歴風呂 -4ページ目

歴風呂

歴風呂。

それは、歴史を生きた人々と、

語り合い、汗を流し合い、ときには議論を戦わせる、

アツき裸のお付き合い。

さあ、あなたも、ともに!!

第二十九回『天下統一』。


ついに秀吉による天下統一に王手が。
天正15年、惣無事令を発し、
その理念に賛同した上杉も協力することになります。


しかし、そんな乱世の終わりを快く思わない者たちが。
北の独眼竜・伊達政宗。
小田原の名門・北条氏政。
この二人をどう治める??


上杉にとり、この戦を最後の大戦とすることを宣言する景勝。
もう亡くなってしまったかつての戦友を思いながら、
南に向かうのでした。

北からの軍勢として北条を攻める上杉は、
途中真田や徳川と合流しながら、
ついに日本史上始まって以来の大軍勢となり、
小田原に迫ります。


そのころ、合流した小田原征伐軍は、
松井田城にてじっくりと攻めるのでした。
しかし、突然、
松井田城城主・大道寺政繁が降伏。
頑なな態度で切腹を望む彼に、
兼続は酒を振舞い、
あまつさえ城内に兵糧を運び、その命を救うことを
約束するのでした。


礼節をもって外交に当たり、
ついに政繁の心を開かせてしまう上杉外交。
他の武将の心にも響いたようです。


こうして松井田城を陥落させた兼続は、
それを報告すべく小田原へ。
その軍勢に圧倒される兼続でしたが、
舌を巻くことはそれだけではありません。
秀吉の才覚でした。
森の中にあっというまに城を築き、
北条を戦わずして落とす。
さらに、秀吉の哲学をあらわすよい言葉を発します。
「世の中は金。
 金あればこそ人は集まる。
 もし世の中が平和になるのなら、
 わしはいくらでも金を使う。」



しかし。
しかしです。
天下統一に向かい、動く秀吉らを嘲笑うかのように、
北の独眼竜はまったく動く気配を見せません。


これに対し、
粘り強く交渉を続けたのが何を隠そう我らが直江兼続。
果たして彼は小田原にやってくるでしょうか?


ある日知らせが届きます。
それは、伊達政宗が着陣したとの知らせ。
しかも白装束で現れたのです。
反意のないことを示すためと、
小田原に遅参したことへの謝罪の意味ですね。


さて、
北条最後の砦・八王子城を囲む兼続ら。
そこへ尋ねてきた者が。
そう、秀吉により領国に追い返された政宗です。
兼続は、進言を受け入れてくれたと喜びますが、
「おれはそなたに説得などされておらん。
 すべては俺の判断だ。
 天下への野望は捨てておらん!」
頑固ですね(笑)。
それに対し兼続は、
「武士はまず己の心と戦う必要がある」
「守るものなくして戦ったとて、
 何の意味がありましょうか?」
若さゆえの無鉄砲さをいさめた言葉でした。


一方、
石垣山一夜城の登場に、北条方は息を呑むばかり。
これで北条の命運はこれで尽きたのでした。
何を誤ったというのか!?
言っても詮無いことではありますが、
世の流れを見誤ったのでしょうね。


こうして、
北条氏政は切腹、息子・氏直は高野に追放となり、
名門・北条氏は滅びたのです。

ついに秀吉による天下統一がここになりました。
これで世の戦は無くなる。
兼続らの宿願が成っていくのですが、
まだ大仕事が残っているのはご承知のとおり。
関が原まであと10年。


今日の一言は、
義を掲げて生きるのは、難しいことよ。
 しかし、その旗印を下ろすことはできぬ。
 上杉謙信の子なれば
。」
この言葉は、天下に向かい共に戦った亡き戦友に、
誓いを立てた景勝の決意に満ちた言葉です。
戦国の世に、義をもってあたる強さは、
われわれも見習いたいものですね。


さて次回『女たちの上洛』。
お楽しみに。

第二十五回『天下人の誘惑』。


前回、ストレスで倒れてしまった景勝。
今回は名代として兼続があいさつ廻りに出かけます。


前田利家と再度会見した兼続は、
その人となりによって、利家にも高い評価を受けます。
そして、
ついに兼続に、秀吉の魔の手が迫ります。
大坂城へ一人で来いとの達しがあったのです。


徳川家においては、
秀吉の甘い誘い文句によって、
家老・石川数正が引き抜かれたこともあって、
油断ができません。
どうする、兼続?!


大坂城にて。
そこには、あの幸村の姿が。
秀吉は、なんと真田幸村を人質に、
真田と新たに契約を結んでいたのでした。
そして、
ついに兼続に対し、
「わしの家臣にならぬか?」


ところが、
これに対する兼続の返しが秀逸でした。
さすが関白様。
 私のような陪臣にもお言葉をくださり笑わせようとされる。
 さっそくわが主にその旨伝えましょう

なんと、真面目に言っていることを、
秀吉が冗談ばかり言うことを逆手にとって、
冗談にしてしまったのです。
秀吉の完敗。そう見えました。しかし…。


帰った兼続は、景勝に対し幸村のことをとりなします。
まだ弱冠二十歳の幸村を哀れに思い、弟子として愛していたのです。


その夜、
なんと初音がボロボロになってたずねてきます。
聞けば追われる身、追うは実家・真田。
さらに、忍びとともに幸村までが現れます。
用件は、初音を引き渡すこと。
北条への人質として送られた彼女は、逃げてしまったため、
その命を狙われることになったのです。
はじめは事務的だった幸村は、
意外なことを口にします。
「直江様、関白殿下の家臣になってくださいませんか?」
理由を尋ねれば、
姉・初音の命を助けるため、関白の命に従わねばならぬという。
悩む兼続。
しかし、それでもかたくなに拒否するのでした。


一方、上杉の上方での屋敷。
景勝を訪ね、ある風流人が姿を見せます。
名は千利休。
秀吉の茶頭をつとめる男で、お涼の父。
訪問の理由は、お涼に聞き、会いたくなったとか。
しかし、本当の理由は…。
兼続のこと。
どこまでも食らいついてくるぞ、どうするのかと。

ところが、景勝は毅然として言い放ちます。今日の一言。
「いらぬ詮索は無用。
 まことすばらしき器だが、
 しかし、所詮、器は器。人にあらず
 かたじけのうございます。」
 欲しいものを、金に糸目をつけず手に入れるような秀吉に屈しないという
 強い決意の表れでした。


そうかと思えば、今度は三成がやってきます。
初音を渡すように、と。
このようなことで上杉をつぶしたくない、
それが三成の本音でしたが、
そのような上方のやり方に真っ向から対決する決意を固める兼続。


その夜。
景勝が、兼続に自由にやれと背中を押してやると、
兼続は景勝に対し、
「関白殿下に対し、あまりに無礼を働いたら、
 私の首ひとつで事をお収めになってください」
二人の関係は、一心同体以上の関係なのですね。


これは戦争じゃ。


二人の上方への逆襲が始まります。


さて次回『関白を叱る』。
ついに関白殿下と会見する二人。
そのやりかたに、どのようにやり返すのか。
絆で勝て、上杉!
お楽しみに。

第二十四回『戸惑いの上洛』。


上洛を決意した景勝らは、越後を出、加賀を通って京を目指します。
途中、加賀で前田利家と顔を合わせ、ねぎらいの言葉をかけるのですが…。
景勝の言葉少なな態度に、利家は、
「辛抱するように」
と忠告します。
話し合いで物事が決着していく時代の幕開けとなる、桃山時代。
景勝のような不器用な男には不向きな時代となったのでした。


京での彼らの居所は、本国寺。
ここである人物に出会うことになります。
それは、
千利休の娘・お涼。
この女性は、三成より遣わされた者で、
景勝や兼続の垢抜けなさにけちをつけるだけでなく、
献上品や服装まで変えさせ、
秀吉との謁見をサポートするのでした。
どことなく、やってることが三成に似てます、この人。


そしていよいよ謁見のとき、場所は大坂城(大阪城)。←おおざかじょうと読む
ついに秀吉の家臣として列せられることになります。
これで、秀吉との関係もうまくいく。そう確信する兼続でした。


しかし。
その夜、はしゃぐ兼続とは反対に、うかない顔の景勝。
いったいどうしたのでしょうか??

兼続も、お涼に対し、悩みを打ち明けます。
一廉(ひとかど)の侍なら、ふくろなどではなく、太刀に目がいくはず。
それなのに、お涼が見立てた太刀袋しか褒めない秀吉に疑問をもったのですね。
このあたりが、武将らしいというか、まっすぐというか、
純朴で人好きのする二人の人柄が表れていて、好感が持てます。
お涼も同じことを考えていたようで、
どの武将とも違う、上杉の侍はすごいと褒めるのでした。
特に兼続を。


そのころ、家康とともにいた北条氏政(亡き上杉景虎の兄)は、
上杉の秀吉への臣従に腹を立てていました。
情けない、景虎が生きておれば、と憤る彼の姿に、
家康は、不敵な笑みをうかべるのでした。

一方、景勝は、北政所(秀吉の母)にも、
辛抱しなさい、人に合わせることも大事ですよと
諭されるのでした。
いよいよ不満のたまる彼ら。


そしてその夜、もう夜更けというのに、
秀吉の重臣・福島正則に屋敷に呼ばれ、乱痴気騒ぎ。
そのあまりの騒ぎぶりに、まゆをひそめる二人。
さらに、愛の字を掲げる兼続に、苦言というか、文句をつける始末。
それでも、じっと我慢の子。
ところが、福島に、
そろそろ二人をお返しください、とお涼が進言すると、
福島はついに怒ってしまいます。


がしかし。
手を上げようとする福島を、刹那の瞬間、庭へほうり投げてしまうお涼。
周囲は開いた口がふさがりません。

今日の一言は、

その夜、兼続をねぎらうお涼が、発したこの言葉。
あなたは、雪解け水のような方。」

さらに「好き」と告白まで。
京の洗礼をこのような形で受けるとは、
いやはや、兼続の美男ぶりは京でもまったく変化がないよう。


その一方で、景勝はというと、体調にも変化が現れ…。
やはり我慢がたたったのでしょうか、連日の訪問によって、
景勝の心身は極限まで疲れきっていました。
「義」の一字を掲げ、越後からわざわざ出てきたというのに、
京の状況に巻き込まれ、義を貫くことすらできないおのれに、憤り、
さらに連日の我慢がついに景勝を病に。
純粋すぎる景勝は、周りに合わせるなどということだけでも、
義を曲げるようで心が痛かったにちがいありません。


さて次回『天下人の誘惑』。
倒れた景勝の代わりに公務を続ける兼続は、
このすきに、とばかり秀吉に家臣になるよう勧められます。
義を貫き、何よりも景勝を愛する彼にとって、受け入れられるはずはありません。
しかし、秀吉の魔の手はどこまでも彼を追い詰め…。
いったいこの上洛はどうなってしまうのでしょうか??
来週をお楽しみに。