考えたくもないのに、なんかいつも、最悪な出来事ばかりを考えることが癖になってしまっている人っています。いつも気付けば、考えていることに気付いてしまうわけですが、よく考えると気付かなければ、考えていることを悩む必要はないのだが…気付かないようにする事は、はたして可能なのか？
起きてほしくないことばかり考えてしまって日常の生活に支障が出ているんです！
何をしても楽しくないし、何をしていても、フッと気付くと、考えたくもないことを考え始めちゃうんです。
どうしたらいいでしょうか。
考えが止められないんですよ。
まずはそんな考えを止めようとしないことですよ。それとそうした苦痛を伴う思考はあなたが四六時中、好きで考えているのではなく、あなたが自分の内面に意識を向けたから出てきた思考であることに気付きましょう。気付かなければ、もともと考えていたわけではないと？そういうことです。それを聞いて安心しました。なんかもっと知らないうちに考え続けてしまったらどうしよう…気がおかしくなっちゃうんじゃないかって。そんなことはありませんよ。でも先生…私、いつも気分がすぐれません。いつも、そんなことばかり考えているからではないでしょうか。いつかおかしくなってしまうんじゃないですか？
そうですね、確かに考える頻度は高いのかもしれませんね。でも、それは自分の感じ方に関心が強いからこそです。考えていることに気付ければ、考えすぎる事はありません。今はある程度深く考え続けてしまうでしょうから、その間にも気分は落ち込んで行く方向へと進んでいってしまうのかもしれませんね。
考えていることに、そもそも気付いていないのです。
でも、それと気がおかしくなることはイコールではないですよ。
ただ覚えておいて欲しいのは、思考と感情は二つでワンセットということです。
感情は自然に湧いてくるものではなく、思考（解釈）の中から生まれてくるものです。
考え始めたら、自然と考えた内容にそった感情が湧いてくるのは必然です。
だから考えることを止めたいんです。でも、考えは止めてはならないというんですよね。
そうです。自分の思考と戦って押さえ込もうとすると、余計に思考は広がっていってしまいます。考えてしまうことは、自分の中の備えでもあるんです。考えることで安心を満たすところもあるんですよ。
確かにそんなところがあるかもしれません。逆に何も起きていない時の方が、かえって不安ですし、そんな時こそ何かを考えているような気がします。
そうですね、その通りです。なので、考えてしまったことは、どうにかしようと躍起になるのではなくて、その時の自分にただ「気付く」ことをしておくことが必要です。
実況中継ですね。はい、そうです。こんな風にやってみます。
「はい！こんにちは〜！、おつかれぇ〜！ また考え始めているのね！ そんな自分に今、ちゃんと気付いているからねぇ」
って感じ。
なんか、茶化しているような…そうです。やんわり茶化しています。でも、否定はしてません。あくまで、そんな自分をそのままに受け取っているだけ。
「気付いているよ」サインを送るんです。
それだけでいいんですか？それをやっていくと、起きてほしくないことを考えなくなるんですか？
そうです。正確に言うと、起きてほしくないことを考え始めたことに、今までよりも早く気付けるようになります。早く気付ける？そうです。それだけ早く気付けるようになれば、思考の暴走を防ぐことができるので、必要以上に妄想じみた展開に話が広がることが少なくなってきます。そんな繰り返しをしていくことで、神経の過敏さが取れていき、考えることに余裕をもって向き合えるようになりますよ。
冷めて自分の状態を見れるということですか？その通りです。自分を客観的に引いて観察できるようになります。関心を持って自分の流れて行く様子を眺めていられるようになりますよ。
そうやって神経の弾力性が取り戻されていくのです。一旦興奮した神経を鎮めるには、その過敏さの間に生じる自分の中の思考と感情の興奮状態に、良いか悪いかのジャッジはしないこと。
そして、ただそれをありのままに見つめることだけをしておけば、自然と神経は沈静化していくのです。
自分でガチャガチャと踏み荒らしてしまってはいけないのですね。そうです。あなたの役目は踏み荒らされたところを整地していくことのみです。
わかりました！
今度は考えてしまったことを、どうにかしようとしないで、ただ、考えているという自分の状態をシンプルに言葉にしていきます！
今のあなたなら、それができます！
レッツトライ！
以上、「悪い考えを止めようとせず気付くだけ」でした。
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