特定失踪者ってご存知ですか?その1. | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 北朝鮮による国家的犯罪である拉致問題は、小泉首相の訪朝で表面化され、5人の拉致被害者とその家族が日本に帰ってきました。それからもう10年経とうとしていますが、依然他の拉致被害者の方々の消息は闇の中です。

 この方たちは、普通の生活をしていた時に忽然と姿を消すのです。あまりにも突然なのでほとんど方が夜逃げだなどといわれと中傷を受けられたそうです。横田めぐみさんのお母さんの講演を聞きましたが、そのせつせつとわが子を探す親の気持ちが伝わり、涙なしには聞けませんでした。

 当時、新潟では神隠しという言葉がはやっていたそうです。

 拉致被害者家族会も色んな活動をされています。報道でも取り上げられ今では国民のほとんどの方がこの問題を認識するようになりました。

 でも、被害者はそれだけではないのです。

 特定失踪者という方々もおられるのです。この人たちは北朝鮮の関与の可能性がとても高いと思われているのですが、「拉致被害者」と認定されていないため、あまり公に報道されません。

 数年前に中井 洽元国家公安委員長が大韓航空爆破事件の金賢姫元死刑囚をVIP待遇で来日させた時に、特定失踪者問題調査会の荒木代表がぜひ会って情報を教えて欲しいとお願いしていたにもかかわらず、会わせず、荒木代表が涙で記者会見されていたのが、胸に突き刺さりました。覚えておられる方もいらっしゃるでしょう。

 拉致被害者と特定失踪者との違いは明確ではありません。どうしてこの方たちを政府が拉致被害者と認定しないのか、何の基準があるのかまったく理解ができません。

 私は、特定失踪者の生島孝子(いくしまたかこ)さんのお姉さんとネットがご縁で知り合い、その手記をまとめようとしています。

 この生島孝子さんは、お母さんの目の手術が終わって、しばらく不自由だからといって自分の家に引き取るようにされていたときに、忽然と姿を消します。お母さんは、目の手術前に見た娘の姿が最後になってしまわれました。

 『せっかく目が見えるようになっても孝ちゃんの顔が見られないので、意味がない』とおっしゃっていたそうです。そして娘が無事に帰ってきて一目でも見ようと体力を温存するように100歳まで命を永らえてこられましたが、とうとう待てなくなってしまわれました。

 いなくなられたのは、もう40年近く前のことです。当時の記憶がどんどん薄れています。関係者もどんどん亡くなっているのです。

 この方たちは、普通の日本人で普通の生活をされていて普通の幸せを追い求めておられる方々でした。ところが、北朝鮮によって拉致され、その方およびご家族や友人にまで悲しい別れを強いられたのです。

 忽然と姿を消すと、周りは初めわからないそうです。すぐに帰ってくるだろう、どっかに旅行にでも行っているのだろうと思うそうです。

 こんなことを同胞として赦せますか?

 その時に彼らが切ってくるのが歴史カードです。

 『日本も昔は強制連行でたくさんの朝鮮人を日本に連れて行って、過酷な労働をさせ、働けなると容赦なく殺した』というデマです。自虐史観を信じる、または信じ込まされた人たちが、そうだそうだと擁護して、北朝鮮の犯罪と帳消しにしようとしてきたのです。

 その最たる政党が日本社会党でした。この拉致問題が北朝鮮の国家的犯罪とわかってから急速に支持に衰え社会民主党になりましたが、その時のリストラで出た大量の党の職員が再就職したのが民主党です。

 だから、民主党はあの拉致問題を起こした北朝鮮を擁護した日本社会党の形を変えた姿なのです。

 でも、議員は民主党でしょうといわれるでしょうが、議員がある程度まとめた意見を党の職員が法案にします。その際にどっぷりと自虐的な色に染められて出てくるのです。しかし、表面は議員の決めたことを書いてありますので、ろくに細かいことまで読まないでその法案を提出してしまい、後で指摘されて気付くのです。

 以前自民党でも、人権擁護法案が提出されようとした時に、どうして提出に賛成したのかとある国会議員を問い詰めると、たくさん法案が出されてきてこれにサインしろといわれるのでろくに見ないで賛成してしまったと必死で弁解していました。

 そんなものなんです。議員が法案をつくるのではなく、草案は党の専門の職員が作るのです。その際にその職員が真っ赤だと、出てくる法案も真っ赤に染まるのです。

 それが、今の民主党の職員の現状です。だから、テレビなどで保守的な意見を言ってなかなか見所のある議員だと思っていても、そういう状況下で民主党の所属を続けられるのが普通の常識では考えられないのです。

 元社会党の職員たちは、民主党の実力者仙谷良人などと仲が良いために、党内でも力を持っています。

 そういう政党の政府で、この問題が解決できると思えません。ただ、今回のミサイル問題のように国民の注目が高い問題は支持率低迷にあえぐ民主党政権として対処せずにはいられないために、自衛隊の全面展開になるのです。

 ともかく、未だたくさんの同胞が苦しんでいることだけでも知ってください。

 下記のURLは漫画で描かれている特定失踪者の状況です。わかりやすいので、ぜひ見てください。できれば、たくさんの人に読んでもらいたいです。

 http://www.chosa-kai.jp/newbuhin/yamamoto/index5.htm