技能編での変化〜施術の分水嶺〜 | 師に学ぶ

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唯一の師匠である悪魔祓い師「加藤好洋」さんから、人としての生き方、在り方を学び、実践して得た気づき等を書いていきます。

初回(4/18)の技能編で加藤さんから気功を学んでからの施術の変化です。

 

 

妻やお清さん、おっとーさん、三毛やんさんと、皆さんが僕の施術の変化を書いてくださっているので自分なりにどんな変化があったのかを書いてみたいと思います。

 

 

技能編以降、分かりやすかったのは今までの施術「指圧、はり、整体」の底上げです。

今までやってきたのは何だったのかと思うほどに、身体の緩ませ方や痛みの取れ方が変わりました。

 

身体に直に触れなければ出来なかったことが、触れずに出来るようになったりなどなど。

 

加藤さんから教わった気功を一言で云い表すなら、まさに「問答無用」といったところでしょうか。

 

 

もう一つの変化は自分の中の物理的な壁を突破したことです。

 

 

僕は今でこそ「整体」と名乗っているのですが、もともと僕は鍼灸師、柔道整復師として施術の世界に足を踏み入れています。

 

最初に修業したのは下町の接骨院で、いわゆる「骨接ぎ名倉」と呼ばれている系列の接骨院でした。

 

接骨院というと今は「保険でマッサージ」のイメージが強いと思いますが、僕が修業していた時は骨折、脱臼、捻挫、打撲といったものへの施術こそが本業でマッサージはおまけだからと教わってきました。

 

なので僕は「骨折や脱臼、捻挫も処置できますよ」ということを、たまたまおっとーさんに話した数日後…

 

「バイクで転倒しました」という連絡をおっとーさんから受けました。

 

「何というタイミングで!」と思いながらも身体を診させてもらった結果、どうも肋軟骨を痛めてることが分かりました。

 

現代医学でも、骨接ぎでも肋骨の骨折や肋軟骨の怪我は、完治まで最低でも4週間かかるとされています。

 

その間は、例え痛み止めを絶え間なく飲み続けようが、コルセットなどで固定しようが、「たった一度の施術で痛みを取りきる」というのはありえないことでした。

 

何せ、肋骨というのは身体を動かした時だけではなく、息をしたり声を出すだけでも痛みが走ります。

 

そんな痛みを、今の自分は一度の施術で取れるのか?

 

頭の片隅には「肋骨は4週間」「骨の痛みを一度で治せるのか?」というかつての常識と迷いがあったと思います。

 

それでも目の前には何をしても痛い、このどうにも出来ない中で日常生活を送らなければならない人がいます。

 

 

とにかくやるしかない。

 

しかし、どんなイメージを持てばいいのか、初回はほとんど手探りの中での施術でした。

 

結果、痛みを取りきれませんでした。

 

「かつての常識と迷い」

 

それが痛みを完全に取り去るのを妨げていたのか、単に僕の力不足だったのかは分かりません。

 

ただ「治しきれなかった」という結果があるだけでした…

 

 

それから2週間が経ち、その間に再度負傷したおっとーさんの肋軟骨への2回目の施術は、初回の技能編に出てからちょうど1ヶ月を過ぎたくらいのタイミングでした。

 

前回の施術が頭をよぎる中、技能編で加藤さんから教わったぷるぷると三戦立ちを日々の日課とし、少ないときは1人+1匹、多い時は7〜8人ほどに気功をさせていただく。

 

そうやって過ごした1ヶ月間。

 

それでもなお治すことができないのだとしたら、過去の自分を越えられないのだとしたら、これ以上何を学んでもダメだなと。

 

今ここで治せなければ、自分にはもう後がない、ここで終わり。

 

出来るかどうかではなく、物理的な壁を越えていくにはやるしかない。

治すしか僕には最早道は残されていませんでした。

 

結果はなんとか、及第点には届いた…かな。

 

おっとーさんの施術を終えて、これで漸く、加藤さんの治す力の、そのほんの一端に触れられたのではないかと思っています。

 

目指す背中はまだまだ遠いけれど、学んだことを日々積み重ねていくことがそこへ少しでも近づける道なら、あとは信じて突き進むのみです。

 

 

本当に素晴らしいものを教えていただきありがとうございました。

より多くの人の役に立てるよう、これからもがんばります。