まず、今回の大水害に対する自衛隊の出動状況です;
>>>引用開始
防衛省・自衛隊は、9日(8時30分現在)、人員約29,000名、艦艇:4隻、航空機:27機、連絡要員74カ所に約300名を派遣。活動実績は、人命救助、孤立者救助:1,758名、給水支援:754.4トン、入浴支援3カ所:1,640名、物資輸送、水:約600本、食料:約1,790食、燃料:約40リットル、土嚢の作成約5,200袋となっている。
>>>引用終わり
マスコミはこれらの活動をあまり報じていないように思えますが、いかがでしょう。
ここには自衛隊員の一人一人の膨大な汗の量は入っていません。重機が入ればいいのですが、生き埋めになっているような状況下ではすべて手作業で泥を取り除いて救出にあたっています。昨日から急に暑くなり、現場で救出や復旧活動に当たられる自衛隊員をはじめ、消防や警察、そして地方自治体の方々、住民の方々にお見舞いを申し上げます。
高速道路の料金の問題がネットで散見されますが、今回のように災害支援の時には無料です。しかし、通常の訓練の時には高速料金を支払っています。
おかしいと思いませんか?
自衛隊が迅速に移動するためには高速道路の使用は不可欠であり、移動している間は一般の隊員は何もすることがありません。一刻も早く到着して日ごろ鍛えた肉体を活用して救助や復旧に全力を尽くしてほしいものです。
しかし、その派遣された現場がよく知っている場所か、全く知らない場所なのかで作戦や対策は大きく違ってきますし、日ごろからよく知っている場所ならば、大災害が起きて地形が変わっていてもその違いを瞬時に把握することが現場の指揮官も迅速に隊員に命令することが可能になります。
だからいろんなところで訓練や下見をすべきなのです。しかし、高速道路が訓練時には有料ならば予算が決まっているので、下道で行ける駐屯地の近場しか頻繁にはいけません。
でも、今回の大災害でもわかるように山間部など日ごろあまり行かない場所であり、付近の状況もよくつかめずに雨が降り続く中の救出作業を進めることも大変なご苦労があったことだと思います。
また護衛艦が日ごろから港に入るようにしておけば、港湾の地形や水深などのデータが収集でき、救急時にもそのデータを利用しながら湾内に入ることができるそうです。
日ごろから自衛隊の方々が訓練や視察で自分の街に立ち寄ることができるようにしておけば、今回の災害のような時に威力を発揮します。だから高速道路は平常時も自衛隊の車両は無料にすべきですし、そのお金で少しでも災害派遣時の隊員の待遇改善に充てるべきだと思います。
困ったときだけすがって、普通の時には知らんぷりや文句を言うのであまりにも自衛隊の方々が不憫です。
私たちを救う最後の砦の自衛隊に感謝を、そしてもっと身近なものになるように向うからもそしてこちらからも歩みよれば、怖いとか不気味だとかいうことがなくなるでしょう。
自衛隊の任務は日本国民を助けるために存在するのですから。