ヤル気があるのかないのかどっちやねん? | 零細企業の闘魂日記

【新型うつ病「排除しないで」 学会、適切な診断訴え】
http://www.asahi.com/national/update/0721/TKY201307200383.html
『日本うつ病学会は20日、北九州市で開いた総会で、自分の好きな仕事のときだけ元気になるなどの特徴がある、いわゆる「新型うつ病」について、企業は患者を排除せず適切な診断が必要だと訴えた。』
 
『新型うつ病の特徴は(1)自分の好きな仕事や活動の時だけ元気になる
 
『(2)「うつ」で休職することにあまり抵抗がなく、休職中の手当など社内制度をよくチェックしている』
 
『(3)自責感に乏しく会社や上司のせいにしがち――などと紹介。』
 
『同学会は昨年7月に初めてうつ病の治療指針をまとめた際、「医学的知見の明確な裏打ちはない」と新型うつ病を指針の対象外としたが、悩んでいる患者は少なくなく、うつ病や適応障害、人格障害など、適切な診断が必要とした。』
 
『総会会長を務めた中村純産業医科大教授は「患者はコミュニケーションが下手な傾向があり、精神療法が効果的なことが多い。企業は患者を職場で排除的に扱わないで欲しい」と話した。』
 
また『新型うつ病』か…。
 
私は中村純産業医科大教授の主張に納得できない。
 
心身に病気を患った社員を排除したり、不当に不利益な処遇をしてはならないというのは、私の信ずるところであり、実際、病気でなくとも家庭の事情などで働きたくても満足に働けなくなった社員には個別に相談に応じ、不利益なくかつ無理のないよう対応している。
 
定年制がないので、何歳まで働いてもらっても良いが、体力の関係で週5日間の勤務が厳しいようであれば、4日勤務3日休日など柔軟な体制を敷いている。しかも他社でありがちな嘱託扱いにして、基本給を減じるというバカなことはしない。あくまで正社員のままである。
 
こと雇用に関しては、政府のご都合主義的な男女雇用機会均等法や年金制度破綻による定年の引き上げなどとは根本的に異なる考え方で、うちの会社は慢性金欠病でありながら何歩も先を進んでいると自負する。
 
ただし、である。
 
すべては、社員が仕事をしたいのか否か、病気であれば積極的に治療に取り組もうとしているのか、最低限の礼節として本人が出来うる範囲で周囲への配慮を心がけているかにかかっている。換言すれば、それが前提条件だと言って良い。
 
お客様あっての会社である。その会社が社員を粗末にして、お客様へ十分なサービスが出来るわけがない。また働く社員は、社会通念上の道徳観、常識、責任感を持ち合わせることが当然のごとく求められる。それによって互いに均衡を取り合い、後顧の憂いなく仕事に打ち込めるのである。
 
上記(1)(2)(3)のような人物に何故、私企業がお客様から商品をお買い上げいただいて得た大切なお金をつぎ込む理由があるのか?それこそ、行政が受け持つべく社会福祉・医療の問題であり、金銭的にも経営的にも無責任な立場で医科大学教授がハクアイシンたっぷりに語って自己満足に浸るべきことではないと思う。

 

日本うつ病学会が総会を開き、『新型うつ病』について詮議論議するのは自由だ。だが、自分たちが 「医学的知見の明確な裏打ちはない」と新型うつ病を指針の対象外としながら、うつ病や適応障害、人格障害など、既存の病名(診断)を当てはめることが必要だという。この時点でまず考え方の矛盾を感じる。そして一番大事な‘患者’の生命線と言えるその経済上、社会上のツケを第一義に私企業へ帰着させるのは少し筋違いではないか。

 

私は『新型うつ病』なるものに対し正直なところ懐疑的であるが、たとえそうであってもなくても(1)(2)(3)のような人物に、宝とも言える大切なお客様を担当させたり、いかなる仕事も任せるつもりもなければ、そもそも採用することさえない。

断固として異論は受け付けない。