福井の旅 続きです。
私の中で 過去 福井の思い出は
「福井のおじさん一家 東尋坊 永平寺」
がひとつのセットとなっています。
永平寺を訪れるのも36年ぶり。
子供だった私は杉の大木の迫力にビックリ
大人になった私はその荘厳な姿にウットリ
それから印象深かったのは
この長~い木造の階段
昔と変わらず隅々まで
ピカピカに磨き上げられていました。
お寺はとても心が静まり
昔を回顧するにもふさわしいですね。
今回の福井の旅は
「死」が根底にあったように思います。
おじさん おばさん
実(みのる)ちゃんのお墓参り
両親が「今生の別れ」と
娘さんたちとさよならしたこと
東尋坊では
母が私に左手を見せながら
「これは遺言だけどね」
とその指にはめた指輪を
「erikoにあげる」と言いました。
21年前
私の結婚式の時に
初めてはめた指輪だそうです。
その時も福井のおじさんがカメラマンとして
結婚式の写真をたくさん撮ってくれました。
おじさんの娘さんの結婚式の時は
父がカメラマンになって。
思い返すと
私の人生の節目には
こうしておじさんがいて下さいました。
時を知らせる時に叩く板
書かれているのは
永平寺開祖 道元禅師の言葉です。
「 恐怖時光之太速 所以行道如救頭燃 」
~時光のはなはだ速かなることを恐怖(くふ)す
所以に行動は頭燃(づねん)を救ふ~
頭熱=逆は頭冷
つまり頭熱とは凡事にとらわれていること
時が過ぎるのが速いと恐れ
修行に没頭すれば
そのような事を考える暇はない
という意味だそうです。
永平寺は修行が厳しいお寺ということで有名ですが
見学前に聴いた雲水さんの説明で
「私達は 食べること
眠ること トイレに行くこと
すべての行いを修行と捉えています」
という言葉がありました。
また お寺で流れていたビデオの中で
「修行とは何か?」
との問いに 若き修行僧は
「自分を見つめることであります!」
と答えていました。
生きるすべての行為が修行であり
自分をみつめることに繋がっているのですね。
日常は感情に心を奪われたり
目の前のことをこなすのに精一杯で
ゆっくりと落ち着いて自分を見つめることは
なかなか難しいかもしれません。
今回の別れのように
「これが最後」
と意識して事を行うことも
そうそうあるわけではありません。
おじさん おばさん
実ちゃんのお墓に手を合わせ
娘さんたちと最後に手を握り合った時
両親もそうだったと思いますが
私は感謝の思いしか
心にありませんでした。
もし いつも 誰に対しても
「これが最後かもしれない」
と 感謝の気持ちで接することができるなら
人と人との関わりは
すべて温かい関係となるのでしょうね。
まだ先のこと と思っていても
「死」は必ず訪れます。
それは実ちゃんのように
ある日突然かもしれません。
子供の頃に訪れた
同じ場所をたどってみて
年月の過ぎるのは 本当に早い と感じました。
この先はもっと早く感じることでしょう。
生きる一瞬一瞬を大切に
感謝の思いで過ごしたい
そう思った福井の旅でした。
つづく
(橙)ソウルメイトカード 37 Presence 今 この時を生きる
今 この瞬間を感じましょう
あなたの意識を「今」に据えること
それが大事だとこのカードは言っています
過去の後悔 未来の不安
そんな「今」ではない所へ
意識が行きがちではありませんか?
つい先走って「今」を忘れていませんか?
思い方は癖で
すぐに切り替えは難しいかもしれません
ですが
「あっ 今じゃない所に気が行ってた」と気づける
客観的なもう1人の自分を用意しましょう
今 この時をじっくり味わって
心を満たしましょう
すべてのものの中にある感謝
どんな出来事の中にも 学びがあります
楽しさの中から感謝の気持ちになるのは簡単ですが
苦難の中にも感謝が出来ると
あなたの前にある出来事が教えてくれています
感謝の気持ちが
あなたに見せる現実を変えてくれるでしょう
あなたの人間力も高まるでしょう
伝えたい人には思った時に
素直にその感謝の気持ちを伝えましょう