こんばんは。

 

魂響書占 たまゆらしょせん 恵理子です。

 

 

今日の深読み映画はこちら

 

 

 

『FENCES フェンス』

 

 

 

 

笑顔で抱き合う夫婦の姿と

デンゼル・ワシントンは善良な役を演じる

という過去に観た映画の勝手な思いこみから

 

「この映画は 

 黒人の人種差別から家族を守る物語だろう」

 

という認識で観始めた

 

 

ら…

 

 

見事に覆された。。。

 

 

 

 

以下 ネタバレあります。

 

 

 

ハッキリ言って

デンゼル・ワシントン扮する

このお父ちゃんは

 

ほんっとーにひどい奴!なの。

 

 

 

1回目に観た時は

 

「いやでも 

 彼はここから心を入れ替えるんだろう」

 

と善良な役であることを期待して

観続けてしまったため

映画の中で私自身 

何度も裏切られたような気持ちになり

 

この映画の良さがよくわからないまま

終演を迎えてしまった…

 

 

 

それと しょっぱなから

このお父ちゃんのセリフが

機関銃のように続き

 

「セリフ 多過ぎ…」

 

とげんなりしてしまったのも

話に入りこめず 

引いて観てしまう理由の1つだった。

 

 

 

でもこれ 

元々は舞台劇なのね。

 

 

セリフで進行していく物語なんだ

 

とわかってからの2回目の鑑賞は

お父ちゃんのセリフもウザがらず

よく耳を傾けるようにしてみた。

 

 

そして 立場的には

 

「同じような経験 私もあったなぁ」

 

と思えた

ヴィオラ・デイヴィス演じる

妻に感情移入して。

 

 

 

 

お父ちゃんは 

 

ホラ吹きで 

大口叩くわりになかなか実行しないし

自分の弱さを強気で押し切り

 

「はあ?」

「いやいやそれは違うだろ…」

 

と周囲を呆れさせる行動をする男。

 

 

そういう男だ

と初めから知っている

妻と同じ目線で見たら

 

「ただひどい奴」

 

と思ったお父ちゃんは

そうではなくなったのね。

 

 

 

確かにお父ちゃんの行動だけを見ると 

まったくもって本当にひどい。

 

 

過去 強盗をして

刑務所に入っていたこともあり

息子の才能の芽はつぶすわ

浮気はするわ

隠し子も作り

それでも相手の女と切れることもなく

挙句その生まれた子を妻に育てさせるわ

 

と どの段階でも

 

「離婚当然!」

 

と言われてもおかしくない行動の数々を

しれっとやってのける。

 

 

妻はその度に

憤り 怒り 怒鳴り 哀しみ 拒み 

 

はするのだけど 

夫から離れはしないんだよね。

 

 

 

経済的な事情や

時代背景も関係してるだろう。

 

 

でも それより彼女は 

お父ちゃんと初めて出逢った瞬間の

 

「この人が運命の人だ!」

 

と感じた 

自分のその直感とも言える想いを

人生をかけて信じ 守り抜いて生きたの。

 

 

夫は本当にひどい人だけど

それは多面的な人間性の何面かであって

 

それでもやっぱりいい所はある

 

彼は運命の人なんだ

 

と信じた自分自身を

彼女は信じ抜きたかったんだろうな。

 

 

 

つづく

 

 

映画深読み「FENCES」(2)

 

 

 

 

(橙)ソウルメイトカード 35 Loyalty 忠誠

 

自分の気持ちに誠実でいてください

 

心の中で色々な気持ちがクルクルしているのでは?

 

その中で右往左往は苦しいですね

 

外からの情報や人の言葉が色々にざわめいていても

あなたは自らの想いで輝く光の白馬です 

 

感情のざわめきも 

本来のあなたを思い出させてくれるものとして

 

「それでもわたしはこう思う! こう感じる!」

 

という気持ちを大切に信じ 進んで行きましょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魂響書占 たまゆらしょせん 恵理子