大阪府八尾市の弓削神社。
平安期に朝廷が作成した延喜式神名帳の大社に列した。
JR志紀駅の東西にそれぞれ一社ずつ鎮座し、二社一対で弓削神社とされている。
本来は一社だったが、江戸期に二社に別れたという。
鳥居(西弓削神社)
本殿(西弓削神社)
この地は古代豪族・弓削氏の本拠地でその祖神が祀られたのが、弓削神社。
弓削氏は物部氏系にあたり、弓などの武器の製造に携わった。
神社の創建年代は不詳だが、弓削道鏡の出身地とされ、道鏡を重用した称徳女帝の由義宮が置かれ、弓削神社がその氏神社とされたため、女帝の在位期間である764~770年には存在していた。
西弓削神社の祭神は、饒速日・宇麻志麻治・天照皇大神の3柱。
饒速日と宇麻志麻治は、物部氏の祖神とされる。
西弓削神社の本殿は、一間社春日造によるもの。
鳥居(東弓削神社)
拝殿(東弓削神社)
本殿(東弓削神社)
東弓削神社の祭神は、天日鷲翔矢命・彌加布都神・比古佐自布神の3柱。
彌加布都神と比古佐自布神は、物部氏系の千葉県・香取神宮の祭神である経津主神と同神。
西弓削神社で御朱印をいただき、めでたしめでたし。
それでは、また。ごきげんよう~!^^