だまし、ごまかし、ちょろまかし。 | 零細企業の闘魂日記

【「仕事中はうつ、プライベートは元気」新型うつの理解されづらい全貌】
http://nikkan-spa.jp/445632
『「仕事中はうつ状態だがプライベートでは元気」という症状に悩む20~30代サラリーマンがここ数年増えている。これは非定型うつ(通称“新型うつ”)と呼ばれ、従来型のうつよりも軽度に分類されるが、“新型うつ”の増加は決して軽視できない社会問題だ。』
 
◆プライベートはやる気満々!? 理解を得づらい うつの最新型
 
『「休みの日は元気で、趣味にはやる気満々だったり、過食・過眠気味になったりと、従来のうつとはまったく違う症状。投薬よりもカウンセリングが重要なことや、自分ではなく他人を責める傾向があることから、“単なるワガママ病なのでは?”と思われることも多いのが厄介です」』


零細企業の闘魂日記
 
“単なるワガママ病なのでは?”

そのとおりではないか。
この問題についての見解は以前にも書いたので省略する。
http://ameblo.jp/reisai/entry-11435252005.html
http://ameblo.jp/reisai/entry-11240788796.html
http://ameblo.jp/reisai/entry-10509174995.html
 
 
【バルサルタンめぐる臨床研究「結論に誤り」-京都府立医大が調査報告】
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/40387.html
『製薬会社ノバルティスファーマの降圧剤「バルサルタン」の臨床研究に、同社の社員(当時)が関与していた利益相反問題について、同研究で中心となった松原弘明教授(同)が所属していた京都府立医科大は11日、「本臨床研究で提示された結論には誤りがあった可能性が高い」と結論付ける調査報告を公表した。』
 
『松原元教授の論文の基となる臨床データの解析を担当した元社員のほか、複数の研究員がデータ操作に関与した疑いも浮上したが、元社員に対する聞き取り調査が行えなかったとして、「推測」との表現にとどまった。』
 
『2008年8月から12年9月までに、松原元教授らの研究グループが発表した7本の論文では、バルサルタンについて、通常の降圧効果に加えて、脳卒中や狭心症などの心血管疾患の発生率を下げる効果があると結論付けている。』
 
『だが、京都府立医科大が外部機関に委託したデータ検証の結果では、同大附属病院に登録された310症例のうち、カルテの閲覧が可能だった223症例について、解析データとカルテの数値を照合した結果、心血管疾患の発生の有無が一致しなかった症例が34症例あった。
 
また、223症例で心疾患の発生率に関する解析を行ったところ、解析データでは発生が抑制されたが、カルテでは有意差は見られなかった。さらに、同研究に登録された医療施設の全3031症例について、医療機関の医師が入力したデータと解析データの数値を比較したところ、こちらも同様の結果だった。
 
カルテの閲覧が可能だった223症例の解析データについて、同データとカルテの数値を入れ替えた上で、全3031症例を解析しても、有意差は変わらなかったことから、調査報告では、「京都府立医科大以外の登録施設での症例に関しても何らかのデータ操作が行われていた可能性が示唆される」とした。』
 
先日、【ダウン症薬、初の治験へ…生活能力低下を抑制】
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20130628-OYT1T01605.htm
という記事内容に関して、私は疑問を持った。
http://ameblo.jp/reisai/entry-11563408628.html
『統計処理で有意差を求めることは他の治験と同様だと思うが、このような場合、しばしば統計学はウソをつく。』
 
最後の『しばしば統計学はウソをつく。』の文言は、今回の降圧剤「バルサルタン」の捏造論文・データ改竄の経緯を意識したのではなく、‘正しい数値’を入力してさえ、人間の意思ひとつで事実に反した結論を導く可能性があることを指摘したつもりである。
 
これまであまり統計学が庶民に認知されにくかった反動のためか、近ごろは統計学がモテている。統計ガクシャの西内啓が、分厚い割に中身が薄っぺらな『統計学が最強の学問である』などという本を書き、よく売れているのもその証拠だろう。
 
統計手法が有効に発揮する条件としては、「現象の観察」、「観察対象の背景」、「比較対象の選定」などが適切に行われていることが大前提である。これらを恣意的に操作し、世間にウソをまき散らしている例がたくさんある。
 
これもたまたま取り上げた話だが、【「生活苦しい」6割、昨年調査で微減…所得増で】
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130705-OYT1T00197.htm
このように、単なる誤差の範囲にも関わらず、厚労省は「所得が上がったことなどが影響した」と分析(笑)するという、統計学そのものを無視している場合もある。
http://ameblo.jp/reisai/entry-11568024305.html
 
本件に戻ると、京都府立医大の「本臨床研究で提示された結論には誤りがあった可能性が高い」というのは適切な表現ではない。
「データが改竄され、論文は捏造の可能性が高い」と明確に発表すべきである。


しばしば、「××に効く」と表記して薬事法違反で挙げられ、如何にも怪しげな業界であるかのように叩かれる我々サプリメント業だが、医薬承認と医薬利権に比べれば、はるかにカワイイものである。たとえは悪いが、時速10kmのスピード違反と飲酒轢き逃げ死亡事件以上の差があると言って良い。

  
製薬会社と厚労省、臨床試験担当者、医薬承認、医薬利権にはまだまだ深い闇がある。