、目に見えづらい説明しづらい暴力のほうが実は多く経験しているはずです。

 

 

たとえばモラハラなどとも言われる精神的暴力は、

 

 

「お前が悪い」「お前のせいでうまくいかないんだ」などいう責任転嫁をしながらダメージを与え続けますし、

 

 

たとえばあなたが病気をしても加害者は心配もしなかったり、病気になること自体劣っていることだと否定したり、人として扱われない、そこに存在しないかのように無視をしたりします。

 

 

冷静に考えるとそのようなことができてしまうこと自体、人間としてどうなのかと思われますが・・・

 

 

実は生きる上で必要な心理的な反応(防衛反応と言います)として、DV加害者に限らず、誰しも責任転嫁をすることや、見たくないものを見ないようにするという経験をしたことがあるので、

 

 

腹が立つけどまあそういうこともあるよね・・・などと人間だから誰しもそんなときがあるよねと受け入れることもできてしまい、それが暴力とは気づきにくいのです。

 

 

防衛反応であれば、たとえばあとから、自分が悪かったなと後悔し、次にどう改善していくかということを考えることもできるのですが、

 

 

DVで使われる暴力はそもそも見下した相手をコントロールするための手段なので、

 

 

家庭では自分は特別な人間で、自分は常にサポートされる側、被害者である配偶者はむしろその役割を果たして当たり前、なのでそれができないことが劣っていることだと感じ、

 

 

俺を動かすつもりかとあなたを罵倒したり、人権を否定するような行動や、罰を与えることを繰り返したりします。

 

 

一方自分の両親や子どもが病気になると過度に心配したりするDV加害者もいるので、

 

 

あなただけに長年与え続けるというのは「妻だから」とあなたを見下しその役割を押し付けること(ジェンダーに基づく暴力)であり、典型的なDVの暴力です。

 

 

確かに加害者も悪かったと思い謝罪をすることがありますが、それはあくまでも自分が悪かったということではなく、

 

 

相手が思い通りに動かなくなることが困るので、便宜上謝るだけで、実は反省し改善することはなく、(しばらく反省してもまたおなじことを繰り返すようになります)

 

 

夫婦間でのセックスをすることで仲直りだと考える加害者も多くいて、(同意のないセックスは夫婦間でも性暴力です)

 

 

被害者側はさらにその現実に苦痛を強いられます。

 

 

それを何度も何度も繰り返されることはかなりの暴力を受けることであり、

 

 

離れても回復するには時間がかかることは当たり前です。

 

 

DV環境を生き抜くには、そういった暴力を暴力と思わないようにする心理的な防衛反応が働き、

 

 

加害者のいいところに注目し、自分自身が被害者であることを認められなかったり、認めたくないという気持ちになることもあります。これは自然なことです。

 

 

感情に蓋をすることで生き抜きますが、その感情を抑圧し続けると、体に不調をきたし、あなたは健康で生活することもできなくなります。

 

 

離れることでその暴力の被害の程度に気づくことができたからこそ、

 

 

回復するにはその暴力を受け続けてきた苦しみや辛さなどをしっかりと感情として感じ、

 

 

それだけ長い間暴力を受け続けてきたんだと受け入れる作業が必要になります。

 

 

正直辛いですし、心に空虚感を感じることもあります。

 

 

その気持ちを埋めるためにいろいろなものを詰め込みたくなります。

 

 

ただ、その詰め込むものは自分らしくいられるもの、

 

 

自分が大切にしているものだったり、好きなものであったり、自分の大切に思っている人との時間であったり、

 

 

加害者の許可をもらうこともなく、加害者の好きなものでなくてよくなった。

 

 

それはあなたが離れることができたからこそ、できるようになったことです。

 

 

そして自分の大切に思っている人との時間も大切にしてほしいのですが、その人は、あなたにアドバイスや助言をし、あなたを思い通りにコントロールしようとする人でなく、

 

 

あなたの悲しみや辛さを一緒に共感してくれたり、自分の意見を伝えてもあなた自身の意見を尊重し、あなたの人格を否定しない人です。

 

 

そういった人があなたのまわりにいるならぜひ大切にしてほしいです。

 

 

加害者と一緒にいた時間はどれくらいだったでしょうか?

 

 

10年、20年、30年・・・

 

 

長ければ長いほど回復するのには時間を要しますし、そもそも回復はどの程度の状態を回復というのかともあると思いますが、

 

 

離れているにも関わらず加害者のことを気にしていたり、恨み続けたり、生活していてはまだコントロールをされている状況であれば、まだ回復したとは言いません。

 

 

そして回復は加害者と出会う前の自分に戻ることでもありません。

 

 

被害を受けたことを受け入れ、そしてそこで多くの学んだことを自分の人生に活かすこと。

 

 

何よりも大切なのは、あくまでも自分軸で生きること。

 

 

自分の人生を自分で考え、自分で決定できるようになり、自分の人生を歩んでほしいと思います。

 

 

今日もお読みいただきありがとうございます。