パニック障害になって、辛いのは周囲の理解不足。残念ながら、怪我と違って目に見えないものなので、この病気になってない人から見ると、理解も私たちが期待するほどではないことも受け入れなくてはならないところ。
それであっても身近な人には支えてほしい気持ちだってありますよね。
でも身近な人ほど、こんなことを言う。
「そんなことを考えるからいけないんだ」
「そんなこと、私だってわかっている!」と思うほどに、あなた自身も何度も自分に言い聞かせてきたことでしょう。
でも、そんなことを考えてしまうのは、当たり前なのです。
そうした、止めようもなく湧いてくる非現実的な思考に苦しむのが、パニック障害という病気です。
なので、他人からはともかく、あなた自身が自分に「そんなことを考えるからいけないんだ」と言い続ける必要はありません。
それが止められたら苦労しないのです。
そうした思考に苦しむのがパニック障害でもあるのです。
そんな私たちができることは
「そんなことを考える」ことをやめようと必死になることではなく、
考えている状態に気付くこと。
今まさに、その状態に入りつつある、また入ってしまっている状態を、肯定的に受け止めることです。
「赤いチューリップを思い浮かべないでくださいね」
この文章を読んで、赤いチューリップを思い浮かべなかった人はいないでしょう。
「そんなことを考えてはいけない」と思っていても、考えはソレに集中してしまうのです。
なので、そんな自分と戦ってはいけません。
あるがままの今の自分の、有様そのものに気付くこと。コレが大切です。
そして、それは「単なる思考なんだ」と受け入れたうえで、「と考えただけ、と思っただけ」と自分に言っておく。
(正確に言うと脳に伝えておく)
考えたっていいんです。
ただ考えていることに気付くことで、考えを断続的なものにすり替えていくのです。
一定のストーリーを伴った思考は、知らないうちに、あなた自身を侵し続けているのです。
そしてそのストーリーはほとんど変わらずに、毎時、毎日のように、あなたに沸き起こってきます。
その同じようなストーリーが繰り返され、浸っていることにも気付かないと、それは真実性をもって脳に学習されていきます。
楽しいストーリーならまだしも、自分に取って危機的なストーリーであれば、自己防衛のために脳は全力をもって守りに入ります。
起きてから守るのではなく、起きていないうちから守りに入るようになれば、日常に支障をきたすのは当然ですよね。
考えてもいい、考えてしまうのがパニック障害というもの。
しかし考えを野放しにしてはいけない。
考えている、今に気付くこと。
そして、それは単なる「思考の世界だ」と認識すること。
それはその時、その時のライブでやらなくては意味がありません。
後で振り返って、「あれは単なる思考だったなぁ」では脳は間違った学習を取り消すことはできません。
「気付き」ができてくると、思考の世界に浸る時間が短くなってきます。
より理性、自制力が養われるようになってきて、反射的な逃避行動が減ってきます。
思考と自分との間に適度な距離を保つことができるようになってくると、予期不安は減ってきます。
予期不安というものは自然に生まれてくるものではなく、こうした野放しになった思考の結果です。
その不安ネタを自分の思考に気付けるようになれば、予期不安だって減ってきます。
思考に気付く訓練は他にもあります。
非常にシンプルです。少数精鋭で即実践配備できるものです。
私はその方法でパニック障害と嘔吐恐怖症を完全克服してきたのです。
今のあなたなら、それができます!
レッツトライ!
以上、「【パニック障害】言われて傷付くこと」でした。
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