
これも松山にてゲット品。美しいジャケットに惹かれて買ってしまいました。これはいわゆる「幻のボーカル」もの。ベティ・セント・クレアという女性シンガーで、数枚のアルバムを残してシーンから消えてしまったようす。ジャケットの女性が本人ではなく、アフリカ系のシンガー。
いつものように「これはUSオリジナル」と書きたいところですが、一応調査。そして判明したことは、この録音もともと2枚の10インチ盤がオリジナルのようす。そしてそれらをカップリングして発売された12インチ盤の初版は、単色のクールなジャケットの数々で知られるバート・ゴールドブラットが手がけた、白人男女が水着でまったりしているデザインのジャケット。というワケでこれはおそらく12インチのセカンド・プレス、10インチをオリジナルとするとサード・プレス。知らぬこととはいえオーマイガーです。
とはいえ、こんなに何度も形を変えて発売された理由はおそらく「素晴らしい」から。後期プレスですが音質も申し分なく、なによりベティ嬢の歌唱がエクセレント。ジャズ・ボーカルの規範、と思える端正かつグルーヴィな歌唱です。ジャケットも内容と相まって、日に日に日照が短くなるこの時期にピッタリ!。
と、いうのは負け惜しみですが(笑)。
