読書日和～「精神科医 伊良部シリーズ」３作 ： 奥田英朗

イン・ザ・プール (文春文庫)/文藝春秋

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空中ブランコ (文春文庫)/文藝春秋

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町長選挙 (文春文庫)/文藝春秋

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精神科医伊良部シリーズ短編集の３作です。

大病院の息子で精神科医の伊良部一郎が主人公。
色白でデブ、ボサボサ髪からフケが落ちています。
「とりあえず注射打とうか。」と言って、すぐに患者に注射を打ち、その針先を見て鼻をふくらませる変態です(^_^;)おまけに遠慮しらずで図々しい。

偶然だったり、強制的だったりでやってくる患者に対して、破天荒な行動をとったり、あるいは患者にさせて治療をしていく・・・いや読んでいるときは、それが治療だとは患者も読者も思っていないのですが・・・結果的には治療だったのか、と後でわかる感じです（*^_^*）

伊良部先生はふざけきっているのですが、内容は患者の心奥深くに潜んでいる不安や葛藤、ジレンマ、人には言えない劣等感などを汲み上げて、それを克服していくお話なのです。

重軽度の差はあれど、他人事とは思えない、誰もが抱えている負の精神状態を、笑いというオブラートに包んで読者に見せつけてきます。

シリーズ２の中の「義父のヅラ」は大爆笑でした。
シリーズ３にはあの人がモデルだな、と誰もがわかる元球団オーナーと元IT企業の社長が登場してきます( ´艸｀)


「イン・サ・プール」は映画化、「空中ブランコ」はドラマ化、アニメ化されています。個人的には「空中ブランコ」が好きなので見てみたいなあ❤

でもでも、伊良部先生役が阿部寛なんて、かっこよすぎですよ～(ﾟ＿ﾟi)
看護師のマユミちゃん。美人でFカップ、いつも胸と太ももをチラチラ露出させているのですが、なかなか男気でかっこいいのです('-^*)/
釈由美子のマユミちゃんは、いい感じですね。

突然ジャンプが成功しなくなり、不眠症に悩むサーカスの空中ブランコ乗りを堺雅人が演じています。

(画像お借りしました）