深読み「かぐや姫の物語」(1)

深読み「かぐや姫の物語」(2)

 

深読み「かぐや姫の物語」(3)

 

 

 

違う魂レベルのこの視点。


「死んでからじゃないと 

その視点で見ることは出来ないのか?」


生きているうちでも可能だと 私は信じています。


死んでからの完全なる観点で 

というのは無理かもしれませんが
違うレベルで見ようと努めることは出来る。


肉体や感情やエゴがあっても。


なぜなら 

カードリーディングで感じるのが 
この視点でのメッセージだからです。 


病気や事故 体調不良 

困難なこと 大変な問題など
悩みや迷いの感情や思考を伴う


「なければいいのに そんなこと!」

 

と思えるような出来事は

「でも 違う魂レベルの視点で見れば 

 すべて成長できるサインだよひらめき電球

と教えてくれているのです。



私はカードを直感で読んでいますが
直感は人間が元々持っている力

だと認識しています。


なのですべての人々は

この魂レベルの視点で物事を理解し
自らに備わっている(まだ気づいていない)力を

発揮できると信じます。



2つの映画を通して 
カードリーディングのイメージと合致したのですが


「悩んでいる」

「困っている」

「どうしよう…」

 

という状況は


その問題と思える出来事に

ものすごーく接近して
感情的にその中に

どっぷり入り込んでしまっている状態です。


見ている所が狭くて 

周りが見えなくなっている。

感情や思考の渦中に飲み込まれ 

ぐるぐるまわっている。


そんな 混乱した「私だけ」の状態。
 



かぐや姫が起こる出来事に反応し
泣き 憂い 嘆き 

怒り 哀しみ 憤り 

疾走していた時もそうですね。


一方 

違う魂レベルの視点は


その問題と思える出来事から

思い切りグーンと引いて離れて
感情を横に置き

全体を見渡すように

冷静に俯瞰している状態。


感情を感じる「私」と 

客観的なもうひとりの「わたし」

2人のワタシがいる状態と

鑑定の時は説明しています。


この2つの視点を両方意識することが大切。


劇中でかぐや姫が 

5人の貴公子に無理難題をふっかけて
うまく結婚をかわしたのは 

この視点を使っているように感じます。


5人の求婚者に対応する様が

ものすごく冷静なんですよね。


その周りをあたふたしている翁とは対照的に
感情や状況に左右されず 

凜としたたたずまいを見せています。


この視点を自分のものとし

行動で体現することが
人間の精神的な成長につながる。


それまでの

幼げでかわいらしかったかぐや姫が 
あそこから精神的に大人になった 

と私は感じました。



無理難題も 

今の言葉で言えば反抗期の象徴かな。


結婚させようとしている翁に

外面的にはやんわりとした姿勢でいて

でも 内面的には堂々と!

真っ向反対しているし

「結婚はしたくない!」

 

という思いは崩さない。


翁の一喜一憂したり 慌てたりする姿は
子供の反抗に振り回される親の姿とも重なります。


そう考えると 

人間の成長のみならず
現代にも通じる親子関係まで表現している

恐るべしなお話ですよね。







また物語の中には 

人間の黒さや未熟さが多々織り込まれています。

エゴ満載! 

と言ってもいいほどに。


映画にはなかったのですが 
原文には

天の使いが翁をいさめる場面があります。


「布や金を与えたのに 

 成金などになりおってからに!」

というような感じで

お叱りを受けるんですね 

 

竹取のおじいさん。


他にも 

かぐや姫が怒り 悔しさ 憤りで疾走したのは 

「なんとしてでも我が嫁に!」

 

と かぐや姫の気持ちなど全くお構いなしの

非常識な言動をする男達に
ブッチン!!切れたからだったし。


かぐや姫の心を射止めるために

偽物を作ったり 

人を騙したり 

欺こうとする 

5人の求婚者

権力を使い 

強引に迫ってくる帝


主人公のかぐや姫でさえ 

求婚者の1人が死んでしまった時
原文では「すこしあわれ(気の毒)」と言っただけ。


それって ちょっと冷たいんじゃない!?

と思えるブラックさを醸し出しているし…

(映画では哀しんでいましたが)


登場人物は エゴをこれでもかと表出させています。







ただそこで
 

正しいか間違っているか 

良いか悪いか 

白か黒かの判断で

思いっきり感情を絡めて
 

「自分が正しい!」

「おまえが悪い!」

「成敗する!」

などと

ギューッと視点を1点に絞り込んでしまうと

表面的には捉えることができない
その出来事の影にある意味や 

心の触れ合いなど

人間の「機微」と言われるものを

感じとることはできません。



わざと黒い部分や未熟さを

全面に散りばめることで 


実は人間が携えている力の可能性を
浮き立たせているのではないか

 

と思いました。



純粋に一途に 

喜怒哀楽の感情を味わうことも大切

冷静に俯瞰して 

物事の奥深くを見つめることも大切



「人間とはそうした

 見えるものと見えないものが表裏一体となった
 矛盾 葛藤の中に生きている。


 相手という対象がいて

  初めて自分が見えてくる相対関係なのだ。


 感情だけでなく

  その周りを広く取り巻いているものに気づきなさい。

 その力を人は皆 持っているのだから。」




かぐや姫の生を改めてなぞってみて
物語から

そんな言葉が聞こえてきた気がします。



また 

月(宇宙)の視点からすると 

かぐや姫が竹の子のようにすごい速さで成長し
若くして月へ帰っていってしまったように

人間の一生は

本当にあっという間の儚い時間なのでしょう。



天から見れば 瞬く間であろう

肉体を持った生の時間をどう生きるか?


古の物語は 

時代を渡りながら 
ずっと人間に問いかけ続けているように感じます。







~ 深読み かぐや姫の物語 おわり ~

 

 

(黄)アールヌーボーカード 21 山

 

俯瞰する おおらか いくつもの道

 

今は1つの物事にギューッとフォーカスするのではなく

高い所から広く見渡すように

全体像をつかむのが良さそうです

 

今考えている他にも対策はないでしょうか?

思い込んでいるその気持ちは本当に確かでしょうか?

 

現実的に山を見る 山に登ることも一案

 

気づいていない「なにか」に気づけるかもしれません

おおらかな視点で再考してみてくださいね






パワーオブフラワーカード 3 Lotus ハス

 

慈悲 空(くう) 目覚め    たおやか

 

しっかりと物事を見極める必要がある時 

良く出るカード

 

その時大切なのは

外部の状況や情報に惑わされず

心を落ち着けて 自分の軸を強く保つこと

 

具体的には 瞑想する 

没頭して頭を空にするなどが○

 

起こっている出来事が心ざわめくものであっても

それはあなたの人間的な器を大きく拡げるためのこと

 

どれだけ大らかに冷静に対処できるか 

試されています