ついに行ってきました♪
ここ数年ずっと行ってみたいと思っていた「春日若宮おん祭」。
1136年から870年以上も続くと言う奈良のみならず日本でも稀有な祭。
7月から少しずつ神事は始まっているのですが、
クライマックスを迎えるのが毎年12月17日。
午前0時から始まる遷幸の儀から始まり、
午後11時からの還幸の儀で終わる。
詳しくは公式ホームページ
をご覧戴くとして、
今回見ることができたのは、遷幸の儀と暁祭でした。
0時スタートですが、午後10時半頃には鳥居近くに到着し、
深々と冷え込む中、神事が始まるのをじっと待ちます。
0時を回った頃、遠く本殿の方から、どーんどーんと響く太鼓の音と、
楽人たちが奏でる道楽(みちがく)の慶雲楽(きょううんらく)が近づいてくる。
さらに「ヲー、ヲー」という警蹕(みさき)の声が近づき、
まずは大松明が道幅に引きずられながら全てを清め、灯の道を作る。
しばらくした後、榊を掲げた数十人の神官が、
若宮神を何重にも取り囲んで御旅所へと向かう。
おごそかです。
荘厳です。
暗闇の中、あの榊に囲まれた中におわすのは神に違いない。
参道の両側には柏手を打ち拝礼する人々がたくさんいます。
そして、その神官の列、巫女の列、楽人の列、氏子の列の後に、
鳥居に近いところから並んだ一般参拝客が続きます。
長い参道に切れ目なく続く人垣は次々と列に吸収されてゆき、
どれほどの長い列になっているのかさえ定かではありません。
ほどなくして御旅所に着くと、
そこでは御饌が供えられ、神楽が奉納される。
この時点でだいたい午前2時。
風のさほどない夜ではありましたが、やはり足元から冷えきりました。
それでも神々しいものを目の当たりにした感動は
なにものにもかえられません。
残念ながら朝からの本殿祭やお渡り式は見ることができませんでしたが、
ぜひ来年は一日を通して祭を見てみたいと、より強く思いました。