縄文式土器 | 歴史エッセイ集「今昔玉手箱」

歴史エッセイ集「今昔玉手箱」

本格的歴史エンターテイメント・エッセイ集。深くて渋い歴史的エピソード満載!! 意外性のショットガン!!

石川県能都町の真脇遺跡5500年前の地層から、抽象模様
の彫刻木柱が出土。岩手県盛岡市の萪内(しだない)遺跡からも
トーテムポール風の木製品が出土しており、カナダ先住民族は
アイヌ同様、遠い昔の同属なのだなぁと、しみじみ思う。
彼らの衣裳を見ていると、縄文人のファッションを連想出来る。
おそらくは赤・黒・白のコントラストを基調にした渦巻き文様
など、かなり派手だっただろう。


縄文式土器の代表と言えば、長野県出土の火炎式土器。これを
形容すると、バサラな土器、カブいた土器、岡本太郎+棟方志功
的爆発する土器など、野趣溢れる生命力が溢れ出すような美意識
が感じられる。

一方、日本的美学の代表として語られる「わび・さび」の世界
は、老子的+水墨画の余白の美のような、中国伝来の抑制された
美意識のように思われる。

文化としての縄文土器型式/川崎 保
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