出られない
倒れるかも
吐くかも
気が狂うかも
人から変な目でみられるかも
誰か助けて(誰もかまわないで)
死ぬかも...
これらは私が電車内でパニック発作症状が起きたときに、頭に浮かんできた言葉です。
連鎖的なので、ほとんどの場合、一気に言葉が繋がって出てきます。
自分で自分をあおっているのは百も承知。
それでも、とめることはできずに自分を恐怖に駆り立てる言葉のオンパレード。
あなたも例外ではないでしょう。
なかなか、こんな時に理性的になることは、ほとんど不可能。逃げ場所を探す、または気をそらそうと必死な状態になります。
いったい何が自分をそんな恐怖状態に、おとしいれたというのでしょう。
それは「言葉」です。
声に出していなくても、頭の中を巡った聞き慣れた自らの声を、あなたの耳はキャッチしているのです。
自分の声だけに脳にとっては馴染みやすく、信じやすいのです。繰り返されれば、よりその真実さは増していきます。
切迫した、勢いのある言葉は、人を恐怖へと導きます。
そんな時にできることは、やはり実況中継です。【よくわからない人は、このブログのテーマ記事(実況中継について)を読んでみてください】
その時の慌てている自分、そして恐怖感を良し悪しでジャッジせず、そしてどうにかしようとしている自分の状態を実況中継してみるのです。
「慌てているよね、そんな自分に今、気が付いているよ」
あるがままの自分のありさまを、そのままフラットな言葉で表現してみます。
落ち着いて言おうとせず、そのままの慌てぶりでいいのです。
この言葉を言って、状態がすぐに改善するわけではありません。しかし、この後の思考の暴走による、二次被害を防ぎます。
次の二つの文章を交互に何度か繰り返してみてください。
●「うわっ!やばい、どうしよう ! 吐くかも !」
●「うわっ!やばい、どうしよう !吐くかも!...と思った自分に今気が付いているよ」
パニック発作症状と、自分の言葉との間の距離を感じ取ってみてください。
どちらが、より客観的な視点で自分を観察しているでしょうか。
あなたが、突然のパニック発作症状に見舞われたとき、監視モードから観察モードへとチェンジしていく必要があります。
今まで、あなたは監視モードでした。
そのあと、どうなっていくのか、わずかな違和感を取りこぼさないようにと必死に監視活動をしてきたのです。そのおかげで、感度の良いアンテナができあがりました。
パニック発作症状は、監視ではなく、観察でやり過ごすのです。
次第にアンテナの感度は鎮まり、そのままにしておいても何ら問題ない状態へと変わっていきますよ。
今のあなたなら、それができます!
レッツトライ!
以上、「【パニック発作】症状の最中に試みること」でした。
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