こんにちは。 今年もありがたいことに年末まで仕事が入っておりますが、疲れた顔をせずに元気に乗り切って気持ちよく新年を迎えたく存じます。
今回も前回からの続きで愛知県の刈谷城址と周辺をご紹介します。
反対の署名も多く寄せられたそうですが準備は進んでいるようです。
北西隅櫓(戌亥櫓)跡に「十朋亭」という建物があり、中に入ってみると模型がありました。天守は無く、北西隅櫓を天守替わりとしていたそうです。復元されるのは本丸の石垣の部分です。
東側から見た刈谷城です。カッケー!
復元では南隅櫓(辰巳櫓)も造られるようです。
こちらの建物が北西隅櫓(三重櫓)のあった「十朋亭」です。城で一番大きな建物だったようです。今は特に何もありません。
本丸跡の石碑です。下の工事杭がやる気マンマンですな。
刈谷市のホームページより。こんな感じになるようです。江戸初期(1711~1716頃)、水野勝成が改修した時の絵図面を参考にしたそうです。
右側の遊園地が二ノ丸、左の高くなっている所が本丸です。本丸を囲む土塁が生々しくていい感じです。
本丸周囲の土塁跡です。高さは1.5m前後で、土塁の上を歩くと足軽になったような気分です。
本丸を離れて北側へ廻ってみると南側とは違い結構な高低差があります。
こちらも本丸北側の斜面です。
昔の海岸線で、今はこの道路が堤防跡となっています。正面は刈谷球場です。刈谷、東浦、高浜にかけての一帯は地形も面白いので車で走りながら色々と考えてしまいます。
かつては右側が城、左は海でした。現在は河原のグランドになっていますので降りてみることに。横山光輝の漫画で徳川家康がありますが、刈谷城の絵は波打ち際に石垣のあるお城が描かれています。今思うとあながち間違えではないようです。
河原から見ると更にこれだけの高低差があります。
再び本丸に戻るとコイツ
が待ってました。毛並みが綺麗で逃げるわけでもないので近くの飼い猫でしょうか? 散策しているとよく動物に出くわします。怖くない動物はいいですね。
再び北側の斜面に来ました。そこで何気なく石垣を見ると、ムムッ
明らかに石肌の違う石が
しかも楔跡もある
これはもしや
全部新しいものだと思い込んでスルーしていましたが2個だけ石肌の違う楔跡がある石を発見しました。急に興奮してきました
いつのものかわからないし、2個だけというのもよくわかりませんが、遊び心でしょうか。気になります。
城の西側です。
色々調べていると今回復元予定の辰巳櫓が明治の初めに破却を免れて碧南の妙福寺に移築されたとの情報をキャッチ。
すぐに急行しました。
お寺の歴史はこんな感じだそうですが、櫓に関しての説明書きや由緒書きがどこにもありません。不安になりご住職に聞いてみると「刈谷城のものだといって訪ねて来られる方が多いのですがよくわかってないのですよ~」と一言。まァそうでしょうね・・・。ハッキリと分かっていたら苦労しません。
少しテンションが下がりかけましたが、このお寺は聖徳太子が作ったと言われる日本三体毘沙門天が祀られているのだそうです。またテンションが上がりました。
お参りできたことに感謝して手を合わせました。
近いので東浦の乾坤院にも行きました。ここは昨年3月に本堂が火災で焼けてしまい
江戸期からの由緒ある建物が煙と消えてしまいました。残念ではありますが諸行無常ですな。
現在は新しい建物が建築中です。
乾坤院は初代緒川城主、水野貞守が建てた菩提寺です。
今回も事故などに遭わず無事にお参りできたことに感謝して手を合わせました。
こちらは初代刈谷城主で於大の父、4代水野忠政のお墓です。
お寺が火事になった時どんな気持ちでご覧になっていたでしょうね・・・
戦国の人ですから火事くらいでは驚かなかったかもしれません。
「おーい!燃えとるぞ~」なんていう感じかも。
こちらが刈谷城から南へ1km程のところにある楞厳寺(りょうごんじ)です。1413年の開山で於大も度々訪れているとか。「伝通院画像」「華陽院画像」「水野忠重画像」などが寺宝とされているそうです。
華陽院は忠政の妻で於大の母です。家康からみるとお婆さんですな。 駿府にお墓があるかと。
水野氏の家紋です。
水野氏廟所です。
一番左が「信元」、中央が「忠重」の文字は見えるのですがご本人か家族なのかが分かりませんでした。忠重は勝成同様、福山にお墓があるかと。一番奥が「信元室」とありますので奥さんでしょうか。
信元の功績を世に知らしめたいと思いお墓を後にしました。
少し長くなりましたがここまでありがとうございました。
今回は自分でも勉強になることが多く、新しい発見もできたので満足です。ただ月日が経つと後から色々思い出してまた行きたくなるのでキリがないです。でもそれだけ惹かれるものもあるので好きなことができることに感謝です。
ではまた次回。(年内にもう一回くらいは・・・)
*来年早々からこんな催しがあるそうです。
行かない選択肢はございません。