ホールボディカウンターであります。
http://www.47news.jp/CN/201309/CN2013092401001568.html
南相馬の子ども「異常なし」 3千人を内部被ばく検査
福島県南相馬市は24日、市内の小中学生を対象に内部被ばく検査をした結果、受診した約3200人全員で放射性セシウムが検出限界以下だったと発表した。市内で日常の内部被ばくは低く抑えられているとしている。
検査は市の学校検診の一環として、今年5月から8月に市立総合病院などでホールボディーカウンターと呼ばれる装置を使って実施。市内の小中学校に通う3299人のうち、約98%の3255人が受診。セシウム134と同137が体内にどれくらいあるかを調べた。
検査を担当した市立総合病院の坪倉正治医師は「今後も継続的に検査する仕組みを整える必要がある」と話している。
以上転載
WBCで分るのは
300Bq/body 以上の値ぐらいです。この測定は120秒と聞いていますので下限値がどの程度かは
不明瞭ですが、おそらくその程度でしょう。
それは、一食平均1Bq/kg以上の摂取ではないとわからないほどとのこと
ですので下限値1での給食の隠膳式がそれにあたるわけなので、ここでの線の引き方は整合性が
ありますね…
事故直後なら意味が有ったWBCその時には、数が足らなず、システムも不十分でしたので
十分な検査ができませんでした。もしろん放射性ヨウ素の初期被爆も時間が経ってほぼわからず。
WBCでの測定が安心の担保になることは現状難しいかと思います。
それには血液検査や尿検査が必要なのですが
実は福島の子供の血液検査のデータも存在します。とはいえ2012年11月から。
行動記録を提出するぐらいの高線量地域のみなさんのデータなのですが
先日の飲食セーフティーネットワークでのシンポジウムで三田医院の先生にみせていただいた
白血球のデータだと、
その福島の子達は45%しか基準値にはいっていない。好中球要注意、1500を下回る、という子達も何百人もいる。1000を割る子、ゼロになる子、大学 病院でもわからないし前例がないから何もできない。九州へ逃げたら4000まで復活した例も。(基準値というのは日本医師会のデータ)
とのことでした。ですので異常無し、と言い切ってしまうのが怖い状況がまだまだ進行しているのです。
内部被曝ももちろんですが、現状外部からの低線量被曝もあなどれなく危険なのでは?という
認識を改めて受けました。
また、東京でも大人達の血液にはあまり影響はないが、子供達には大きく影響している。好中球数が下がった子達が沢山いて、福島だけをかわいそうといってい る状況ではない。影響は骨髄ではないか?と。避難して2、3ヶ月で回復する子もいれば全く回復しない子も数%いそうだ。戻れないところまできている部分も あるのでは?
とのお話でした。
さらに同日の同位体研究所の塙さんの話でも、尿検査を無料で行った結果、市販の食べ物からあまり検出がないのに, 尿から検出される子達が1%ほどいるのは、ローカルな家庭菜園などからの摂取なのではないか?との考察。
やはり血液や尿を継続的に調べないと全く意味がありません。
メディアに都合の良いデータだけが浮き上がってくる事には少なく無い不安を感じます。
さらに不安を感じるのは…秘密保護法案です。
これが通ってしまえば、その内容が原発関連にまで及ぶ可能性があります。
そうなってしまうと測定所が測定した土壌や食品の測定結果すら、このようにつぶやいたり
ネットに出したりすることすらできなくなる可能性があるようです。
その点はやはり気をつけたほうがいいでしょう。
(文章 稲垣圭介)