守るべきものってなんだろう? | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 国家の非常時、守るべきものってなんでしょう?

 今度の選挙で問われるものは、ここに尽きると思います。

 もう一度みなさん考えてみてはいかがでしょう?

 自分と自分の家族の安寧を願うのは人間として当然のことと思います。それを一切否定しませんし、それが悪いともいいません。

 社会人として最低限守らねばならないのは、法律だともわかっています。私たちは法律を守ることにより、法律によって私たちも守られているのです。

 「悪法もまた法なり」といって死んだソクラテスや秦の商鞅のように、法に沿って死なねばならないのでしょうか?

 具体的な例を挙げましょう。

 いま、沖縄県尖閣諸島付近ではCHINAの船が多数遊弋し、日本の漁船が自国の領海内で正当な経済活動をすることができません。

 すると、一部の人は領海法を改正してこれに対処できるようにしなければならないと主張します。当然、それに反対の勢力もあるので法案は宙吊りとなり、いつまでたっても日本の漁船が領海内での操業ができない状態が続きます。

 その間にCHINAの漁船は日本の領海内で海上保安庁の巡視船の目を盗んで操業したり、CHINAの公船が測量や調査を我が物顔にしています。

 本来ならば、自衛隊が国防軍ならば「ネガティブリスト」によって動けるのですが、時代のお荷物に成り下がった憲法9条のせいで、手枷足枷をはめられ、自分たちの行動がちゃんと法律に書いてあるかを見ながらしか行動できなくなっています。

 ネガティブリストとは、最低限やっちゃいけないことを示してあることで、ここに書かれていること以外は時と状況により指揮官が判断し、適切な措置をとることが世界各国の普通の軍隊には許されていることです。

 日本の漁船がCHINAの巡視船から日本の領海内で拿捕されようとしても、海上自衛隊の護衛艦が付近にいても日本の海上保安庁の巡視船が行くまで手が出せないような不条理があり、命令を受けない限り動けないのが現状です。

 でも、日本の領海と日本が主張する海域で、そしてそれを国際法でも明らかに認められている場合、どうして国権の発動ができないのでしょう?

 さらに、沖縄県海域を米海軍の輸送艦と日本の海上自衛隊のイージス艦が併走している時に、日本のイージス艦のレーダーで明らかに米海軍の輸送艦を狙って飛翔するミサイルを撃ち落とすことのできる能力があるのに何も手が出せません。

 よしんばその時の司令官が腹の座った人で同盟国艦船を守るために撃ち落としを命じても、第二波攻撃を避けるために攻撃元への攻撃をすると完全に法律違反になります。

 こんなことを放置しているのが現在の日本です。

 さらに、北朝鮮に拉致されている拉致被害者とその可能性がとても濃厚な特定失踪者を日本は全く何もできない状況です。以前も書きましたが、小泉訪朝の際に金正日が拉致を認めた時に、在日米軍はでフェンスコンディションを最高値に上げました。つまり、いつ日朝間で戦争が起こってもいいような準備を始めたのです。

 でも、日本は何もせずに北朝鮮の言いなりで、ただ返してとしか吠えるしか手がありませんでした。

 以前、オバマ大統領が就任後すぐの来日時に、有名なテレビキャスターが「アメリカは拉致問題をどう思うか?」という質問をしていたことに腹が立ちました。拉致問題はアメリカの問題ではなく、日本の問題です。それを就任したてのアメリカの大統領に聞いてどうするのか。

 アメリカは良くも悪くもはっきりとしています。同盟国であり、同じ価値観や共通の利益を他の国よりも共有する日本を助けることはあっても、日本が何もしないのに、アメリカ人の血をながすことはありません。

 上記の例を実行しようとすると、必ず日本人の血が多かれ少なかれ流れます。それをよしとするという発言をすると「タカ派」だとか、「右翼」とか言われます。

 でも、もうそのような時代は終わったのです。安穏として過ごせる時代は、CHINA経済の肥大化と政治的影響力の増大によって終わったのです。

 日本はできる限りの努力を日本人の血を流してでもする時代が来ました。最小の犠牲により、より大きな犠牲を食い止めることが必要になってきているのです。

 その血は私や私の愛する人のかもしれません。
 その血はあなたやその愛する者の血かもしれません。

 その覚悟を持つことが、日本の独立と日本国民の安寧が保つ一番の近道ではないでしょうか?

 国民の生活が第一ではなく、国家の独立を保つことが先に来ることを覚悟して党や人気者に惑わされることなく、骨太の政治家を真剣に選ぶことが今求められていることを覚悟して選挙に行きましょう。