抗がん剤治療を始める前に、抗がん剤治療の説明と共に受けた受精卵の保存について。
抗がん剤で影響を受ける前に卵子や精子を保存し体外受精によって子供を持つ可能性を残しておく事を妊孕性温存と言うそう。
しかし、費用もさることながら(採取に数十万また保存に年間数万と必要)出産にはぎりぎりの年齢、しかも病気を抱えこれからどうなるか判らない身体で、この足では子供が生まれても抱っこして歩けるのかどうかも怪しい…
看護師さんは、にこにこと勧めてくれたけど、やっぱりどうも簡単に、じゃあやっときます!
という気持ちにもなれなかった。。
もちろん、子供の居ない人生を考えると、張り合いのないものかもしれないと思わなくも無い。
けれどそれより産まれた後に自分がどうにかなって、連れ一人で育てられるかと思ったらゾッとしてしまった…
その逆も然り……
もし子を持つとしても、自分ではなく
もっと若くて健康でぴちぴちした娘と再婚してくれれば良い。
夫婦2人で老いる人生が出来るならそれで良い。
そう思ってしまった。
とりあえず。
癌になると5年は子供が持てないとかどっかで聞いた気もするが、実際には卵子は子宮でどんどん作られていくものだから、抗がん剤が終わり半年くらいして生理も戻れば妊娠も可能だと担当医から説明を受けた。
婦人科では無く整形外科の先生だから、どこまで真に受けて良いものか…とも思ったけれど…。
どうしても子どもを欲しい人にとって、妊孕性温存とは希望の光かもしれない。
しかし、自分の場合は…
もし本当に子供が欲しいのなら、これまでぼやぼやしてないでそれなりの人生設計をしておくべきだった。
産むだけでなく、無事成人まで育てていく責任を持てないまま気づけばこの歳。
未来の事などちっとも考えない、パープーな2人だった…。
それでも、日々仕事に追われ、それなりに必死で生きていたのだから仕方がない。
親は孫が出来る事を心待ちにしていただろうし、何故素直に結婚して親になる人生を選べなかったのか、、
こうして、すとん、と、
ある意味リミットを突きつけられて、
やっと目が覚める思いがした。