なぜ私が左巻と呼ぶのか。ICANがとてもいい例です。 | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 私はこのブログで反日活動や反原発支持者を左巻きと呼んでいます。その理由を書きたいと思います。

 

 私は右翼や左翼という言葉が好きではありません。というのも、日本にはそういう言葉はなじまないと思っているからです。

 

 ご存知のように右翼左翼は昔イギリス議会で議長席から見てどちらに座っているかだけでついた言葉です。

 

 右翼・左翼で喧々諤々の議論をしても、結局は国益のために承認した戦争が1840年に始まった「アヘン戦争」です。この戦争はイギリス本国では固く禁じているアヘンをインドから清国に持ち込み、多額の利益を上げていました。

 

 清国では珍しい愛国者・林則徐が欽差大臣となって広州に赴任し、徹底的にアヘン撲滅のための政策を実現しました。そのためにイギリス商人が持っていたアヘンを石灰と海水で焼却するなどをしたために、イギリスの商人が本国へ訴え、その権利を守るために戦争を起こしたのです。

 

 今では考えられないほどの開戦理由ですが、19世紀には力を持つものが正義とばかりに戦争が起こったのです。

 

 教科書等では近代装備を持ったイギリス軍が清国を圧倒し、天津条約を結ばせたと書いてありますが、実際は広州では林則徐の指導の下善戦するのです。しかし、宮廷の佞臣が林則徐が華々しい業績を上げ、自分たちの地位が脅かされるのを心配するとともに、英国の宮廷工作に乗り林則徐を陥れ、失脚させるのです。

 

 優秀な指揮官を失った清国は負け続けます。さらに援軍として送った軍隊が囚人たちなどを寄せ集めただけのもので、自国の軍隊が応援に来てくれたと思っていた地元民から略奪や強姦をしまくり、地元民が大いに怒ります。

 

 こんなひどい軍隊しか送ってこない政府など信じないと言ってイギリスの側に着くのです。

 

 これは李氏朝鮮末期、および大韓帝国時代に腐敗した宮廷・政府の無能ぶりに業を煮やした人たちが日本に活路を求め、日韓併合を求めた姿勢と同じです。なんでも中華に学ぶ姿勢は、ここでも発揮されたのかもしれません。

 

 この正義の無い戦争に反対する野党議員もいましたが、最後はイギリスの国益のために賛成に回りました。

 

 どこでも右翼・左翼と別れて争いますが、国家の利益や安全保障に関することでは一致団結するのが普通です。

 

 ところが日本では自分は殺されてもいいけど相手を殺すことはしないと言い切る輩が大勢いて、日本のための兵器の導入に反対します。つまりこの人たちは真剣に国家の安全保障などを考えていないどころか、利敵行為に走る「売国奴」だと思っています。

 

 日本には、この「売国奴」と祖国を守りたいという気持ちであふれる「愛国者」そして目の前の個人的な利益しか関心のない「無関心層」の三つに分かれていると思っています。

 

 私はもちろん愛国者ですが、右翼や右派とか保守と呼ばれることに抵抗があります。

 

 日本の国旗である日の丸を掲げることに何の抵抗もありません。国旗掲揚の時に大声で国歌を歌い、祖国に敬意と感謝の気持ちを表します。一人でも平気でしていたのですが、最近は一緒に大きな声で国歌を歌ってくれる仲間が増えたので心強い限りです。

 

 アヘン戦争の原因と結果は日本の国内に大きな影響を与えました。正義さえ保っていれば戦争は起きないと思っていた人たちに国際社会では力が正義だという現実を見せられてきたからです。

 

 よくアジアの国々を見るとことごとく植民地にされ、自国の文化や習慣やそして大切な誇りまで奪われているではありませんか。

 

 それではいけないと危機感持った人たちが草莽崛起して明治維新として地方分権社会から中央集権社会となっていきます。

 

 先の大戦がアジアへの侵略戦争だという人を私は「左巻き」と呼んでいますが、もしあの時に日本が立ち上がらなかったら現在の世界地図はどうなっていたのでしょう。国連の参加国はどうなっていたのでしょう。

 

 またなぜ日本が戦争に踏み切ったのかという理由で多くの教科書が「欧米列強の植民地主義を真似て日本も植民地主義をとった」と書いてありますが、なぜそれをしなければならなかったのかはあまり書いてありません。

 

 ただ一つ言えることは、日本は原油の輸入を禁止されました。エネルギーが石炭から石油に代わったばかりの時でした。石炭は国内にたくさんありましたから明治期の産業革命もその後の工業化も石炭エネルギーで賄えました。

 

 でも、石油は国内では微量しか取れません。日本の工業化もどんどん進み、石油による発電所が数多く作られ、飛行機、船、車と石油の大量消費時代に入ってきた時に、米国は日本に対し禁輸政策を発表します。

 

 もしそれがなければ最後の最後まで戦争を回避するための工作をあきらめていなかったのでしょうが、ハルノートというとんでもない最後通牒を突きつけられ仕方なしに戦争に踏み切ったのです。

 

 現状も同じことが起こっています。反原発というイデオロギーが福島第一発電所の事故の後に吹き荒れ、にわか専門家が浅い知識を振り回して、事故を起こしてもいない原子力発電所を停止させ、安全に操業していた電力会社も糾弾してその経営を圧迫しました。

 

 そのために電力料金が上がり、多電力消費産業は青色吐息となり、そこに従事する技術者の未来を奪ったのです。

 

 日本には安定した電力と電圧を供給しなければ日本のお家芸の精密部品は作れません。停電したとたんに大勢の人が失職したり、死に追いやられることもあるのです。全く無駄であり、日本の技術者をもっと信頼すべきだと思っています。

 

 でも、韓国ほどではありませんが、ちょっとでも違うことを言えば軍国主義者だとか原子力村で利権をむさぼっていると批判されます。

 

 どこに戦争が好きな人がいるでしょうか。誰も戦争なんてしたくないのです。

 

 ICANがきれいごとを言っていわくつきのノーベル平和賞を取り、日本の左巻きに乗せられて発言していますが、一般の普通の国民は冷ややかな目で見ていることに気が付かないのでしょうか?

 

 核廃絶?いい理想ですが、もしそれを核を持たない日本が批准し、核兵器につながる一切の研究を止めたとたんにそれを断固として止めない北朝鮮が圧倒的に優位に立つという簡単な力学が理解できないのでしょうか。

 

 核兵器を禁止しようというシュプレヒコールは核保有国に行ってしてきてください。北朝鮮がCHINAがロシアがそれを認めたら日本も現実的な対応をすればいいのですが、それは永久にあり得ません。

 

 核以上の強力な兵器が出てくるまでは核兵器は無くなりません。

 

 日本が参加しないためにICANの代表が「(核廃絶を求める)合理的な国際社会から足を踏み外した」と日本政府をなじっているようですが、この人が言う合理的な国際社会というのは米・中・露・英・仏・印・イスラエル・北朝鮮などの核保有国は存在しないのでしょうか。

 

 北朝鮮を優位に導く条約の批准を政府がしないのは合理的理由に基づくものであり、国民の生命財産を守る行動であります。

 

 左巻きの人たちの共通点は理想ばかり言って無責任です。

 

 いまでも、野党が共闘して安倍政治を終わらせるという左巻きがいますが、政治信条違うから各党に分かれているのであり、それが反安倍で合同しても、前の民主党政権のように何も決められない政治となり、国際社会から見向きもされない政府になるのは火を見るよりも明らかですね。

 

 左巻きがマスコミを牛耳ってノイジーマイノリティーである限り、日本は普通の国になりません。だから今年も声を上げながら、少しでも日本を普通の国にしていくように主張しつづけたいと思っています。