どうしてNHKは日本を貶める内容を放送するのか? さかのぼり日本史を見て | 井上政典のブログ

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 昨晩のNHK教育テレビ「さかのぼり日本史」をみて、つくづく思った。

 どうしてNHKは日本が悪いとしか言わないのだろうかと。

 昨晩は「昭和“外交敗戦”の教訓」という題名なので、チャンネルを合わせてみました。案の定、やっぱりひどい内容でした。

 近衛文麿が「不拡大方針」を打ち出したのに、軍部が押し切り大陸へ増加派兵を決めたという内容で、ドイツの「トラウトマン工作」をもっと有利にしようと受け入れず、戦争の泥沼に入ったという自虐史観そのものの内容でした。

 そもそも日本が軍隊を大陸に派遣したきっかけは、義和団事変でした。当時の清国は、外交上常識である自国内にいる外国人の保護を放棄したのです。チャールトンへストン主演で、日本からは伊丹十三らが出演した「北京の55日」を見られたら、その時の様子がよくわかります。

 義和団という反乱軍が北京に迫ってきたときに、こともあろうか清国政府はそれを容認し外国人勢力を追い払おうとするのです。そこで窮地にたった各国は軍隊を派遣しますが、一番近かった日本軍が福島安正少将の部隊を中心に包囲された北京を開放します。

 その際に北京城内で勇敢に奮戦した芝五郎をはじめとする海軍陸戦隊(海兵隊のようなもの)をみて、イギリスが日本は同盟を結ぶ価値があると対ロシアに向けて日英同盟が締結されるきっかけになりました。この日英同盟は大英帝国がアジアの国で唯一対等な条約を結んだのが日本です。

 講和会議のときの議長は福島安正です。なぜならば彼は5ヶ国語を自由に操り、厳寒のシベリアを単騎で横断するほどの胆力を兼ね備えた人だからです。

 清国は、自国内の外国人保護を放棄したために、居留民保護の目的で外国の軍隊が清国内に駐留するという異常な状態を作り出しました。きちんと保護しておれば、いくら欧米列強といえども軍隊の駐留は防げたのにもかかわらずです。これはCHINAの自業自得といえるでしょう。

 それから35年以上経って自体はさらに深刻になっていました。というのも辛亥革命によって作られた中華民国もほんの一部の領土を保つだけの地方政府となっていたからです。大陸各地では軍閥、馬賊が跋扈し無法地帯が出現し、そのために欧米や日本はその護衛のために軍隊を入れていったために、なおさらCHINAは弱体化していったのです。

 そのときに影でこそこそ動いていたのが、ソ連共産党の指示を受けた中国共産党で、蒋介石の国民党が和平交渉をしていると、横からテロで妨害していくのです。

 1932年の第一次上海事変のときの和平交渉のときにテロによって足を吹き飛ばされたのが大東亜戦争降伏調印を行った重光葵でしたし、真珠湾攻撃の際に駐米大使をしていた野村吉三郎も怪我を負いました。
 
 南京攻略の端緒となった第二次上海事件は、大山中尉の惨殺事件から始まります。1937年のことです。合法的に駐留している外国の将校を機関銃で蜂の巣にする行為をCHINA人は平気でするのです。それは中国共産党の仕業でした。この大山中尉の甥っ子の方と私は知り合いです。

 それにより日本国内は暴支膺懲(ぼうしようちょう・暴れる支那をこらしめよ)という気運が高まります。でもそのことは一切放送にはでてきません。ただ、日本がCHINAにどんどん戦を仕掛けたかのように淡々と進みます。一方的に日本が侵略をしていったかのように放送されたのです。

 その際にドイツの外交官のトラウトマンが和平交渉の間に立ちます。

 でも、この第二次上海事件の国民党軍の装備はすべてドイツ製の兵器で固められていました。兵数も日本の数倍おり、兵器の性能も日本軍よりも優れているものでした。それを日本軍はここで敗れれば日本の安全保障が脅かされると死に物狂いで戦い数倍の敵(約30万)を蹴散らします。そして12月に南京に入城するのです。

 さすがに捏造された南京虐殺のことはありませんでしたが、事変のきっかけは日本軍の将校の惨殺から始まり、ドイツの軍事顧問団と兵器で武装した数倍の敵を相手に奮戦する日本軍をただの軍部の暴走と位置づけるこの放送に腹が立ちました。眠かったのですが、怒りで一辺に目が覚めました。

 どこまで英霊の方々を貶めればいいのか!

 戦争は殺し合いであってはならないことだと思いますが、このような歴史の番組ではきちんと両方の過失を描かねばおかしいでしょう。一方的に日本がトラウトマン工作を受け入れなかったのは南京陥落で欲が出たからと決め付けるのはまったく不条理です。

 仲裁に立っている国が敵の軍事顧問団で、たくさんの同胞が優秀なドイツ製の兵器に殺されているのに、その言うことなどを聞けるわけがありません。それをちゃんと放送しないと、普通の人はわかりません。

 1938年1月に近衛首相が「蒋介石国民党政府は相手にせず」といったのも、どんなに我慢して和平を話し合っても点で埒が明かないからです。1940年にたくさんの人が日本軍に虐殺されたとされる南京で汪兆銘の親日政権が誕生しますが、これもまったく触れられません。

 もし、そこで虐殺が行われたのなら、どうして親日政権が同じ場所できるのか納得できる説明を誰かして欲しいものです。

 このようにNHKはまったく懲りません。国営放送で国民からのお金で経営をしているにもかかわらず、日本の悪口をいうような放送局は必要ありません。即刻解散すべきだと思います。