第二十九回『天下統一』。
ついに秀吉による天下統一に王手が。
天正15年、惣無事令を発し、
その理念に賛同した上杉も協力することになります。
しかし、そんな乱世の終わりを快く思わない者たちが。
北の独眼竜・伊達政宗。
小田原の名門・北条氏政。
この二人をどう治める??
上杉にとり、この戦を最後の大戦とすることを宣言する景勝。
もう亡くなってしまったかつての戦友を思いながら、
南に向かうのでした。
北からの軍勢として北条を攻める上杉は、
途中真田や徳川と合流しながら、
ついに日本史上始まって以来の大軍勢となり、
小田原に迫ります。
そのころ、合流した小田原征伐軍は、
松井田城にてじっくりと攻めるのでした。
しかし、突然、
松井田城城主・大道寺政繁が降伏。
頑なな態度で切腹を望む彼に、
兼続は酒を振舞い、
あまつさえ城内に兵糧を運び、その命を救うことを
約束するのでした。
礼節をもって外交に当たり、
ついに政繁の心を開かせてしまう上杉外交。
他の武将の心にも響いたようです。
こうして松井田城を陥落させた兼続は、
それを報告すべく小田原へ。
その軍勢に圧倒される兼続でしたが、
舌を巻くことはそれだけではありません。
秀吉の才覚でした。
森の中にあっというまに城を築き、
北条を戦わずして落とす。
さらに、秀吉の哲学をあらわすよい言葉を発します。
「世の中は金。
金あればこそ人は集まる。
もし世の中が平和になるのなら、
わしはいくらでも金を使う。」
しかし。
しかしです。
天下統一に向かい、動く秀吉らを嘲笑うかのように、
北の独眼竜はまったく動く気配を見せません。
これに対し、
粘り強く交渉を続けたのが何を隠そう我らが直江兼続。
果たして彼は小田原にやってくるでしょうか?
ある日知らせが届きます。
それは、伊達政宗が着陣したとの知らせ。
しかも白装束で現れたのです。
反意のないことを示すためと、
小田原に遅参したことへの謝罪の意味ですね。
さて、
北条最後の砦・八王子城を囲む兼続ら。
そこへ尋ねてきた者が。
そう、秀吉により領国に追い返された政宗です。
兼続は、進言を受け入れてくれたと喜びますが、
「おれはそなたに説得などされておらん。
すべては俺の判断だ。
天下への野望は捨てておらん!」
頑固ですね(笑)。
それに対し兼続は、
「武士はまず己の心と戦う必要がある」
「守るものなくして戦ったとて、
何の意味がありましょうか?」
若さゆえの無鉄砲さをいさめた言葉でした。
一方、
石垣山一夜城の登場に、北条方は息を呑むばかり。
これで北条の命運はこれで尽きたのでした。
何を誤ったというのか!?
言っても詮無いことではありますが、
世の流れを見誤ったのでしょうね。
こうして、
北条氏政は切腹、息子・氏直は高野に追放となり、
名門・北条氏は滅びたのです。
ついに秀吉による天下統一がここになりました。
これで世の戦は無くなる。
兼続らの宿願が成っていくのですが、
まだ大仕事が残っているのはご承知のとおり。
関が原まであと10年。
今日の一言は、
「義を掲げて生きるのは、難しいことよ。
しかし、その旗印を下ろすことはできぬ。
上杉謙信の子なれば。」
この言葉は、天下に向かい共に戦った亡き戦友に、
誓いを立てた景勝の決意に満ちた言葉です。
戦国の世に、義をもってあたる強さは、
われわれも見習いたいものですね。
さて次回『女たちの上洛』。
お楽しみに。