今ははやる気持ちを抑えるときです。 | 井上政典のブログ

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 歴史を通じて未来を見よう。

 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 元日に起きた能登半島地震の詳報が入ってきています。マスコミによる映像もどんどん入ってきて、その惨状や悲しみが毎日のように報じられてきます。

 

 本当に心が痛み悲しくなるようなことが現実で起きています。

 

 家族を目の前で亡くされた方々のインタビューを聞いているとその気持ちが痛いほどわかって涙が出てきます。

 

 きっと皆さんも同じ思いでしょう。

 

 被災者の方々、もう少し辛抱してください、きっと助けが来ますから。自分や家族を守るようにしてください。なにも手を出すことができずに切歯扼腕しています。これはあの被害状況を見たら誰もが抱く感情だと思います。

 

 現場では自衛隊及び消防や地元に人が必死に救助活障害動に励んでいます。それがなかなか見えてこないのも現実ですし、いろんな障害があって遅々として進まないのも現状です。

 

 でも、能登半島の地形を見てください。「能登半島」で検索してもらえばすぐにわかります。そして地図から航空写真に変えてみるともっとわかります。山々がありそれを縫うようにして小さな道が通っています。その道が地震で寸断されているのです。

 

 何とか通れる道を自衛隊や救援物資を積んだトラックが現地へ急いでいます。しかし、これらの緊急車両が渋滞に巻き込まれています。

 

 この惨状をしって何とか助けたいという気持ちで現地に入っている方もおられますが、素人が何人入っても邪魔なだけです。ましてや山間部は豪雪が降る地域です。軽装備で現地に入ってもチェーンを巻けない車がいたらそこで道をふさぐことになります。

 

 こういう状況下では、マスコミは特ダネを競うのではなく、地域を分担してそこにキャンプしてでもそこから現状を報告すればいいと思います。その時に可愛い女性は必要ありません。テントでも寝泊りできる経験を持った人が行くべきだと思っております。

 

 阪神淡路大震災の時、避難所に取材に行った若いアナウンサーが被災したおばあちゃんの姿を見て、固まった場面がありました。彼女には相手が被った恐怖や過酷な現実があまりに大きかったために、それを受け止め、言葉にすることができなかったのでしょう。とても印象的で、いまでもはっきりと覚えています。

 

 さらにそこには、車両を使わずヘリで移動し、救援物資を積んだ車両の邪魔をしないのが必要だと思います。

 

 九州にいる私として初めから能登半島だから何もできないとあきらめていますが、熊本地震の時には行動したいと思いましたが、災害ボランティア経験者から「あんたみたいな体力がない人が言っても足手まといになるだけだから、井上さんしかできないことをやってください」と言われ、ハッとしました。

 

 気持ちがいくらあっても体を動かすこともできず、ましてやユンボを操縦することもできず、悪路を走行する車も持たず、何もできないのです。ならばすこしでも義援金を集めることができるように呼び掛ける役目をちょっとだけしました。

 

 というのも私の友人には災害ボランティアを何度も経験し、ユンボの操縦資格まで取って活躍してきた人が何人もいるからです。そんな人の行動に比べれば、私のなんかへのツッパリにもなりませんから。

 

 3.11の時も思いましたが、安全なところにいる私たちはできるだけ普段の生活をし続け、今から必要となるであろう巨額の災害復興のための義援金をねん出する努力をした方がいいと思っております。

 

 お金だけではなく、笑顔を届けたり、励ましの声を折ったりすることが必要だと感じます。でも、千羽鶴はいりません。古い毛布や衣服もいりません。こんな物でもあったら助かるのでは?と思う気持ちもわかりますが、いりません。

 

 時としては善意が悪意に取られることもあるのです。

 

 山本太郎という私がとても嫌いな政治家がいます。残念ながら多くの支持者を得て、政党要件を満たした政党の代表ですから、政治家と呼ばざるを得ません。かれの国民に訴える政治手法が見事だと評価しますが、性根が腐っているからせっかく手段が見事でもやっていることは日本のためには全くなりません。

 

 彼は3.11の後に反原発で名を売り、政治家になりました。当時は原子力発電所の事故の後で支持する人も多く、舌鋒鋭い弁舌は思慮深さの足りない人たちを引き付けたのだと思います。

 

 しかし、彼が福島で残したものは福島を「フクシマ」とカタカナでよび、放射線と放射能の違いも分からず、ただ危ないといって福島県民を不安に陥れ、他府県の人に福島県は危ないと風評被害を助長する風評加害者だったのです。

 

 重度身体障碍者を立候補させ、自分の言葉で演説もできず、自分の足で視察にも行けない人を国民の代表として制度の悪利用で国会議員にしたのです。それによってれいわ新選組は内紛が起きません。自分と他の三人の重度身体障碍者の票を持っているから、常に安定した党運営ができますから。

 

 参政党が自民党からの分断工作でずたずたになってしまったことを見ればれいわ新選組は結束が保ちやすい形にしています。

 

 街頭演説で笑いを交えながら訴える姿はとても情緒的で、論破されそうになると大きな声を出したり、時には涙ながらに訴える手法を縦横無尽に使います。これはゲッペルスがヒトラーに指導した方策と酷似しています。

 

 ちょっと批判に熱が入りすぎました。

 

 この山本太郎が総理をはじめとする各党の代表との打ち合わせで、現場で必死にやっている救助活動の妨げにならないように視察を申し合わせたのにも関わらず、現地に入り、ふるまいのカレーを食べたと批判されています。

 

 もう目立ちたがり屋 山本太郎 の本領発揮です。

 

 いらないのです。こんな人は。邪魔なだけ。現場で必死になって働いている人たちにとって無用なのです。

 

 彼が主張するのは、政治がだめだから人々が苦しむと訴えていますが、政治が良くても地震などの大災害は起きます。現状で最大限の救助活動をしているからそれを邪魔するのが一番いけないのです。

 

 また山本太郎の行動を称賛する人たちもただの偽善者だと思います。

 

 被害状況は現地から官邸や災害対策本部に刻々と上がってきています。それでも山間部の小さな集落には手が届かないところもあるでしょう。それもだんだん現況がわかってきている状況だと聞いています。

 

 実際に災害派遣に行ったことのある元自衛官のお話では、偵察をし、その状況を本部に報告し、それによって救助や支援を速やかにするようにしているのですが、おっとり刀で助けたいと思う気持ちは嬉しいのですが、被害の激しいところでは足手まといにしかならないと言われていました。

 

 道などが応急的にも整備されたところから徐々にボランティアの方々の力が必要となってくるので、もう少し待った方がいいと思います。特に震源地の殊洲市にはアクセスする道路がまだ未整備でとにかく重機や救助するための物資や救援物資を運ぶのが先決だと思われます。

 

 そこには輸送艦おおすみが金沢市から詰んだ物資を届けています。その時に小型の漁船がいたら動きにくいでしょう。

 

 それも大雪が積もる前に機材を搬入し、準備を整えなければならないのです。

 

 時間との戦いです。プロに任せましょう。今はどんなに気持ちが逸っても素人や個人が動く時期ではないのです。

 

 救助が全然できていない?

 

 現場で寝る間も惜しんで救助に当たっている自衛隊員やその他の方々にとても失礼な言葉だと思いませんか?

 

 しばらくは不自由をかけるかもしれませんが、道路が整備されてきたら、少しでも多くの救援物資や義援金を贈ることができるように準備しましょう。また災害ボランティアも石川県が募集すると思いますので、その準備をして待機しましょう。

 

 いまはどんなに気が焦っても素人や個人が現地で動く時ではありません。