マスコミはどうして正しい報道をしないのか? | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 今週は台湾から友人が来たので、秋月の桜並木を見に行き、柳川の川下りを案内しました。キャナルシティ博多にあるグランドハイアットのロビーで待ち合わせをしていると、そこはもうプチ海外旅行の気分でした。

 

 ちょっと前からは想像のつかないほどの外国人が大勢いました。でも、同じ中国語でもCHINA人と台湾人は全くの別物で、その所作や会話の仕方を見れば一目瞭然に区別がつきます。

 

 柳川の川下りでどんこ船に乗っていたのは、タイ人、台湾人、日本人と国際色豊かで去り行く春を桜吹雪と共に堪能しました。

 

 びっくりするのは日本語のできる外国人が増えたこと。隣に座っていた台湾の若い女性に聞くと日本が大好きで何度も来ているから日本語を覚えたと言っていました。私の友人は「毎晩10時からいつも日本のドラマを見ているよ」と言い、その言語は日本語で流れていて下に字幕が出るそうです。

 

 日本語がほとんどできない友人は、「私失敗しないので」と言えます。

 

 このように品がよく、日本が大好きだという外国人は大歓迎です。

 

 観光のアテンドをするのも得意です。先週の日曜日はY女史の友人が東京からお見えになったので宗像大社をご案内させていただきました。

 

 宗像大社の駐車場の反対側にある「むなかた館」には3Dの映像で沖ノ島の様子が見れるのですが、日曜日で大社は混んでいたのに、ここはガラガラで,もったいないと思いました。入場料も無料で女性も沖ノ島に行った気になることができます。

 

 また今回はVRで体験もできるようになっていました。入場料はなんと無料。ボランティアガイドさんもいていろいろ話が聞けますよ。ここは穴場です。英語の対応もされていて、ここに何度も外国人のお客様をお連れしました。皆さん喜んでいただけました。

 

 昼ご飯は沖ノ島が見える展望レストランのある国民宿舎ひびきでアワビの踊り食いを食していただき、とても喜んでいただきました。

 

 昨日は、佐賀県の玄海町に講演で行ったのですが、玄海町と言えば九州電力の玄海原子力発電所があるところです。

 

 やっと再稼働をし始めたかと思うと、二次系の「脱気器空気抜き管」の穴から蒸気が漏れていたという事故が発生し、マスコミはまたまた国民の不安をあおるような報道ばかりをします。

 

 友人がそこで勤務しているので、講演後に訪問してみました。

 

 すると案の定、所員はその後の対応にてんやわんやでいろんな自治体に正確な経緯をお伝えしに行っているそうです。

 

 私が確認したことを簡潔に書きたいと思います。

 

 まず原子力発電所には「一次系」「二次系」と呼ばれる配管の区別があります。

 

 「一次系」は原子炉に直接つながっており、そこを流れる水は放射能に汚染されています。だから電力会社もここを徹底的に調べ事故の無いように細心の注意をもって点検するのです。この「一次系」から何か漏れることがあると放射線が外に排出されることがあり、汚染につながります。

 

 それをしないように水をくぐらせる最新のベント装置が各発電所に設置され始めています。

 

 原子炉も主に加圧水型原子炉(PWR)と沸騰水型原子炉(BWR)、福島第一原子力発電所の原子炉は後者のBWRで原子炉格納容器がPWRに比べて小さいので再稼働にあたってはこの最新のベント装置をつけることが再稼働の一つの重要な条件になっています。

 

 川内や玄海の発電所は、原子炉格納容器の大きなPWRで中の出力が格納容器を破壊するほどになるまで相当の時間があるために、ベント装置は5年以内に設置することが義務付けられて再稼働の許可が下りています。現在再稼働している原子炉はほぼPWR型の原子炉です。

 

 このように一次系の放射線がいっぱいあるところの事故は大事故に直結するので、故障があってはならないし、また無いように細心の対策がとられています。従業員の命にもかかわりますから。

 

 福島の子供たちの甲状腺がんが増えているというデマをいまだに信じている情報弱者がいますが、もっと近くで作業をしている従業員のがんの罹患率を調べると普通の人と全く同じ発生率です。

 

 触ると数秒で死に至るほどの放射線を出している放射性物質も10メートルほど離れると危険ではありません。そういう放射能の正しい知識を学ぼうともしないでただ単に不安をあおるだけのマスコミって何なのでしょうか。

 

 愛国者の中にも不思議なもので普段は「マスコミのことを信用できない、マスゴミだ」と言っている人が原子力発電所のことになるとマスコミの報道を鵜呑みに不安がり、反対しています。

 

 おかしくないですか。

 

 私はたくさんの原子力の専門家とお友達で直接お話が聞けるのですが、今回は直接玄海原子力発電所に行って聞いてきたのです。

 

 今回の事故は「二次系」と呼ばれる配管の穴が7年間も止まったままだったので水がついており、それが長い間にわたってすこしずつ腐食し高気圧の蒸気によってそこが1センチほどの穴が開いたと言われていました。

 

 普通だったらこの配管部分は高熱の蒸気が流れているところですから水が滞留することもなくこのような事故が起きることもありません。

 

 だから、どの原子力発電所でもこれらの配管は一度も変えなくていいものだそうです。

 

 そして熱い蒸気気が流れているために配管にカバーで覆い、さらに薄い鉄板で覆っているそうです。

 

 だから蒸気が出ているとわかってから場所を特定するのに、2時間ほどかかったそうです。奥の奥に配管が入っているのですぐに見つけられなかったのです。

 

 ここまで書くとやっぱり原子力発電所は怖いと感じる人もいると思いますが、一次系の配管にすべて放射能を封じ込め、二次系は熱交換で全く別の流れなので一切放射能が二次系に漏れることはありません。ここの仕組みをわかっていれば何にも怖がる必要はないのです。

 

 車で例えるとエンジンやブレーキなど人の生死にかかわるところの事故と、サイドミラーがたためなくなった程度の故障を同じに考えますか。

 

 機械ですからゼロリスクはありません。でも、放射線が飛び交う一次系でそれが起こったら大変なのでそれがないように徹底的にチェックをしています。ですから二次系は付随的な部分でどの発電所、原子力だけでなく火力や水力も同じなのです。

 

 本来は報告する義務もないように些細なことですが、地元との取り決めでどんなことも報告するということになっているので、佐賀県に通報したのです。これが重要な事故ではないと現場ではすぐにわかっていたそうです。

 

 もし一次系の上記ならば放射線が検出され、蒸気と一緒に放射線も漏れていることがわかるからです。

 

 どこでそれが起こったのか、放射線が漏れているかどうかも現場ではすぐにわかるような仕組みになっています。発電所にも数百人の人が常時働いているのですから、その人たちの命も守らねばなりません。

 

 そのために一次系の安全対策は幾重にも施されており、もしヒューマンエラーがあったとしても事前に大事故にならないように設計されていますし、逆に今は自動で動かなくなっても手動で弁の開閉ができるようになっていたりとそこの安全対策はあの事故後にさらに強化されているのです。

 

 「じゃあこんな時期にこんな事故を起こすなよ」と思っている人もいると思います。私もその一人です。

 

 ですからせっかくの機会ですから玄海原子力発電所に行って友人から直接聞くことにしました。現場にいる人ですから、もしそこで放射線が大気中に放出されれば最初に被害に遭うと言っても過言ではない人です。

 

 誠意をもってマスコミや自治体に説明をされていますが、記事になるとマイナスの面ばかりが強調されているものになります。

 

 インタビューもマイナスな意見ばかりが目立ちます。

 

 正しい知識を持ちましょう。反原発の活動家(菅直人や山本太郎)が言っているのは100%デマと言っても過言ではありません。そうやって福島の復興を邪魔しているのです。だいたい1ミリシーベルト/年以上あると危険だということも全くありません。今まで通りに20ミリに戻して大丈夫なのです。

 

 こう書くと「あなたがそこに住めばいい」という言っている人がいますが、そこにはすでに大勢の福島県民が今でも普通に生活しています。そこでとれた食べ物を食べ、水を飲み生活をしていますが、だれも放射線障害が起きていません。

 

 危ない危ないと言って福島の人たちを差別することに加担しているのにどうして気づかないのでしょうか。

 

 CHINAは今度50基以上の原子力発電所を建設するそうです。なぜならCHINAの電力の65%が石炭火力で発電しており、それが集中する北京の大気汚染はもう限界値を超えているそうです。防塵マスクなしには道を歩けない、毎年大勢の人が呼吸器系の疾患に苦しめられ、亡くなっているのです。それを解消するために原子力発電所の建設を推進します。

 

 日本の安全基準よりもよっぽどいい加減なものです。

 

 もし日本の原子炉が世界中に輸出され、日本の原子炉の安全基準が世界標準になったらCHINAは好きなように原子力発電所を作れなくなってしまうし、輸出もできなくなってしまいます。

 

 日本の反対派は日本の原子力には大反対する癖に、CHINAの原子炉にはまったく反応しません。なぜなんでしょうね。

 

 変な憶測で記事を書くのではなく、きちんとした情報を国民に伝えるのがマスコミの使命ではないでしょうか。

 

 政治も野党が再編の動きが出たらあの森友問題は急速にしぼみました。

 

 防衛省の日報問題でまたいちゃもんをつけようとしていますが、部隊の日報の有り無しが何の意味があるのでしょうか。私たちの国民生活にどのような影響があるのでしょうか。

 

 野党議員でも国会議員としての仕事をしてほしい。いつまでの政局で左右される国会であってはならないと思います。

 

 今テレビは森友問題よりもビートたけしの事務所の問題の方が重要だそうで、延々とやっています。テレビのワイドショーってそんなものでしょう。もっと国民も賢くならねばと自戒を込めて思う次第です。