野ざらし1人旅~漂泊への憧憬~ -18ページ目

野ざらし1人旅~漂泊への憧憬~

西行の漂泊の旅に憧れ、主に青春18きっぷを使い、いろいろな景色を巡って1人歩き続ける旅の記録

少しずつ辺りが明るくなってきました。雨はいくぶん小降りになってきましたが、上空は分厚い雲が広がっています。

 

おそらく朝焼けは見られないだろうと思いました。それでも登るのか、昨年と同じ状況に置かれました。

 

雨具と言えば折り畳み傘1本。登山道は整備されているとはいえ、雨中の登山はハードなものです。

 

バスは8時すぎまで来ないので、また2時間かけて帰る選択肢もありました。

 

ただやはりここまで来たのだからという思いが勝ち、登ることにしました。

 

まだ雨が降っていましたので、折り畳み傘を差しながら登りました。これも去年と同じです。

登山道は整備されているので、足場はそれほど悪くないですが、1000段近い階段を上るのは苦しいものです。

 

夜雨で冷えていた体は一気に熱くなり、防寒で来ていた長袖の上着を着ていると汗が止まらなくなります。

 

寒さはすっかりなくなり、上着を脱ぎました。とはいえ本来登山道を半袖で登るのは好ましくないかもしれません。

 

途中息をつきながら、なんとか登りきり、1年ぶりに再訪を果たしました。景色も昨年度同じ霧がかっていましたが。

ニコニコ岩の岩陰ではネコが雨宿りしていました。エサはどうしているのか、どう生活しているのか気になります。

瀬戸内海の朝焼けを見るという目的は、2度目もまたしても不発に終わってしまいました。

 

帰りは行者道から降りましたが、登山道と比べてかなり急斜面で危なかったので、注意が必要と感じました。

こうして王子が岳を後にしましたが、バスに乗って児島駅に戻る途中に、窓から青空が見えました。

雨はすっかりやみ、日差しも出てきました。タイミングが悪い、これも去年と同じです。かくなるうえはまた来年です。

 

 

 

 

 

 

 

終電で児島駅に着いて外に出て空を見ました。やや曇っていましたが、雨雲という感じではないように見えました。

少し休んでから王子が岳に移動することも考えましたが、それほど疲れを感じてなかったので、すぐ出発することにしました。

 

後々この判断は正しかったことになります。駅舎の照明が落ちるのを見ながら歩きだしました。

 

王子が岳へは国道430号を歩いて行けばよく、距離は約8kmで2時間ほどで着けます。

 

昨年1度歩いた道ですということもあり、あとどれくらいで着きそうかわかりますので、安心感がありました。

 

王子が岳の登山口に着いたのは2時半ごろ。予定通りで、ここまで順調です。

 

あとは数時間待って空が白んできたら登頂することにし、バス停で待つことにしました。

 

できれば夜明け前に登頂しておきたいところ。なので歩けそうか試しに登山道のある階段の方へ歩いてみました。

 

するといきなり足が地に着かず、茂みかなにかに滑って落ちました。落とし穴に落ちた感じです。

 

どうやら前方に階段が見えていたものの、直進すると穴場になるので、迂回する必要があったようです。

 

幸い擦り傷程度で済みましたが、草の蔓に足を取られてひねったり、骨折したりしたら登るどころか歩くことすらできません。

 

無知というのは怖いものです。こういう危険あると知っていれば、夜中に登山道を登ろうとは思わないでしょう。

 

夜明けを待って登りましたが、登山道と言えど脇は崖の箇所もあり、あのまま順調に登っていたら崖から落ちたかもしれません。

 

穴場から上がるのに少々手間取りましたが、脱出した後はバス停に戻って辺りが明るくなるのを待つことにしました。

 

バス停の背後は瀬戸内海が広がっています。しばらくは静かに過ごしていました。

 

時おりぽつぽつと雨が落ちてきたのですが、すぐ止み、空も曇ってはなかったのであまり気にしませんでした。

 

そのうちうとうとしたのか、記憶があいまいなのですが、気がつくと、バス停の屋根を雨が叩いていました。

 

通り雨かなと思ったのですが、今度はなかなか止みません。時刻は4時過ぎでした。

 

これでは昨年と同じです。あと1時間くらいで明るくなってくるはずなので、それまでに止んでくれと思うしかありません。

 

 

 

 

 

 

 

1日目は本四備讃線の児島駅を目指してひたすら移動です。池袋を4:34に出て、児島に0:15頃着くという長征です。

 

米原までは東海道本線で進み、北陸本線で敦賀に出ます。ここまでは乗ったことがありますが、この先は未知の世界です。

 

14:15分発東舞鶴行きの小浜線で福井県を横断。東舞鶴駅には16:16着。そこで舞鶴線に乗り継ぎます。

 

東舞鶴駅を17:02に出発。舞鶴線自体は綾部駅までですが、福知山まで直通、17:54に着きました。

 

次の山陰本線への乗り継ぎまで30分くらいあるので、駅周辺をぶらぶらしました。

 

駅前には大きな蒸気機関車が設置されています。かつて使われていたターンテーブルを保存するためのようです。

 

もう夕方ですが、移動はまだまだ続きます。山陰本線浜坂行きに乗って和田山へ。着いた頃には日も暮れて暗くなっていました。

 

ここで19:37発の播但線に乗り換え兵庫県内を南下、寺前駅で乗り継いで姫路駅に向かいます。

 

姫路からは21:40発の山陽本線岡山行きに乗り、岡山駅に向かい、23:06に到着。

 

最後に23:43の本四備讃線快速マリンライナーに乗り、児島駅に0:12到着しました。

 

長い移動になりましたが、小浜線、舞鶴線、播但線を乗り通すこという目的を達成できました。