現時点を10年後の視点で見てみるようにしています。人によっては、それは妄想じゃないかと言われるかもしれませんが、現時点だけの価値観や時代の流れだけで判断すると対局を見誤ってしまう恐れがあるからです。
では、10年後から見た平成24年はどんな年だったかというと、やはり戦後日本の転換期(ターニングポイント)になるでしょう。
10年後の評論家が平成24年を表すとしたら次のような文章になるのではないでしょうか;
「大東亜戦争後に戦争の惨禍に苦しめられ、戦争は嫌だという思いを進駐軍と左巻きにより思いっきり増幅され、戦前=悪、日本軍=悪魔の軍隊と洗脳された日本人が、その洗脳の危険性にはじめから気づいていた少数派の愛国者によって徐々に市民権を取り戻しつつあったところ、民主党という史上最低の売国奴政権の登場により、国民の大部分がやっと洗脳から目覚めた年」
みなさんはどう表現されるでしょう。
民主党政権の登場は、保守層の自民党離れ、グダグダの自民党に喝を入れる、愛想をつかすという国民感情が口先だけの売国奴政権を誕生させました。
この事件の大きな転換期は田母神論文事件だったと思っています。当時航空幕僚長だった田母神閣下がアパホテルの懸賞論文で最優秀賞の内容が村山談話の否定だとマスコミに騒がれ、当時の麻生首相は、きちんと本人とあって真意も確かめることのなく、解任してしまったことです。これは田母神閣下本人から直接聞いたことです。
当時、インタビューで麻生太郎氏は田母神閣下のことを、「田母神」と呼び捨てにしていたことを鮮烈に覚えています。当時はまだ田母神閣下との面識もありませんでしたが、問題になってすぐに論文を読んでこれのどこがおかしいのかと疑問を抱いていた時期だったからです。
あの時に、麻生氏が田母神閣下をかばっていたら、歴史は変わっていたのかもしれませんが、そうすると一般の国民に売国奴の正体を晒すことなく、灰色の時代がもっと長く続いていたことでしょう。
3年3ヶ月のあいだに、日本国民のためでなくよその人たちのためや、大多数の普通の国民のためでなく特殊な階級の人のための法案を通そうとしてきました。さすがに、これには国民も気づき大反対してやっとの思いで阻止しましたが、ちょっと間違うと日本の伝統文化が30年後には完全に破壊されるところでした。
女性宮家の創設や人権擁護法案、外国人参政権付与、夫婦別姓法案などでもう少し民主党が決めることができる政党であったら、決まっていたでしょう。さらに先日書いた野田さんの解散も、年をまたげば、民主党には国会議員数に応じた多額の政党助成金が入ってきたにもかかわらず、果敢に決断させたのも、日本を思ってのことと思います。最後に自分の過ちに気づき悔い改めたと思っています。
ただ、以前の自民党政権下でも売国奴法案が既に成立しています。それが男女共同参画の名で推進されている法律です。これによって、変な男女同権意識が芽生え、それがどんどん膨らんできています。
私の持論として、「男女は同権ではない」と思っています。男性が女性に叶うはずが無いと言っているのです。女に頭の上がらない男は多数見てきていますし、うちもそうです。だから、奥さんのことを「かみさん」と呼びます。
「かみ」は神に通じ、うちの神さんという意味です。それだけ、男よりえらいとされてきた女性をどうして男と女と同権に引き釣りおろしたのでしょう。女性に対して不敬にも程があると思いませんか?
もうすぐ年が明けると初詣に行かれると思いますが、その神社の最高位におられる方は「天照大神」であり、女性であります。最高神が女性の先進国の宗教は神道しかありません。
話を元に戻します。
今年の産経新聞の10大ニュースの第一位が安倍新政権発足でした。大多数の国民が待ち望んだ愛国者である首相が率いる政権ですが、まだグチグチ言っているテレビのコメンテーターや学者がいますが、早くこの人たちと違う意見のコメンテーターが登場して欲しいものです。
田原総一朗という老ジャーナリストがいますが、ほとんど彼の発言に同意できませんが、先日初めて共感しました。それは、彼が「テレビで原発反対という学者ばかり出して意見を言わせているけれど、違う意見の学者を出してテレビで激論させるのがテレビの使命じゃないの」という発言です。
テレビではその局の放送方針を受けたプロデューサーがその意見に合わせて学者を選定し、キャスターの発言をサポートするようにしています。激論するには時間が短すぎるのでしょうが、それならば、番組の初めに「この問題に対して当番組では、賛成または反対の立場をとって制作しています」と明言して欲しいものです。
そうすれば、視聴者も惑わされないで済むはずです。
NHKなどは、「この番組では日本がアジア諸国に大変ご迷惑をかけたという立場から制作しています」と初めに断ってから、番組を放送すれば見る人も明確に判断しながら見ることができ、誤った情報で惑わされることがないでしょう。
平成24年は、ロンドンオリンピックでの日本人選手の活躍が目立ちました。それも団体競技で。
女子サッカーの戦いぶりをテレビでやっていましたが、宮間選手が沢選手から大会前にキャプテンを引き継ぎ、一所懸命にチームを引っ張ってきたという印象的な言葉がありました。
決勝で宿敵アメリカに敗れ、力尽きて天を仰いで横たわる宮間キャプテンにチームメートが声をかけますが、彼女は動くことができません。佐々木監督がその宮間を起こそうとしたときに感じて発言した言葉です。
「彼女を起き上がらせそうとしたら、すごく重かったのです。彼女がいままでこんなに重いものを背負ってきていたのかと気づきました」というような発言でした。
この監督は本当に名将であり、選手一人ひとりを本当に愛して接してきた人だなとわかりました。それに少しでも応えようと、キャプテンはじめ選手一人ひとりが自分の持てる力以上のものを出し切って獲得した銀メダルだったと目がうるうるしてしまいました。
一人ひとりが繋がり、励ましあい、尊敬し合って物事に当たる時に、日本人は本当の強さを発揮するとオリンピックという大舞台で証明してくれました。水泳や卓球やそして体操でも、個人競技にもかかわらず、チームメイトはライバルであり同志であり仲間であることを示してくれました。
何度見ても感動で胸が熱くなります。
今度は、政治を見ても胸が悪くならずに、熱くなるような気がしているのは私だけではないでしょう。
久しぶりに、明るい新年が迎えられそうです。