この季節になると「ノロウイルス」の言葉があちこちに飛び交います。パニック障害、嘔吐恐怖症の人にとっては戦々恐々といった毎日でしょう。私もかつてはそうでした。そして今はもちろん、まったく向き合い方が違います。今日はそんなお話。
●なる時はなる
マスク、手洗い…風邪に限らず、ノロウイルスも基本的な対処は同じです。でも風邪は引く時は引きます。じゃぁ、人混みは避けよう…どれだけ現実的なのだろう。
横を通り過ぎる、たった一人の人間が保菌者だったら?本人すらわからないのに、自分がわかるわけもなく。
誰もかかってからでしかわからない。
ノロウイルスも風邪と同じ。
「なる時はなる」
それを言っちゃぁ。おしまいじゃん!
そう世の中、自分のコントロールの支配下に置けるものなど、何一つないと思った方がいいのです。
「なる時はなる」
あるがままをそのままに。
それを受け止めるしかないものが多いのです。
●万全を尽くそうとしない
人間は面白いもので、コントロール欲求から解放されることはないようです。他人をどうにかしたい、あの事をどうにかしたい、過去をなかった事にしたい、未来を変えたい。
ノロウイルスにかからないようにしたい!
人は常に心地良くありたいのです。
ノロウイルスは心地良くない。心地良さを求める欲とコントロールしたい欲は表と裏の関係です。
コントロールしたいのは当たり前。
でも、私たちは神様ではありません。
「なる時はなる」それが現実である以上、心地良さを求める事は止められないまでも、どこかで求めるのをほどほどにして、変えられない何かを変えようとするのではなく、変えられることを見つけ、それをやる。
見つからなくなったら、それ以上は求めない。それが現実的な対処というものでしょう。
そして現実的な対処をして、万全はないと思っておいた方がいいです。あきらめでも、打算でもなく、起きる時は起きます。
起きることは何事も心地良く、そしてどうにかできるという幻想は手放した方がいい。少なくとも、ノロウイルスは万全を尽くして防ぐことなどできない。
なる時はなる。
それは今年なのかもしれないし、来年かもしれない。いつ、なるかなんて誰もわかりません。
ちなみに、私はうがい、手洗い、マスクは嫌い、人混みは歩く。そして、ここ数年、なっていません。
なったらなったで、うがい、手洗い、マスク、人混みがそうさせた?
と思うのか…
とんでもない!
事実は
たまたま、今年はなってしまっただけ。
心地悪いけど、しょうがない。
吐いていくのに任すしかない。早く治らないかなぁ…
ただそれだけ。
●思考に惑わされない
ノロウイルス流行の季節。
毎日のように考えることが、頭の中を行き来するはずです。
なったらどうしよう…
こうなっちゃうかも…
この繰り返し。
なっては困ることに終始し、そのためにも
このノロウイルスになるわけにはいかないのですよね。
そして実際に起きれば、自分の考えていたことに近いことが、起きる可能性もまったくないわけではないでしょう。
でも、もっともリアルに感じているのは、他でもない実際に起きたときより、今このとき。
起きていないのに、起きている以上にリアルに感じてしまうのは、何なのでしょうね。
毎日のように考えていれば、脳みそもエラーを起こすというもの。リアルに感じ取ってしまう機能が備わっています。
でも、それはあくまで思考でしかありません。
どんなにリアルさを伴っていたとしても、それは一つの考えに過ぎません。感覚的にリアルでも、真のリアルではありません。
目を覚まさなくてはならないのですよ。
現実に恐怖をしているのではないということに。
思考なんぞに惑わされる必要はないですよ。
リアルに感じ取っていようと、それは頭の中の出来事。
事実は現実に「起きた」ことにしか存在しません。
思考と事実を区別すること。
私たちに出来ることはそれだけです。
適当なところで折り合いをつけ、今ここに自分を取り戻していきましょう。
----------------------------------
🔴 カウンセリングについては、こちらへ ↙️
🔴よくあるご質問は、こちらへ ↙️
🔴 Twitter、インスタグラムは、こちらへ ↙️