パトローラちゃんが事務所に遊びに来てくれました。 | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 「通学路戦士 パトローラ」と言っても誰も知らないと思います。

 

 ローカル中のローカルで個人でボランティアでピンクのスーツを作り、通学路に立って子供の安全を見守ったり、交通安全のイベントを行う活動をしています。

 

 このパトローラちゃんのお父さんが私の大学の友人で、事務所に遊びに来てくれました。

 

 なぜ、2児のママがこの活動をしているのかというと、12年前京都府亀岡市で集団登校中の小学生らの列に車が突っ込み、10人が死傷した痛ましい事故がありました。当時26歳の松村幸姫(ゆきひ)さんがお腹に子供を宿したまま、小学生の女この2人と共に、この事故の犠牲になったのです。集団登校中の子供たちにつき添って歩いていた時の事故です。

 

 この事故はただの事故ではなく、犯人は連日夜遊びした末に無免許で居眠り運転していたために起きた事故でした。無免許運転にも関わらず運転技術はあったということで道路交通法で一番重い危険運転致死傷罪は適用されなかったのです。

 

 当時拙ブログでもこのことを書きました。

 

 この松村幸姫さんは、パトローラちゃんこと村岡麗菜さんのいとこにあたり、あと数か月すればこの世に生まれてきた新しい命と共に無謀な運転で亡くなった幸姫さんの無念を思い、この活動を推進してきました。

 

 もし赤ちゃんが無事に生まれてきていたら、うちの孫1号と同じ年となり、小学校6年生になっていたはずです。この年になるとどうしても自分の体験に置き換えて他人の悲しみも深く理解できるようになるようで、この話を聞いた時にはとても悲しく、そして判決を聞いた時には怒りさえ覚えました。

 

 このお母さんのおなかの中で絶えた命がもし世の中に出てきていたら、私と同じようにじぃじからたくさん遊んでもらっていたのではないか、そしてそのじぃじやばぁばもこの子供を愛おしくたくさん接してきたのではないかと思うと涙が出てきます。人の幸せを奪った犯人が憎くてたまりません。

 

 人の生死はいろんな数奇な運命をたどることもあります。しかし、それがこのような犯罪者のために奪われることは本当にその犯罪者を許すことはできないのです。

 

 交通事故はお互いが気を付けていてもいろんな要件がそろえば起こります。しかし、寝不足でさらに無免許運転って皆さん許せますか?

 

 そういう事故を無くし、子供たちを守るために通学路戦士パトローラとして啓蒙活動に取り組んでおられます。

 

 こういう地元に根差した活動をされている方々が日本全国にはたくさんおられると思います。

 

 身近な活動をされている方々をぜひ皆で支援しましょう。いろんなやり方があると思います。

 

 それによって一人でも不幸な人を減らしたいと思う気持ちは一緒です。