小池三選。蓮舫大敗、石丸善戦。 | 井上政典のブログ

井上政典のブログ

 歴史を通じて未来を見よう。

 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 予想通りに小池氏が三選を果たしました。大手メディアが小池氏の学歴詐称問題をスルーした時点で小池氏の三選は決まったようなものでした。

 

 今回の都知事選挙はいろいろ考えさせることの多い選挙でした。それだけ話題になっているのに、投票率が60.62%しかないという低さ、多くの東京都民は選挙など「どうでもいいと思った」のか、「だって入れる人がいないんだもん。」なのか、もう少し高くてもよかったのではないでしょうか。

 

 ただ前回よりも5%も上がっていることを考えれば、まあましかないとも思いますが、祖国の首都のトップを決める選挙にしてはいろんなことがお粗末だったと思います。

 

 いくつかの列挙してみてました。

 

1.自民党が独自候補を立てられなかったこと。

 政権与党の自民党が自前の候補者を擁立できないということは本当に情けない。萩生田氏は東京都支部連合会会長の座を辞任すべきです。LGBT法案の時に岸田総理の支持に反対して政調会長を辞任したり、法案をたなざらしで成立させなければ、この人も支持を保ったのでしょうが、わが身可愛さだけの政治家は必要ありません。

 

2.N国党の傍若無人を法律に書いていないからと言ってうやむやにしたこと。日本人は民度の高いことで知られていますが、民度の高さは法律の少なさでもいえると思うのですが、細かく書いていなくても常識や見識でしていいこととしてはいけないことの区別ができることだと思います。

 

 選挙のための公示板を選挙以外に使うことやましてやそれを転売するなど常識的に決して許されないことです。それを容認するような発言をするテレビのコメンテーターはいりません。常識的におかしいと思うことはおかしいとはっきりというべきです。

 

 それは法律に書いていようがいまいがおかしいことはおかしいのです。

 

 日本人は古来より正しいかどうかではなく、美しいかどうかで物事を判断してきました。だから今でも忠臣蔵が受けるのです。あれも殿中で刀を抜いたから切腹になり、お取りつぶしになりました。これは法度に明記されています。しかし、それを不服とする浅野家の家中が起こしたテロ事件としてとしてみるのではなく、主人を思う美しい心を讃えたのです。

 

 でも、最後は法度にのっとり全員が切腹させられますが、その気持ちを何百年も語り継いできています。

 

 それはしては良いこと、いけないことの区別をきちんとしたうえで、人間として美しい行為とは何かを重んじる国民性があると思っております。

 

 赤穂浪士は法律で裁かれて切腹しましたが、その心根は国民が長い間語り継いでいるのです。

 

 こんかいのN国党の措置は、法律違反ではありませんでした。しかし日本国民として二度とN国党には投票しないという決断をすることが重要ではないでしょうか。

 

 それが日本国民としての矜持を示すことになると思います。

 

 3.石丸伸二旋風。この人は演説がうまく、ネットをうまく活用した人だと思います。しかし、演説では政策についてはほとんど語らず、耳障りのいいことだけを語りかけています。私の友人も含めて多くの人がこの人の魅力のとりこになっていますが、この人の政治信条を見ているとリベラルそのものです。

 

 夫婦別姓賛成を明確に表明するなど国家観はどこに?という疑問が多々残ります。

 

 不思議なことにこれをネットで検索してもなかなか出てきません。隠れ左巻きを証明しようにも以前見た記事を見つけることができません。私の探し方が悪いのでしょうが、選挙戦の前には結構容易にみつけられたのに・・・。

 

 彼に対する批判は、政治手法に対してがほとんどでした。興味深いのは安芸高田市の後任選挙では石丸市政を批判した候補が勝利しています。これはいったい何を表しているのでしょうか?

 

 4.立憲共産党大敗北! 立憲民主党の中には右派と左派がいて今は右派の泉健太が代表ですが、左派は枝野や辻元がいます。

 

 左派は共産党と組んでも違和感を持たないので、今回もそうなりましたが、やはり都民の支持は得られませんでした。これは蓮舫個人の問題ではなく、立憲共産党に対する批判とみるべきと思っております。

 

 立憲民主党の左派は、党を割って出て共産党と合流したほうがすっきりするし、右派も共産党と組むのが嫌な議員も多いので、すっきり、そして国民も立憲共産党で来られるよりも、整理してくれた方がすっきりですよね。

 

 結局何も変わりません。それだけ選挙の壁は厚いんです。

 

 個人のちょっとした思いだけでは政治は変わりません。そのためには自民党を中から変えるしかないのです。既存の組織を上手に活用するしか、大きな選挙を賄うことは難しいと思います。

 

 でも、決してあきらめたわけではありません。私たちは高市早苗さんがいます。