今日は 「お」
ADHDのお子さん(人)は
人とのコミュニケーションの面で
トラブルを生じることが多いかと思います。
空気を読む とか
暗黙の了解 とかいう
目に見えない部分を察することが苦手なので
失礼なことをしてしまう
誤解や行き違いになる
友達のからかいやふざけっこを真に受けて
バカにされたと本気でケンカになってしまう
などなど
本人は至って真面目に対応しているつもりでも
うまくいかないこと
また どうしてうまくいかないのか
わからないことが息子も多々ありました。
ところで
「人とのうまい付き合い方」
ってなんでしょうね?
言葉遣い
コミュニケーション方法
そういう表面的なことも大事。
でも 私がペアレントトレーニングで強く感じたのは
『立ち位置』です。
大人になるにつれて
「ふつう」は 自分と相手との立ち位置を
色々な条件に当てはめながら考えて
失礼のないように接するようになります。
けれどADHDのお子さんは
ハートカルタ(え)でもあったように
人を上下に見ない。
立ち位置を自分と同じに
つまり「横並び」に捉えているのだと思います。
なので
違う「上下の」立ち位置でのやりとりは
うまく出来ない。
例えば 家庭での
よくありがちな一場面を考えてみましょう。
お母さんが子供に注意したり叱る時
お母さんは上から子供を見下ろすように
言葉を発するのが「ふつう」ですね。
どなりつける
ヒステリックになる
上から目線でものを言う
忙しいから 遠くから叫ぶ
なんていう「ふつう」もあるでしょう。
でも これだと
ADHDの子どもには伝わらない。
ADHDの子供じゃなくたって
冷静に考えると
こんな接し方されたら嫌よね。
私はペアレントトレーニングのシュミレーションの講習で
子供役を演じたことで 子供が感じている
この嫌~な状況を実際に体感しました。
そして 教えていただいたツールは
私が思っていた「ふつう」の逆でした。
Caim 穏やかに
Close 近づいて
Quiet 静かに
頭文字をとって CCQ
「あなたと同じここにいるよ」
と子供と同じ目線になって
穏やかに
近づいて
静かに
伝えることが大切なのですね。
ペアレントトレーニングの中には
「これはとても大事」
という要のツールがいくつかあるのだけど
CCQはまさにその1つ。
当時は息子の問題行動がなくなるように
と思ってCCQの練習に励んでいたけれど
今となっては
どんな人間関係にも通ずる
とても大切な心の伝達方法だと思うのです。
ADHDの子どもは
KYで 失礼で
誤解も行き違いも多くて
迷惑いっぱいかけるけれど
だからこそ
「ふつう」の人たちが忘れがちな
純粋でまっすぐな大切な気持ちの伝え方を
思い出させようとしてくれている
と私は感じています。
次回は
参照:
心の静けさを取り戻しましょう
恐れ 不安 心配 怒り 焦り…
そのような心がざわざわする気持ち
ありませんか?
たとえ状況がそのようであったとしても
まずは心の落着きを取り戻すことを優先しましょう
「なんとかしないと!」と動くのは逆効果
心にスペースを空けて
ゆったり ゆるやかに
心を穏やかに静かに保てることをしてみましょう