【やっと処分 香川・三木町長はなぜ飲酒運転職員をかばった】
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/213448
『当然といえば、当然の判決だろう。』
『香川・三木町の筒井敏行町長(75)ら町職員120人が、道交法違反(酒気帯び運転)で起訴された同僚の情状酌量を求める嘆願書を提出していた問題。高松地裁は12日、同町上下水道課係長の松家俊樹被告(39)に懲役8月、執行猶予2年(求刑懲役8月)の有罪判決を言い渡した。』
『2月4日の夕方、松家被告は同世代の同僚ら6人と飲食店をはしごし、運転代行でいったん自宅へ帰った。が、その後、酒に酔ったままの状態で同僚1人を自家用車に同乗させ、午後11時30分ごろ、交差点で信号待ちをしていた車に追突。被害に遭った車の運転手の友人が通報し、駆け付けた警察官が松家被告の呼気を調べたところ、基準値の3倍以上のアルコールが検出されたため、現行犯逮捕となった。』
『筒井町長をはじめ、副町長、教育長ら職員の4分の1にあたる120人が罰金刑以下を求める嘆願書を提出。その理由について筒井町長は「罪を憎んで人を憎まず、町民も理解してくれるはずだ」と言ったが、地方公務員法では禁錮刑以上が確定すると、公務員は失職するため、それを免れるためだった。』
『検察が8月の公判で嘆願書の提出について、「驚きと強い違和感を覚える」と述べたのも当然だろう。』
『「もともと松家被告の祖父は地元農協の有力者で、父親は町内の大きな障害者支援施設で常務理事をしています。施設には町の予算が使われ、選挙になると期日前投票の会場になります。昨年行われた40周年の記念式典にも筒井町長は出席していました」(施設関係者)』
『同町は2015年、下水道工事の受注団体設立をめぐり、損害を受けたとして、地元17の建設業者から約1800万円の損害賠償を求められている。』
『「筒井町長の親族は地元で建設業を経営し、水道施設の工事などを請け負っていました。また今回の一件で中心になって嘆願書を集めたのは、松家被告と同じ上下水道課の仲間です。副町長以下、幹部職員は町長のイエスマンみたいなもので、だからそれだけの嘆願書が集まった。実は松家被告の奥さんも町の職員で、事故当日、松家被告の車の助手席に座っていたのは奥さんと同じ部署で働いていた女性職員です。問題発覚後、その職員は別の施設に異動になり、その後、退職したと聞いています」(町職員)』
『有罪判決が出た12日夕方、ようやく同町は松家被告を懲戒免職とし、筒井町長は「住民の皆さまの信頼回復に全力を挙げて取り組んでまいります」とコメントしたが、なぜしつこくかばったのか。約2万8000人の町民が一番知りたいのは町長と松家被告の“仲”だ。』
→各メディアで報道され、あまりのアホっぷりに笑いを誘っていた事件。
被告の上下水道課係長の松家俊樹と町長らは、地方にありがちな“仲”である。
香川県・三木町では罪を犯しても、町長が音頭を取って減刑の嘆願をするような特別区かと嘲笑していたが、それは一部の対象者、“仲”に限られるようだ。
「罪を憎んで人を憎まず、町民も理解してくれるはずだ」と筒井町長。
さて、町民は筒井町長や副町長、教育長、汚れた上下水道課をどう審判するのだろうか。
自浄能力があればの話だが。