これは地元にてゲット品。一ヶ月前にその店に訪問したとき、品出しの気配があったので、何かあるでしょ〜と期待して訪問。ですが現在の社長が私の顔を見るなり曰く。「何も入ってないんですよ〜」。ですが作業台の上には、袋に入れて値札をつけたばかりっぽいレコードが積まれているため、あさましくも「・・・じゃあ、あれは・・・」と売り物か確認。すると社長答えて曰く。「あ〜あれは向こうにあったヤツを持ってきてるだけで〜」。どうやら元々エサ箱にあったレコードに値札をつけ直しているのだとおっしゃりたいようす。たしかにここは、かなり前に閉店した大阪かどこかの中古レコード店の在庫を引き取ったっぽい商品がまだかなり残っていて、それらは20年以上前についたオネダンのままになっているので、オネダンをつけ直して再商品化する意義はあるかもですが、長年エサ箱を温めてきたツワモノ盤ばかりですから、かなり安くしないと買わないけどな〜とか。というワケで入店してさっそくハード・ジャブを喰らってメンタルぽっきんでしたが、一応変動のない在庫を少し眺めたことにしてお茶を濁そう、と。
さてどこを見るか、とキョロキョロし、ジャズのエサ箱の端ゾーンの箱をパタパタ。「どうせここも見たことあるよな〜」と思っていたのですが、なんと未チェックの箱で、思いがけず2枚も海外盤を抜いてしまいました。そのうちの1枚がコレ。
ジャズドラマーのチコ・ハミルトンによる1965年リリースのアルバム「シック・シック・チコ 」。 USオリジナル、しかもmono盤、しかもしかも白プロモ・レーベル。こんなレコードが何年もエサ箱の中で熟成しているとは、地方レコード屋恐るべし。mono針でガッツリ聴いたところ、最高のサウンド。モノラルなのに音像や空間がバッチリの生々な音です。タイトルはリーダーのチコ・ハミルトンの名前をもじったもので「ほ〜ら、とってもシックだろ〜?」とでもいいたげな細パンツ・スーツ姿がちょっとムカつきますが、なんて言うとチコちゃんに怒られる!