私たちの力の限界 | 井上政典のブログ

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 歴史を通じて未来を見よう。

 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
 ご意見は賛成反対を問わずどんどん書いてください。

 ただし、社会人としての基本的なマナーは守ってくださいね。

 産経新聞の友人に、一川防衛相の追及はどうなっているの?と質問したところ、あまり盛り上がっていないとのことでした。というのも、民主党はあの程度の人ばかりなのであまり珍しくないそうです。


 ちょっとおかしくないですか? 


 世界最古の憲法といわれる聖徳太子の17条憲法の第15条に、背私向公(はいしこうこう)という文言があります。これは、役人はどのようにして仕事に励むべきかを書いてあるのですが、私事に背を向けて、公事に向いて仕事をしなさいという意味です。


 この概念を日本人は長らく持ち続けてきました。そのため、日本人の偉人と西洋における偉人は種類が違ってきたのです。


 私は、講演で偉人の話をパワーポイントにまとめて写真などを見せながらするのですが、日本の偉人を中心にお話を組み立てていたときにふと気づきました。


 私が皆さんに伝えたいと思って作成している偉人の対象が、自分のために汗を流した人よりもいかに自分を犠牲にして他人のためにしたかということが大きなポイントになっていることです。


 私たちが小さいときから言われ続けてきた言葉「大きくなったら世のため人のために働くんだよ」ということです。


 ところが、西洋の偉人は自分がどうしてかです。それでお金持ちになって老後は贅沢に暮らしました、チャンチャン。こんな話が多いのです。


 小さいころあこがれた発明王エジソンは、調べれば調べるほど傲慢でわがままで自分の意に沿わないことは激怒し、商売敵をどんな手を使っても妨害する人のようです。前半の発明に心血を注いでいるときはすばらしいのですが、その後の人生はあまりよくありません。


 野口英世もそうです。自分の研究に命をかけたといわれますが、金に汚く女癖も悪く、恩人に迷惑ばかりをかけていました。アメリカで成功し、日本に帰ってきて母親と一緒にとった写真を見てください。


 野口は得意満面に映っていますが、お母さんのほうは申し訳なさそうに写っているのです。


 それは、野口がアメリカに行くときや行ってからどんなに苦労をしたかよりも、何のためにその苦労をしたかを知ればよくわかります。ぜひそのような見方でもう一度野口英世を見てください。1000円札が憎らしく見えます。


 前置きが長くなりました。


 大臣というのは、天皇陛下の臣下です。天皇陛下は日本国民を代表されていますから、大臣は国民の臣下でもあります。これは、日本は君臣一如の国だから言えることで、他の国では言えません。ましてやマルクスレーニン主義が横行している民主党政権ではありえないことです。


 その防衛を担う大臣が国事行為というおおやけの仕事よりも、友人の金集めのパーティに行くことを優先させるなど言語道断です。


 それをどうして産経新聞以外のマスコミは追求しないのでしょうか?


 自民党政権時なら蜂の巣をつついたような騒ぎになっていたはずです。それほど、マスコミは民主党政権に親近感を感じているのでしょうか。


 ここに及び私たちの主張がむなしく思えてきます。本来ならば世界から尊敬されていい日本が世界からバカにされている。こんな状況を私たちはそのままにしていていいのでしょうか。


 そのためにちゃんと日本国の威信を取り戻さねばなりません。もっと歴史を学び、先人たちの苦労を知ることによりのみその必要な教養は身につけられると思います。


 知識よりも智慧が大切です。「得」よりも「徳」を大切にする心を後進に教えるのが私の使命だと思っております。