仕事が立て込んでいて、ブログ更新が滞っていました…すみません。




さて、前回

R = Discount Rate = 割引率』 

とご説明しましたが、もうひとつ追記で

『= 期待収益率』

という表現があります。
この、Discount Rateの設定方法はたくさんあります。数学チックな公式もありますが、ここはシンプルに表すと・・・・




R = Discount Rate = 期待収益率 = リスクフリーレート + リスクプレミアム




リスクフリーレートとは、国債や高格付の債権等の比較的安全とされる金融資産の利率を指します。例えば、10年物日本国債の利率が1.2%位だったと思います。つまり、安全だけど利回りが低い。




期待収益率とは、そのままですが投資家が期待している利回り。




リスクプレミアとは、不動産投資はリスクがあるので、国債の利率よりプラス●%上乗せ。




というイメージです。




例えば、不動産投資信託(JREIT)の資産規模が大きく高格付けの銘柄の場合、おおよそ4%前後の利回りです。これを分解すると




4%=1.2%(10年物国債の利率・リスクフリーレート)+2.8%(リスクプレミアム)


※複雑になるので時間軸は無視しています。




つまり、JREITの利回り4%は証券取引所で上場されている銘柄が、マーケットで買手と売手で売買が成立した価格から計算されており、マーケットの期待利回りに近似値と思われます。それに伴い、JREITの投資家は国債に比べてプラス2.8%のリスクプレミアがあると判断した結果になっています。




実物不動産の投資となると、上場している不動産投資信託の2.8%のリスクプレミアムよりは大きくなります=期待収益率が高くなります。リスクプレミアムの設定は、多種多様ですが、日本の不動産は安全だ!っと考えている投資家はリスクプレミアムを低く設定します(物件価格査定が高くなる)、逆に日本の不動産は危険だ!と考えている投資家は高く設定します(物件価格が安くなる)。一般的にはRは8~10%くらいと言われていますが、不動産は個別性があるので、いろいろなデータを収集して考えてみましょう!!





今日は「現在価値」のお話です。


正直、不動産投資の分析で「現在価値」まで計算すると、ちょっとだけプロの領域に突入かなとか思っています。機関投資家・不動産投資家は100%この現在価値を計算していています。ちょっと長くなるので何回かに分けて書いてみたいと思います。


そもそも、「現在価値」ってなんでしょう?


不動産投資の場合、家賃収入が毎月入ってきます。それを年換算して年収として物件概要とかに書かれています。そこで、1年後の予想収入が100万円とします。1年後の家賃収入100万円って、今日の価値に換算するといくらになるのでしょうか??


金庫に100万円入れていれば、今日の100万円=1年後の100万円になります。当然と言えば当然です。だって、金庫の中では1年後お金は増えていないですよね♪


私たちの生活の中で、お金を金庫やタンスや財布に入れていないかぎり、銀行に預けているのが一般的です。そうなると、少しでも利息が付きます。また、アクティブな方は投資信託を買ったりして配当を得ています。


この利息や配当お金を運用しているというのが、「現在価値」の出発点です。


1年後の100万円の「現在価値」を計算しましょう!

利率1%(=)のすごく利率の良い1年物の定期預金にお金を預けていて1年後の100万円の現在価値を計算してみましょう。簡単です。

現在価値(PV)=100万円×1/(1+1%)=990,099円です。

いま(現在価値)990,099円を1%の定期預金に預けると1年後100万円になるという事で、1年後の100万円の価値は、今日は990,099円です。


上の割引率と言います。見ての通り、が大きくなれば分母が大きくなり、現在価値は低くなります。短期の定期預金は安全な運用方法という事で(割引率)は低いですが、不動産投資のはどんなでしょう??


このはDiscount Rateと言われ、そのの設定はいろいろと見解が分かれるところですが、次回は不動産投資の目線からDiscout Rateを考察しましょう。当社アールイー・ラボという社名と掛けて、R(アール)の研究という事で・・・♪

レバレッジ効果のお話・・・・


レバレッジとは「梃(てこ)の原理」の事を言います。小さい力で大きい物を持ち上げるという意味ですが、投資の世界では少額の資金で利回りを最大化するという意味に置き換わります。不動産投資のみならず、レバレッジをきかして・・なんてよく言われます。


さてレバレッジ効果を見ていきましょう!


■自己資金 1000万円

■CAP RATE 8.0%(前々回説明

と仮定します。


条件①

物件価格 1000万円

自己資金 1000万円(現金投資)

NOI(前々回説明) 1000万円×8.0%=80万円

手残キャッシュ=80万円

キャッシュ利回り=手残りキャッシュ÷投下資金(自己資金)×100=80万円÷1000万円×100=8.0%


条件②

物件価格 5000万円

自己資金 1000万円

銀行融資 4000万円

金利    2.5%

融資期間 30年

返済金額 約189万円(元利均等返済方式)

NOI(前々回説明 ) 5000万円×8.0%=400万円

手残キャッシュ=NOI-返済金額=400万円-189万円=211万円

キャッシュ利回り=手残りキャッシ÷投下資金(自己資金)×100=211万円÷1000万円×100=21.1%


条件①と条件②を見比べると、現金投資と銀行借入で投資した場合だと対自己資金に対しての利回りが全く違います。どうしてこういう結果になるのかと言うと、資金調達の金利(銀行融資の金利)が物件のCAP RATEより低いので、こんな感じになります。


ただ、レバレッジをきかせすぎると(銀行融資の額が大きくなると)、金利変動や将来の物件価格の下落というリスクは大きくなります。