今日でひと段落ついたので、まとめておきたいなと思い書いています。

 

海外移住を検討する人が増えているとも聞きます。

 

ペット連れでの移住を検討されている方や、脂肪腫や会陰ヘルニアの治療を検討されている方の役に立てば、とも思っています。

 

 

 

まず初めての方に向けて、うちのにこは11歳のチワワです。

 

直近の投稿は4月でした。

1年足らずでテニスボール?子どもの拳?くらい大きくなってしまったお尻の脂肪腫の摘出手術を受けたのです。

 

 

 

 

臀部の厄介な脂肪腫

 

実はこの脂肪腫が、ただの脂肪腫ではありませんでした。

 

筋肉と神経に入りこんでいて、すべて取りきれなかったと執刀した獣医に言われました。

 

 

その後、実は6月に脾臓の摘出手術を受けました。

 

これは3月に受けた超音波で、脾臓の中に血腫があることがわかったからです。

それがいきなり破裂して危険な場合があるとのこと。

 

この摘出手術は無事に終わりました。

 

 

 

再発する脂肪腫

切開したお腹もお尻も、キレイに傷が消えていくし、元気でなんの問題もないかと思われたのですが、

やはりゆっくりと臀部の脂肪腫が大きくなってきたのです。

 

7月にお散歩をしていたら、いきなり茂みから飛び出してきた飼い猫に引っ掛かれ、救急で大きな動物病院にかかり、眼球検査をしてもらうことがありました。

(ちなみに、飼い猫の飼い主がわかっていたので、話をして、病院代を折半してもらいました。私、強くなった)

 

その際に、お尻の脂肪腫も相談しました。

 

すると、ただの脂肪腫なら膨らまないはずだから、腫瘍学者(oncologist)に会うようにアドバイスを受けました。

 

 

 

腫瘍学者に会う

 

かかりつけの獣医に紹介状を書いてもらい、9月末に腫瘍学者に会いました。

 

家から公共交通機関を使って1時間半のところへ。

(AniCura Dordrechtという場所です)

 

そこで、CTスキャンを受けるよう勧められます。

超音波でわからないこともわかる、と。

 

元々、数年前からてんかん(epilepcy)を患っていて、投薬をしているのですが、CTスキャンが最終的な診断になると言われていました。

 

CTスキャンはかなり高額でしたが、もう埒が開かないところまで来ているので受けることにしました。

 

 

 

 

CTスキャンの結果

 

その日のうちに麻酔をかけてCTを取りました。

眠りから冷めるまで、折りたたみ自転車でフラフラしたり、お散歩したりして数時間の時間をつぶしました。

 

数日後の結果では、

 

にこの脂肪腫は「会陰ヘルニア」だと判断されました。

 

といっても複合的で、腹部で大きくなっていった脂肪腫が、肛門の横のやわらかい皮膚を押して飛び出してきて会陰ヘルニアになったというわけです。

 

それに、CTスキャン上で見ると、神経組織などに入りこんでいる感じはないので、今回取れば再発もないだろう、とのことでした。

 

 

気になるてんかんは、脳の異常が認められなかった、とのことでした。

けれども、症状が投薬でおさまっているので、投薬をストップすると、再発する恐れがあると。

つまり、薬は飲み続けなければいけない、とのことでした。

 

 

 

 

今年3度目の手術

そして、手術日を設定するも二転三転し、2週間前にようやく摘出することができました。

 

4月の摘出後、術前の1ヶ月でググッと大きくなって 5cm*5cmくらいになっていたはずです。

 

今回はAniCura(アニクラ)という大きな病院で、外科医が担当します。

 

下腹部からと、臀部からと2箇所を切開して摘出することになりました。

 

今年受けたどの3回の手術も、朝9時くらいににこを病院へ引き渡して、夕方にピックアップします。

 

今回の手術は大きいものになりそうだったので、気が気じゃありませんでした。

 

 

 

術後のこと

術後の経過は良好で、お散歩に行くのを楽しみにしているくらい元気です。

 

術後の夜から食事もしっかり取れています。

 

病理検査の結果でも、脂肪腫自体は良性。

 

しかし、やはり切開したところ、CTスキャンではわからなかった根っこがあり、すべてを取りきれなかった、とのことでした。不運にも・・・

 

再発するだろう、と。

 

調べたところによると、「浸潤性脂肪腫」と呼ばれるそうです。

 

 

 

医療費用のこと

 

日本ではペット保険に加入していましたが、オランダに来る際に解約しました。

 

そして、オランダでは加入しませんでした。

 

調べたところによると、結局は保険料>医療費になるように思われたからです。

 

しかし、もしペットをオランダで育てる方がいたら、保険加入をおすすめしたい、かもしれません。

 

100%の返戻は受けられなくとも、多少気がおさまる?のかもしれません。

 

私が調べたところによると、CTスキャンは日本での費用の5倍近くでした。

 

手術代自体は比較できるものではありませんが、同等かやや高くなると思います。

 

 

 

おすすめのペット保険会社

調べた中では、Figoというペット保険会社がおすすめです。

 

 

高齢ペットでも、健康に異常がなければ何歳からでも加入できます。

 

保険料を試算できるので、気になる方はやってみるといいと思います。

 

 

 

今後のこと

放射線治療はかなりにこの負担になり、周辺組織へのダメージも考えられるとのことで、獣医側は勧めてきませんでした。

 

できることは、

 

  • 吠えさせない
  • いきまずに排便させる→食物繊維を多めに

 

こと。

 

腹圧がかかると、また会陰ヘルニアを起こす可能性が高いようです。

 

根っこのある脂肪腫自体は、もうどうしようもないようです、悲しかな。

 

術後は、便を柔らかくする投薬をしていましたが、それを徐々にストップして、食物繊維を多く与えるようにしてみてください、とのことでした。

 

 

もしかしたら、再発のタイミングによっては、日本での治療を検討した方がいいのかもしれません。

 

 

 

応援ありがとうございます

にこは、元気は元気です。

 

気にかけてくださっている方がいるので、またアップデートしたいと思います。

 

もし、同じように闘病しているペットがいらっしゃる方は、いつも以上にペットに愛情を。

 

私もできるだけ一緒にいて、「大好きだよ」とか「ありがとう、そばにいてくれて」と声をかけています。

 

 

にこの写真はここからダウンロードできます。