深夜徘徊者さんのコメントへの回答 | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 深夜徘徊者さんのコメントです;
>>>引用開始

 > 私がよく書いている「公」と「個」の問題です。(注:ブログ主の言葉です)

これは、よくわかります。個人的な利害に優先するものがあるという議論は私も大賛成です。そして、特定のイデオロギーを持った人たちが、おそらくは戦略的にでしょうが、個人感情を問題にして居直ってしまうのを見て、たいへん情けないことだと感じるのです。それでは(彼らの嫌いな)暴力団と同じでしょう。そこから脱却して、より高次の視点に立脚しない限り、いつまでたっても「個」の利害の衝突が続くだけだと私は思います。

さて、北朝鮮の拉致は国家的な犯罪だが、米兵による強姦は個人的な問題である、と井上さんは言われるのですが、これは、それほど単純な問題ではないと私は思います。米兵が沖縄で好き放題をやれるのは、地位協定があるからなのです。米国内で同じ事をやれば厳罰だが、それが沖縄では微罪ですむ実態があるわけでしょう? 最近は少しましになってきているようですが、ちょっと前まで公衆便所に女性が1人で入るのは命取りだと言われるような状態だったと聞きます。これを米国による国家的な強姦と見ることは可能だし、それを日本政府が容認している事実をもって、沖縄が捨て石になっていると主張するのは必ずしも間違っていないと私は思うのです。

>>>引用終わり

 日米地位協定に関しては、私がここで書くと沖縄に住んでもいないくせにとやかく言うなといわれそうなので、惠隆之介氏のフェイスブックから記事を紹介します。

>>>引用はじめ
 地位協定改訂言う前に歴史をしっかり勉強して物言え!

 沖縄は米軍上陸から日本復帰まで27年間米国の施政下にありました、米軍軍人で犯罪を犯す者は例え沖縄民間人をいさめても米軍軍法会議で裁かれました。
 現代の日本人は、「治外法権でその兵士は愛国無罪」と思われますでしょう?1965年、沖縄少女に乱暴した兵士は軍法会議で銃殺刑を言い渡され間もなく執行されました。
 平成9年、九州から来た二人の日雇い労務者は沖縄人女子中学生を拉致し強姦し、石で顔面を破壊しつくし、さらにロープで首を絞めて殺害し山中に遺棄しまいた、
 左翼弁護士が法廷で、「死刑は憲法違反」と犯人二人をかばった、ため無期懲役で今、三食つきの刑務所でのうのうと暮らしています、米国ならまちがいなく電気椅子による死刑ですよ
 皆様、どう思われますか?

>>>引用終わり(惠隆之介氏のフェイスブックでの発言)

 炎上事件から私も注意するようになったので、こういう人の文章の引用の多用はあまり好きではないのですが、ことがことだけに慎重を期すことにしましょう。

 この惠隆之介先生は、沖縄出身で防衛大学卒業後、海上自衛官に任官されその後執筆、講演活動をされています。沖縄の現実をありのままに報告していただいております。

 その他にも、沖縄在住のジャーナリストの友人からの情報もありますが、どうも私達が日頃目にしている情報と違っています。特に沖縄二紙の報道は上記の方々の内容と桁外れに違っており、どちらを信じるかで大きく分かれるところがあります。

 私としては、惠先生や他の友人の意見がもっともだと思って発言しております。

 兵士は命令により、人間性を消去させ、正常であれば到底できない人を殺すという行為を平気で行います。アメリカ兵となれば実戦経験のある兵士が多数いて、人を殺すという行為を経験していると思います。

 しかし、これはあくまでも命令上の行為であります。だから任務を遂行した後は平常心に戻れるのです。その「オン」と「オフ」の使い分けをしないと精神病に陥ってしまいます。実際そういう人もいますが、米兵の犯罪率は沖縄で発生する犯罪率よりも低いという数字が出ています。

 ということは、血に飢えた獣のような集団ではないといえるでしょう。もし、その先入観があるのなら、それを捨てて冷静な情報を見ることから始まるのではないでしょうか?

 地位協定のさらなる見直しをしようとするなら、反対反対を叫んでいても北風と一緒で何も変わりません。

 アメリカ海兵隊の辺野古海岸での月一回の清掃活動ボランティアやオスプレイによる山火事消火活動の活躍など公平に報道してから私達は判断してもおかしくないのではないでしょうか?

 先日も海兵隊員がレストランで物を喉に詰まらせて死に掛かった沖縄県人を咄嗟に救助活動をして蘇生させました。その行為に対して地元の消防署が表彰式をする旨を沖縄二紙をはじめとするマスコミに伝えましたが、どこも来なかったそうです。

 こういうアメリカ海兵隊へのいいイメージになることは沈黙します。そして私達がよく目にした「ともだち作戦」のアメリカ軍の活躍の事は沖縄二紙はほとんど報道せず、ただ『いいところを見せようと思っている。費用は日本持ち』などと書いており、これが本土の人間と沖縄県民の米軍に対する格差があるように思わせています。

 なにも米軍をかばっているのではありません。もっと公平に報道してそしてきちんと判断しやすいようにしてほしいと思っているだけです。今の沖縄での報道は、内部からの情報と桁外れに違います。

 沖縄は地政学的に重要な位置にあります。

 CHINAが喉から手が出るほど欲しい場所です。琉球列島がCHINAの手中に収まれば、日本へのシーレーンを寸断することが可能になり、日本を経済的に降伏させることができます。

 日本は現在ほとんどの原発が停止状態にあり、原油が入ってこないとすぐにも経済的に麻痺してしまいます。経団連の会長がCHINAに阿った発言をしていますが、政府の中途半端な外交政策を見ていると好きではありませんが、わからないこともありません。

 私のような地方の無名のブログが炎上するのは、その勢力の人たちがみんなにこのことを気付いて欲しくないために潰そうとかかったと思っています。だから、きちんと反論を書いてこられる方に普通に答えていたら、読者登録や先鋭な意見が変わってきた例はたくさんありました。

 みなさん、私がここで書いているのは、特定のイデオロギーで特定の国に利益をもたらすために働いている勢力があり、情報を歪め、さも沖縄は日本から独立を欲しているような印象を与え続けているのだということです。

 もうご存知だと思いますが、フィリピンで反米デモを繰り返し、スービック・クラークという米軍の基地を追い出したとたん、CHINAが南沙諸島を実効支配しています。

 いまCHINAは日本固有の領土であり福岡県の古賀さんが貝ボタンの原料や羽毛をとるために開発した尖閣諸島を自国の領有権を主張しています。CHINA公船が接続海域をしょっちゅう侵し、それを当たり前のようにさせていますが、沖縄に米軍がいる限り実力行使はしないでしょう。

 でも、米軍がいなくなり自衛隊もいまのままであれば、まちがいなく尖閣諸島はCHINAが占領します。あんな小さな島なんかくれてやれば良いというあほな人もいますが、では、その人に小指の先が欲しいと脅されたら渡すのかと聞いたら、もちろんいやだと答えます。それが領土というものであり、これを守ることが「公」の考えであります。

 そのために「私」の部分が少々不自由になっても「公」の利益のためには、「私」の利益を我慢しなければならない場面も生じます。私は『「公」は「私」の幸福を目指すものでなくてはならない』という深夜徘徊者さんの意見には承服しかねます。

 私達は多少の不自由を感じても、「公」のために「私」を抑えなければならないと思っています。

 「公」の無くなるまたは変わることによって出てくる影響は、「私」が無くなるまたは変わることによって出てくる影響よりもはるかに大きいからです。

 もっと簡単に言えば、私達は日本という国があるから安全に幸せに暮らして自由に好きなことを言えますが、もし、これがCHINAや北朝鮮に占領されてしまえばもっと厳しい現実が待ち受けているということです。

 それをさせないために、日米同盟を堅持して「個」には若干の不自由や不都合があるけれども、我慢せざるを得ないと思っております。