今日は昨日に引続き、喫茶店での練習についてお話します。昨日は、喫茶店までの道中での自分のなかの物語に気付く練習についてお話しました。
今日二回目のお話は、実際に喫茶店に行ったときの、いわゆる行動練習についてです。
カウンセリングで実際に処方している方法を書いていますので、ちょっと難しく感じるかもしれませんが、覚えておいて損はありません。何処かに文章を保存しておくといいですよ。
●どんな事に着目していくのか
喫茶店に入るやいなや、あなたはどこを見ますか?
何を確認するでしょう。喫茶店の様子?自分の状態?なぜ、それをするのでしょう。
そして以前のあなただったらどうでしょう。
何が変わったのでしょうか。喫茶店?それとも自分?
自分の中で自問自答しながら、しばらく喫茶店の中で答えを出してみてください。
正解はありません。上記のような質問を自分に投げてみましょう。
●行動は自己洞察の時間
喫茶店の様子...トイレは? 広さは? 匂いは? どんな年代の人がいる?
トイレが近くないと、万が一がやばい。
狭いと隣の人の目線が気になる。
匂いが自分の不快感を左右するので...。
お年寄り、小さな子供たちは、突然倒れたり、吐いたりするんじゃないか...。
コレ、当時の私のことです。
いったい、何を怖れているのか...
万が一のことが起きたときに、自分が「自分自身の」コントロールを失うのではないか。
誰がこんなことを考えて喫茶店に入るんでしょうね。でも、当時の私は真剣に考えていたんです。
そしてそれにとらわれていました。
どんなコントロールを自分はしてきたのか。
なぜ、そんなことをするのか。
常に安全、安心でありたい。
何があっても動じない状態にしておきたい。
だって、そうじゃなくちゃ、他人に迷惑がかかる。変な目で見られる。
自分の事を「恥」の象徴と見ているんですね。いてはいけない。場違いな感覚。
ありのままの自分自身を恥とみているわけですから、「自分じゃない自分」を演じていなくてはいけなかったのです。そうじゃないと、そこにいてはいけないと思っていたのです。
そんな自分と向き合わなくてはならないのが、行動練習の目的です。ただ食べれた、食べれない、行けた、行けないの練習ではありません。
本来の自分を自己洞察する行為は、安全、安心な場所でやってもダメです。
現場に行って感じることをありのままに、自分の中でとりあえずの答え(仮説)を出すことが大切です。
すべては現場主義なのです。
これが大切なんです。現場での自己洞察は、自分のありのままと対峙して、受け入れている作業なのです。事が起きている現場で、自己洞察を深めることがポイントです。
まずは飲み物を自分の逃げ場を確保できる席で。(安心できる席)
ちょっとした食べ物(クッキーでも可能。きつければ飲み物だけでも)を安全が確保できる場所で。
自分の自己洞察の時間の妨げにならないような条件で、自分の状態に向き合うことが大切です。
なので、こうした練習、一人で行う場合、下記の順番で取り組んでいく必要があります。
●実際の行動練習のやり方
下記のような条件を作って、上から順番に取り組んでみましょう。一番、安全な練習の進め方です。
人の少ない時間帯、ラクな席位置で、ラクな食べ物。
人の少ない時間帯、ちょっと苦手な位置で、ラクな食べ物。
人の多い時間帯、ラクな席位置で、ラクな食べ物。
人の多い時間帯、ちょっと苦手な位置で、ラクな食べ物。
人の少ない時間帯、ラクな席位置で、苦手になってしまった食べ物。
人の少ない時間帯、ちょっと苦手な位置で、苦手になってしまった食べ物。
人の多い時間帯、ラクな席位置で、苦手になってしまった食べ物。
人の多い時間帯、ちょっと苦手な位置で、苦手になってしまった食べ物。
ただ行動練習をやればいいってもんじゃありません。実際は慣れで治るほど、パニック障害、嘔吐恐怖は甘くはありません。でも、ちゃんと原理原則に沿った方法で行えば、ちゃんと改善していくので、やらない手はありませんよね。
私はこの方法でやってきました。そして今があります。試してみてくださいね。きっと上手くいきます。
今のあなたなら、それができます!
レッツトライ!
以上、「外食恐怖、嘔吐恐怖が完治した私の喫茶店での練習2/2」でした。
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